「Em’s Works presents 全日本プロレス祭り2026」8月2日(日)立川大会詳報&試合後コメント 全日本プロレス

「Em’s Works presents 全日本プロレス祭り2026」8月2日(日)立川大会詳報&試合後コメント

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『全日本プロレス祭り』と銘打たれた趣向を凝らした今大会では、GAORA TVチャンピオンシップ、8・29大田区大会での三冠ヘビー級王座戦を控えた宮原健斗と安齊勇馬の前哨戦、さらに8・9後楽園大会で開幕する『ゼンニチJr.フェスティバル』(ジュニフェス)に向けたジュニア勢のランブル戦など盛りだくさんの内容となった。

<第1試合>
シングルマッチ 15分1本勝負
△小藤将太 vs △矢野安崇

 オープニングマッチではともにジュニフェスにもエントリーしている、若手のライバル同士の一騎打ち。互いに譲らぬ攻防を見せた中、先手を取ったのは小藤。ドロップキック、スワンダイブ式フォアアームなどで攻勢に出る。矢野は小藤のフィッシャーマンズ・スープレックス狙いを阻止すると、相手の左腕に狙いを定めて攻撃を集中させる。防戦の小藤はエルボーの連打で反撃態勢。矢野も負けじとフェースバスター、ランニング・エルボーとやり返し、串刺しラリアットからダイビング・クロスボディーアタックと畳みかける。小藤の連続の丸め込みをしのいだ矢野はチンクラッシャーからタイガードライバーもカウント2。雄叫びを上げた矢野はバックに回り、ジャーマン・スープレックスを狙う。踏ん張った小藤がカウンターでヨシタニックを決めると、両者ダウン。ダウンカウント8でともにヒザを突き、エルボー合戦。激しいエルボーのラリーと相打ちで意地を張り合い、再び両者ダウン。カウント7で立ち上がり、再びエルボーのラリー。小藤は隙をついて延髄斬りから逆エビ固めを狙うが、矢野が下からの丸め込みで切り返す。矢野が変型のアームロックでギブアップを迫るも、小藤が粘ってフルタイムのゴングが鳴った。

 悔しがる矢野はマイクを手にすると「クソ、決着つけられなかった。俺と小藤さん、いや小藤との闘いは15分じゃ足りない。メイン、ランブルだろ?」とメインイベントのロイヤルランブル戦の出場をアピールした上で、「小藤、そこで決着つけよう。アナタの答えを聞かせてください」と返答を迫る。これを受けて小藤も「オマエが出るなら俺も出るに決まってんだろ。そこで決着つけようぜ」と応戦。若い2人がジュニフェス前に激しく火花を散らし合い、メインのランブル戦での“続き”を予告した。

<小藤のコメント>

小藤「おい矢野、15分じゃ足りないだと、オマエ? メインもあるな。メインじゃなくたっていいよ。どこでもいつでもやらせてくれ。アイツと決着つけるまでやらせてくれ」

<矢野のコメント>

矢野「クソ、俺と小藤、15分じゃ足りなかった。要するに引き分け…とは思ってない。俺の負けだ。勝てなかったら、俺の負け。まだまだこれからだ。ジュニフェス、俺がトップに立つ。このあとランブル、俺が勝って、いいスタートを切る。よろしくお願いします」

<第2試合>
タッグマッチ 20分1本勝負
〇青柳優馬 河野真幸 vs 鈴木秀樹 ×芦野祥太郎

 先発で対峙した秀樹と優馬がじっくりとした攻防を見せる。芦野と河野の攻防に移り、河野がカウンターのキチンシンクからボディースラムで叩きつけて、優馬につなぐ。優馬&河野がダブルのショルダータックル。その後も芦野をとらえて攻め立てる。芦野は河野のブレーンバスター狙いを切り返し、エルボースマッシュを決めて秀樹にタッチ。河野は秀樹にジャンピング・ニーを決めて優馬にスイッチ。秀樹は優馬をショルダースルーで投げて、芦野にタッチする。芦野が攻勢に出たものの、優馬はカウンターのドロップキックで形勢逆転し、河野とのトレイン攻撃。コーナー最上段からのミサイルキックを放ち、垂直落下式ブレーンバスター。芦野は相手チームのダブルの攻撃を防いで、河野、優馬をジャーマンで投げる。そしてエクスプロイダーを狙うも、これを優馬が切り返してエンドゲームで捕獲。グイグイと締め上げてギブアップを奪った。

 試合後のバックステージで優馬は、芦野に向かって“意識改革”を訴えるような厳しい言葉を投げかけ、パートナーの秀樹もまた「HAVOCがなかったらなんなんだよ? 芦野祥太郎じゃないのか、オマエは?」と自覚を促すように問いかけた。

