「チャンピオン・カーニバル2025」5月10日(土)札幌大会詳報&試合後コメント 全日本プロレス

「チャンピオン・カーニバル2025」5月10日(土)札幌大会詳報&試合後コメント

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『チャンピオン・カーニバル2025』(以下、カーニバル)が北海道に上陸。Aブロックは、5.6後楽園ホール大会の結果を受け、鈴木秀樹の1位通過、宮原健斗の2位通過が確定。5.10&5.11アパホテル&リゾート札幌2連戦では、Bブロックの優勝決定トーナメント進出者が決まる。

〈第1試合〉
第1試合 6人タッグマッチ 20分1本勝負
鈴木秀樹 MUSASHI 斗猛矢 vs ライジングHAYATO 青柳亮生 長尾一大心

2連戦・初日のオープニングマッチには、カーニバル最後の戦いを控える鈴木秀樹が登場。世界ジュニアヘビー級王者のMUSASHI、北海道を拠点に活動する斗猛矢と組んで、ライジングHAYATO&青柳亮生&長尾一大心と対戦した。

亮生が提唱したジュニア戦士によるリーグ戦の開催が正式に決まり、試合前からジュニア勢を中心にたくさんの声援が飛ぶ。北海道北広島市出身の秀樹が「長尾出てこい!」と釧路市の長尾を指名して、北海道出身対決で試合はスタート。長尾が一度は秀樹の握手を拒否したが、再び握手を求められると騙し討ちに合ってしまう。MUSASHIとアジアタッグチャンピオン・HAYATOの王者対決は、ハイスピードバトルからHAYATOが場外ダイブのフェイント。長尾が続こうとしたが、MUSASHIは返り討ちに。斗猛矢は滞空時間の長いブレーンバスターで叩きつけていく。ローンバトルを強いられた長尾は、MUSASHIにカウンターのドロップキック。5分経過。亮生がアクロバティックなムーブで存在感を発揮。北海道凱旋を勝利で飾りたい長尾がタッチを受けると、秀樹に逆さ押さえ込み。連続トレイン攻撃からミサイルキックがクリーンヒット。後輩をサポートするHAYATOがプランチャで分断すると、長尾はノーザンライト・スープレックスで勝負。しかし秀樹はカウント2でクリア。長尾がエルボーの連打からロープに走る。秀樹はカウンターのエルボーからワンハンドバックブリーカー。最後はダブルアーム・スープレックスが火を吹き、奮闘した長尾に引導を渡した。

〈バックステージコメント〉

秀樹「(長尾の後を追ってバックステージに現れ)大丈夫っすか?頑張りましょう。今日受けてくれてありがとうございました(握手をかわすと、長尾に何もしゃべらせず2人で姿を消した)」

HAYATO「熱いね北海道。でも、ジュニアリーグ戦決まったよね。このチャンピオン・カーニバルよりも、もっと熱いジュニアの試合を見せるから楽しみにしてて。Let’s Punk」

亮生「北海道1日目、明日も北海道、おいしいものがたくさんで楽しいですね。明日も頑張ります。それも大事。5.18チャンピオン・カーニバル最終戦も大事。6月シリーズも大事。しかし、7月から青柳亮生が提唱したジュニアリーグが開催決定。青柳亮生が復帰してから、とんとん、とんとんといいように、青柳亮生のために動いている気がしてなりません。やろうと言って優勝して、その先にきっとベルトも見えてくる。そこまで青柳亮生は見ていますよ。青柳亮生の時代にしますので楽しみにしておいてください」

MUSASHI「斗猛矢さんありがとうございました。初ですよね?」

斗猛矢「そうですね。初めてタッグを組ませていただいて、MUSASHIさんはメキシコにルーツがあるということで、ルチャ・リブレの動きもしっかりと見させていただいて、大変刺激を受けました。また是非タッグを組むのでも、戦ってみたいとも思いますので、またよろしくお願いします」

MUSASHI「斗猛矢さんもメキシコに行かれたんですか?」

斗猛矢「そうですね。メキシコに行ってたんです」

MUSASHI「じゃあルーツが似ていますね。是非また一緒によろしくお願いします。ありがとうございました」

〈第2試合〉
チャンピオン・カーニバルBブロック公式戦 30分1本勝負
斉藤レイ vs 大森北斗

カーニバルBブロックは、前回大会(5.6後楽園)終了時点で勝ち点8の安齊勇馬・本田竜輝・菊田円の3選手が首位タイ。勝ち点6で青柳優馬・斉藤レイ・綾部蓮・ベッキオが優勝決定トーナメント進出の可能性を残す状況で大混戦となっている。