<優馬のコメント>

優馬「快勝じゃないか、ビックリするぐらい快勝だ。もっと苦戦するかと思ったけど、もしかして芦野祥太郎、夏バテしてんじゃねえか、この暑さで。ちょっと運動不足に感じたな、俺は闘ってて。もうちょっと腹ひっこめて、カッコいいカラダ、プロレスラーらしいカラダを作った方がいいんじゃないのか。こんな偉そうなこと言ってあれだけど、2人とも9月の王道トーナメントに最初からエントリーさせてもらえるように頑張ろうじゃないの。いま俺の中では一番危ういぞ。いるようでいらない、いてもいなくても変わらない。それが一番プロにとって大変だぞ。本当に恐ろしいぞ」

<芦野&秀樹のコメント>

芦野「テメエには負けたくねえんだよ、ムカつく」

秀樹「おい、勝ち負けなんていいよ。オマエは芦野祥太郎じゃねえのか? HAVOCの曲がなくて、HAVOCがなかったらなんなんだよ? 芦野祥太郎じゃないのか、オマエは?(引き揚げる)」

芦野「いいよ、いいよ。じゃあ見せてやるよ、芦野祥太郎を」

<第3試合>
スペシャルタッグマッチ 30分1本勝負
斉藤ジュン 〇潮﨑豪 vs 斉藤レイ ×関本大介

 先発で潮﨑と関本がチョップの打ち合いなど、猛烈な攻防を見せる。それぞれタッチで斉藤ブラザーズ対決。ショルダータックルでの正面衝突などド迫力の譲らぬ展開から、ジュンから潮﨑にスイッチ。レイは潮﨑をタックルで吹っ飛ばし、場外戦になだれ込んで激しくやり合う。相手チームにつかまった潮﨑は、関本をリバースのブレーンバスターで投げて、レイにつなぐ。レイはジュンに逆水平チョップを連発。

一方のジュンも平手チョップを返すと、レイはヘッドバットをお返し。さらにカウンターのクロスボディーからブレーンバスターを狙うが、これはジュンがリバースし、続けてスピアを見舞って潮﨑にタッチ。潮﨑は関本にフライングショルダー、コーナーに詰めて逆水平チョップ連発。関本もチョップ連発を返し、レイとのトレイン攻撃も決める。関本がアルゼンチン・バックブリーカーで潮﨑にギブアップを迫る。潮﨑は空中でスリーパーを決めて脱出すると、コーナー上の攻防で雪崩式ゴーフラッシャー。潮﨑はジュンのアシストから関本にゴーフラッシャー。関本がフォアアームを放てば、潮﨑は逆水平チョップを返し、最後は豪腕ラリアットで3カウントを奪った。

<ジュン&潮﨑のコメント>

ジュン「立川で熱い、激しい試合だったぜ。今日俺は潮﨑豪と組んで、関本大介、レイとやったが、たまにはこういうのもいいんじゃねえか? 楽しかったぜ。潮﨑豪、今日はなんで組んだかわからねえが、暑い夏を熱く、熱くしたから」

潮﨑「組んでも…組んでもってあるかな。この斉藤ジュンとやり合って、暑い夏をさらに熱くするから。そのベルト(世界タッグ)も俺はいつか挑戦する」

ジュン「そうだ、あらためて潮﨑豪、オマエとやってやる。とりあえず今日は甘い物を食べて帰るか。オマエにはやらないからな」

潮﨑「くれよ。俺も好きだから」

<レイ&関本のコメント>

レイ「マッスルモンスターとのこのタッグ、これからも組んでいいんじゃねえか?」

関本「レイレイ、すまんな」

レイ「関本っちゃん、アイス食いに行こう」

関本「レイレイの奢りで」

レイ「俺の奢りか」

<第4試合>
GAORA TVチャンピオンシップ 60分1本勝負
【第33代王者】×羆嵐 vs 〇望月成晃【挑戦者】

 7・11横浜大会に参戦した望月成晃が、ホームリング・DRAGONGATEも深いつながりのある『GAORA』の名を冠したシングルベルトへの挑戦をアピール。王者の羆嵐も快諾して、今大会でのタイトル戦が決定した。