第2試合は、3連敗からの3連勝で星を五分に戻したレイと2勝4敗・北斗の公式戦。試合開始のゴングが鳴ると、北斗コールとレイコールが交錯し、レイは「オマエ、あんまり人気ねぇじゃねえか」と北海道江別市出身の北斗を挑発する。悔しがった北斗だが、ナルシストポーズを決めると、自ら北斗コールを発生させて真っ向勝負を仕掛けていく。肉弾戦では体重150kgのレイが優勢となったが、北斗は場外にエスケープすると、リング下から背後に回る頭脳プレーでペースを乱す。ボディスラムで叩きつけようとした北斗だが、抱え上げようとしたところで押し潰されてしまう。レイは手首を掴んで破壊力抜群のチョップ。さらに体重を活かしたヒップドロップで圧倒していく。BBQボムから抜け出した北斗は、延髄斬りで形勢逆転。低空ドロップキックを突き刺してエルボーで追撃。チョークスラムを巧みに切り返し、ローリングエルボーからブレーンバスターで巨体を投げ切る。カウント2。セカンドロープからボディプレスを投下。トップロープコーナーに上がったところでデッドリードライブを決められたが、意地を見せてRKO。レイはボディアタックで追撃を振り切る。張り手で北斗が崩れ落ちると、BBQボムが爆発してカウント3。4連勝を飾ったレイは、「オレが優勝するのはもう決まっているからな」と逆転優勝を宣言した。

〈バックステージコメント〉

レイ「勝ったぜ!北海道で大森北斗をぶっ倒してやったぜ!最後の方、真っ向勝負で向かって来たな。いいファイトじゃねぇか。もっともっとやろうぜ。次はもっとバチバチにお互いできるはずだ。そしてこれで4連勝だ。明日オレはいよいよ安齊勇馬と試合をする。誰が何点とか細かいのは分からねぇけど、とにかく明日勝って優勝への望みを…いや、オレが優勝するのはもう決まっているからな。明日勝って、そのあと必ず優勝してやるぜ!」

北斗「まだ結果をチャンピオン・カーニバル出せていないけど、羆嵐だって、隆司だって、点数じゃねぇ、あいつらはAブロックに最高の爪痕を残したんだ。Aブロック、誰が突破したなんか、もう誰も憶えていない。あいつらがAブロックをもって行ったんだ。だからオレもリーダーとしてBブロックをもって行かなきゃいけない。こんな所で負けてる場合じゃないんだよ!」

〈第3試合〉
チャンピオン・カーニバルBブロック公式戦 30分1本勝負
本田竜輝 vs エーグル・ブラン

4勝2敗の首位タイで札幌2連戦を迎えた本田竜輝とすでに5敗を喫して脱落が決まっているエーグル・ブランの対戦。

エーグルが華麗なムーブで会場を沸かせると、本田も負けじと軽快な動き。反則カウント1・2・3・4!で得意のパターンに持ち込む。その後は力でねじ伏せていくが、エーグルもトリッキーなムーブでかく乱。コーナーから場外へムーンサルトアタックを放つと、サブミッションで力を封じていく。早くも必殺・デザートイーグルの体制に入ったが、耐えた本田がスプリングボード式ボディアタックをかわして突進。串刺しラリアットからブレーンバスター。スリーパーホールドでスタミナを奪う。5分経過。ファイナルベントを封じたエーグルがボディアタックから捻って叩きつけるブレーンバスター。スワンダイブ式ニーアタックも直撃させる。450°スプラッシュは不発となり、エルボー合戦で張り合う。ラリアットの打ち合いから本田がロープへ。エーグルが投げっぱなしドラゴンを決めれば、本田は投げっぱなしジャーマン。追撃のラリアットを放つと、エーグルもカウンターで主導権を譲らない。エーグルは本田をコーナーに逆さ吊りにして、張り手、ストンピングを連打して、フロム・コーナー・トゥ・コーナー。10分経過。再びスワンダイブも本田が受け止めてスパインバスター。渾身のスピアはカウント2。ラリアットをさばいたエーグルがバックスライド。カウント2で返した本田は、ラリアットでエーグルを一回転させ、ファイナルベントを狙う。ここはエーグルが切り返してDDT。450°スプラッシュはカウント2で返されたが、デザートイーグルを敢行して今度こそ決着。意地の3勝目を挙げ一足先に公式戦全日程を終えた。一方、本田は3敗目を喫して勝ち点8で足踏み状態。バックステージでは、翌日の菊田戦へ向け「オマエを最後にぶっ潰してやる!」と闘志を燃やした。

〈バックステージコメント〉

本田「クソ、くやしい…まぁもういい!Bブロックも残り明日最後だ!最終戦だ!DRAGONGATE菊田円!オマエを最後にぶっ潰してやる!」

〈第4試合〉
6人タッグマッチ 20分1本勝負
斉藤ジュン 宮原健斗 芦野祥太郎 vs デイビーボーイ・スミスJr. ザイオン マイク・D・ベッキオ

第4試合は、カーニバルAブロックで激闘を繰り広げた選手たちにBブロックのベッキオが加わった6人タッグマッチ。優勝決定トーナメント進出を決めた宮原が声援を煽り、スミスとの対戦で試合開始のゴング。昨年の世界最強タッグ決定リーグ戦でコンビを結成した2人がクリーンファイトで会場を沸かせる。公式戦で熱戦を繰り広げた芦野とザイオンも激しい火花を散らす。芦野がザイオンのバックを取ると、ジュンがリングインしてビッグブーツ。宮原も連携に続いたが、2発目のフロントハイキックは芦野に誤爆してしまう。その後は外国人トリオの時間に。芦野は自力で流れを変えてチェンジ。ジュンがスミスの顔面を打ち抜き、エルボードロップを投下すると、チョークスラムを狙う。振り切ったスミスはパワースラムで反撃。ザイオンは打撃のラッシュからレインメーカー式に引き込んでのサモアンドロップ。さらにコーナー最上段からダイブするが、ジュンがキャッチしてチョークスラム。タッチを受けた宮原がドロップキックの連発から健斗コールをたっぷり求めると、息を吹き返したザイオンのナックルを被弾。ここから6人が入り乱れ、迫力満点の主導権争い。ベッキオはリング下の選手目掛けて、コーナー最上段からサマーソルトドロップ。宮原をリングに押し込み、ザイオンに勝負を託す。ザイオンはサモアンドロップからザイオンスピアーの発射体制。宮原が寸前で回避すると、三冠チャンピオン・ジュンが強力な援護。芦野も飛び込んだが、エルボーは同士討ちとなる。それでも健斗コールで復活した宮原は、ブラックアウトからシャットダウン・スープレックスにつないで完全勝利。カーニバル2連覇へ向け好調をキープした。

〈バックステージコメント〉

宮原「しゃあ!しゃー!来たぞ札幌。そしてBブロック、いったい誰なんだ?1位2位、誰なんだよ。決まっていない?名前をあげるとしたら誰だよ?(本田・安齊・レイらが並んでいることを説明され)多いよ!まだ決まってないってことだろ?札幌で決まるんだろ?さぁ5月18日、大田区総合体育館、Bブロックは誰だ?そして5月18日、大田区総合体育館の舞台で必ずオレが優勝する」

ジュン「今日もなんだったんだ、あのタッグは。まぁこの間、宮原健斗に負けたオレがどうのこうの言うつもりはないが、同じタッグでやるのはちょっともやもやしたな。そんなもやもやした時は、セイコーマートのあんパンを食べよう。これを食べればもやもやは消し飛ぶはずだ。(あんパンを頬張って)ほっほっ、美味い。チャンピオン・カーニバル、今年はもう敗退してしまったが、いつまでもくよくよしてられないから、次を見て前に進むぜ。DOOM!」

芦野「宮原健斗、連携成功しただろ。オレのこと蹴りたくて、もう一回やっただろ、あの野郎。組めば良いことないんだからよ。対戦相手にせっかく海外から来た、すげぇレスラーたちが揃ってるんだからよ。まぁザイオンもスミスもね、アンクルでタップ奪ってるから。チャンピオン・カーニバルの結果は全部見ればね、良くなかった。ただ、とんでもない勝ちを掴んでいる。特にザイオンだ。最初から言ってたよな。アイツが最初に大田区参戦した時からオレは思っているんだよ。何かある。ザイオンとは何か起こせる気がする。よく見ておいてくれ。宮原健斗は絶対に許さないし、大っ嫌い」

〈第5試合〉
チャンピオン・カーニバルBブロック公式戦 30分1本勝負
綾部蓮 vs 菊田円

3勝3敗でブロック突破圏内に踏みとどまる綾部蓮と4勝2敗・DRAGONGATE菊田円の対戦。菊田はホーム・DRAGONGATEのリングでヒールユニット『Z-Brats』に電撃加入し、新たなコスチュームで全日マット登場となった。

試合開始のゴングが鳴るや視殺戦を展開。ロックアップからロープに押し込んだ菊田は、「何が2メートルじゃ!」と言い放ちチョップ。綾部が頭を撫でてきても、唾を吐いて挑発。場外戦でも反則を織り交ぜながら主導権を握り、強烈なチョップで猛威を振るう。なかなかペースを掴めない綾部だったが、リングに戻ると2階から振り下ろすエルボーで進撃。チョップを被弾し続けて胸板が真っ赤になっても、キチンシンクからビッグブーツ。一気にアイアンメイデンを仕掛けるが、菊田は完璧に極まる前にロープエスケープ。綾部がエルボー、菊田がチョップ、壮絶な打ち合いが繰り広げられ、試合開始から10分が経過。打ち勝った綾部が引きずり起こして追撃を狙うと、菊田はパワフルなタックルで逆襲。ヒップアタックを乱れ打ちしてカバーもカウント2。ラリアットで突っ込んでいくと、やり返そうとした綾部をブレーンバスターでぶん投げる。そのままローリング・ラリアットでフィニッシュを狙ったが、腕を絡め取った綾部がドラゴン・スープレックス。追撃のフルネルソンバスターをカウント2で返されると、最終兵器のデスルーレットで完全粉砕。闇に堕ちた菊田を正面突破して4勝目を掴み取ると、天に向けて拳を突き上げた。

〈バックステージコメント〉

綾部「DRAGONGATE菊田円、なんかよく分かんねぇけど向こうの団体でいろいろあったんだろ。コスチュームも変わってな、調子に乗ってるみたいだったから、2メートルの綾部蓮が叩き潰してやった。まぁ今日はオレの勝利だけど、多団体の同世代の選手とやるって機会も最近はないから普段と違う感覚でおもしろかったよ。またやろう。これで残すところ公式戦、明日、マイク・D・ベッキオ戦のみ。今の勝利で4勝3敗。どちらにせよ明日勝つしかないってことだな。初シングル、タッグでも当たったことないベッキオ、どれだけ飛ぼうがどれだけ力で押してこようが2メートルの綾部蓮には通用しないってことを、この全日本のリングで嫌というほど思い知ってもらう」

菊田「オイ、全日本プロレス、何度言わせるんだ。誰だこんなスケジュール組んでるヤツは。オレ今日、朝4時に起きて、飛行機乗って来たんだぞ。なんで着いてすぐ試合なんだ、バカ野郎。誰が組んだんだコラ。オレのこと壊す気か。残りあと1試合か。オレに似た、菊田円に似ている本田。オマエはオレのミニ版だ、バカ野郎」

〈第6試合〉
メインイベント チャンピオン・カーニバルBブロック公式戦 30分1本勝負

青柳優馬 vs 安齊勇馬

2連戦・初日のメインイベントでは、3勝3敗の青柳優馬と4勝2敗の安齊勇馬が激突。両者は昨年8月、三冠ヘビー級選手権試合でシングル初対決。優馬が当時の王者・安齊に勝利しており、安齊はリベンジを誓って今大会に臨んだ。

最年少優勝記録を保持する優馬(2022年優勝時、26歳6か月)と最年少優勝記録更新を狙う安齊(5月15日が26歳の誕生日)。貫禄を漂わせる優馬がドロップキックで先手を取る。「大泉洋がいる!」と客席を指さしてレフェリーの注意をそらすと、顔面かきむしりで揺さぶりをかけていく。出鼻をくじかれた安齊はコーナーに飛び乗った優馬を場外に落とすと、エプロンを疾走してジャンピングニー。ここから怒涛の連続攻撃を仕掛けていく。コーナーに振り返されても冷静に動きを読み、地獄の断頭台のように首元にヒザを当ててマットへ叩きつけた。苦しい展開が続いた優馬は、一瞬の隙を見逃さずカウンターのドロップキック。ジャンピング・エルボーアタックを直撃させ、トップロープからクロスボディ。スロイダーでやり返した安齊は、串刺しエルボーからスープレックス。打点の高いドロップキックを決めると、フェイスロックでギブアップを迫る。優馬がロープエスケープしても、休む間を与えず雪崩式攻撃を狙う。コーナー上の攻防を制した優馬はミサイルキック。ジャーマンで投げられても、ブレーンバスターをリバースする。ダウンカウント9で両者が立ち上がり魂を削り合うようエルボー合戦。ロックボトムで叩きつけた優馬は、ダイビング・エルボーをグサリ。安齊がカウント2で肩を上げたと同時に首に絡みつきエンドゲームで捕らえる。しかしロープに逃げられ決着ならず。15分経過。安齊がコーナー上の優馬にヒザを突き刺し、雪崩式ダブルアーム・スープレックス。後頭部、顔面へのジャンピングニーアタック、怒涛の2連発からカバーも3カウントは奪えない。ならばとギムレットを狙ったが、優馬が抜け出してラリアット。さらに旋回式の垂直落下式ブレーンバスター、ロックスターバスターと畳みかける。THE FOOLを決めさせない安齊は、スピンキックを受け止め強引にギムレットへ。優馬は担がれた瞬間に十字架固めで切り返す。ジャパニーズレッグロールクラッチも決めたがカウント2.9。最後の力を振り絞った安齊がジャンピングニー。優馬の顔面を射抜いてジャーマン・スープレックス・ホールド。これでも決まらないとみるや、再びギムレットを狙ったが、着地した優馬がジャックナイフ式エビ固めで3カウントを奪取。紙一重の攻防を制すると、優勝トロフィーを持って北海道に再上陸することをブチ上げ、「バーカ!」の合唱で札幌大会初日を締めた。

札幌2連戦初日は、首位タイの安齊・本田・菊田がいずれも敗れ、優馬・レイ・綾部が4勝目をマーク。最終公式戦を前に6選手が勝ち点8で並ぶ波乱の展開となった。5.11札幌大会では、優馬VS北斗、レイVS安齊、本田VS菊田、綾部VSベッキオの公式戦がおこなわれ、Bブロックの代表選手が決定。優勝決定トーナメントでは、Bブロック1位通過選手とAブロック2位の宮原健斗、Bブロック2位通過選手とAブロック1位の鈴木秀樹が激突する。

<試合後のリング上での優馬のマイク>

「見たよな?見たよな?安齊勇馬に勝ったぞ!正直に言ってしまおう。明日も札幌大会だし公式戦もあるけど、安齊勇馬に勝ったから、もう残りのチャンピオン・カーニバルなんかどうでもいい!安齊勇馬に勝ったこのオレはもう優勝だろ!トロフィー持ってこい!こうなったら青柳優馬が明日の公式戦勝って、チャンピオン・カーニバルのトロフィーを自分でこの北海道に持ってきます。ちょっと今、冷静に考え直したら、ぶっちゃけ優勝の確立が微妙なとこなんだよね。現時点で4勝3敗・8点になったんですよね。明日、最低でも勝たないといけない。ぶっちゃけ可能性は薄い。明日は北海道出身の大森北斗を蹴散らして、わずかに残っている可能性を掴みに行きたいと思いますので、札幌のみなさん、わずかな可能性にかけて青柳優馬に力を貸してください。よろしくお願いします」

〈バックステージコメント〉

優馬「勝った!あとは明日だ!わずかな可能性にかけて大森北斗やっつけてやるよ!オレが優勝してやる!」

安齊「クソ…正直最後かなり追い込んだと思った。正直いけるんじゃないか、あの青柳優馬に勝てるんじゃないかって思ったけど、やっぱり甘くねぇな。最後のあの発想、ぜんぜん余裕だった。くやしい。Bブロック現時点、今日の得点でオレがどの位置にいるか分からないけど、明日の斉藤レイ、勝てば少しは希望があるんじゃねぇか。まだまだ諦めねぇぞ。明日こそ必ず勝ってやる」