 ゴングが鳴るとともに歩み寄り、視線をぶつける。ロープに詰めた羆嵐がクリーンブレークで「ハァァー!」の雄叫び。望月がフロントキック。ショルダータックル合戦は羆嵐が相手を吹っ飛ばす。ロープを背にした望月は羆嵐の突進をかわしてエプロンに着地させると、すかさず背中にサッカーボールキックを見舞う。望月のローキックに、羆嵐はエルボーで応戦。望月は羆嵐の右腕に的を絞って、攻撃を集中させる。羆嵐はレフトハンドのショートレンジ・ラリアットで反撃し、ボディースラムで叩きつけると、セントーンを投下する。攻勢に出る羆嵐に対して、望月は突進をカカト落としで迎撃し、ボディースラムで叩きつけることに成功。ミドルキックを連発し、背負い投げから腕ひしぎ十字固め。さらに三角絞めに移行するも、羆嵐は強引に担ぎ上げてマットに叩きつけて脱出。羆嵐は仰向けの望月にセントーン3連発。ラリアットをハイキックで迎撃された羆嵐だが、構わずに右腕を振り抜いて望月をなぎ倒す。串刺しラリアットを決め、セカンドコーナーからのダイビング・セントーンはカウント2。羆嵐はトップコーナーからのダイビング・セントーンを放つも、これは望月がかわす。望月はソバットからツイスターで突き刺すが、羆嵐はカウント1で返す。羆嵐は強引にパワーボムで投げ捨て、続けてラリアットを狙うもハイキックで迎撃される。望月の打撃の畳みかけに羆嵐は正面飛びドロップキックを返す。しかし望月は長座の羆嵐の側頭部を蹴りで射抜き、続けて真・最強ハイキックもカウント2。ならばと右足のレガースをズラして、もう一発、真・最強ハイキックを叩き込んで羆嵐を退けた。

 ベルト奪取に成功した望月は「ベルトの価値を爆上げしてやる」と宣言し、「団体の垣根を全部取っ払って、誰の挑戦でも受けてやる」と全方位に視線を向けて挑戦者を迎え撃っていく姿勢を示した。

<試合後の望月のマイク>

望月「おい羆嵐、聞こえてるか。久々来た俺の突然の挑戦を受けてくれてありがとう。オマエから取ったからにはな、このベルトの価値、俺が責任をもって爆上げしてやるから。安心して、任せとけよ。全日本プロレスファンの皆さま、先日10年ぶりに参戦して、こうしてGAORA TVのベルトを巻くことができました。ありがとうございました。このベルトを取ったということは、また全日本プロレスにお邪魔することになってもいいですよね? 望月成晃、56歳。まだまだ頑張りますので、皆さまこれからもよろしくお願いします」

<望月のコメント>

望月「久々、全日本プロレス来て、初めて闘った羆嵐選手があんな気持ちよく来てくれて。まあ正直、真っ向から来たら俺はもうこの歳だからと思ったけど、しぶといね俺も。つくづく思うよ。このGAORA TVのベルト、俺が取ったからには、羆嵐から取ったからには、もっともっと価値を爆上げしていくから。誰でもいいぞ、かかって来い。団体の垣根を全部取っ払って、誰の挑戦でも受けてやる」

<羆嵐のコメント>

羆嵐「負けました、俺? ダメでした? スゴい頭、ズキズキする…なんも言えない。クソ、なんも言えねえっす。クソ」

<第5試合>
三冠ヘビー級選手権試合前哨戦 タッグマッチ 30分1本勝負
宮原健斗 〇本田竜輝 vs 安齊勇馬 ×綾部蓮

 7・25神戸大会で綾部蓮を下して三冠王座V8に成功した宮原健斗の前に安齊勇馬が現れ、「いまの勢いのある全日本の中心はこの俺だ」と強い自負心をのぞかせた上でベルト挑戦をアピール。宮原が8・29大田区大会を舞台に指定し、真夏のビッグマッチでのタイトル戦が決定した。

 前哨戦第1ラウンド、両者が先発で対峙すると大きな「ケント」コールが起きる。ロックアップは安齊がロープに押し込み、クリーンブレーク。一方の宮原はロープに押し込み、クリーンブレークと見せかけて離れ際にチョップを打ち込む。攻防が動き出すも、2人は譲らないままパートナーにタッチする。その後、両チームが派手な場外戦を繰り広げ、宮原は安齊を鉄柵に叩きつけ、ヘッドバットを叩き込む。安齊も鉄柵をステップにしてのダイビング・エルボーを見舞うなど、場外でも一歩も引かない攻防を展開。

 安齊&綾部は本田をとらえて攻め立て、安齊はエプロンで控える宮原にもエルボーを放って突っかかっていく。すると宮原はロープに飛んだ安齊の足を引っ張って場外戦に引きずり込み、ヘッドバット連打。しかし、安齊もすぐに鉄柵に振り返して、宮原の追撃を許さない。本田からタッチを受けて試合権利を受けた宮原は、安齊に対してドロップキックを軸とした得意の畳みかけ。さらに挑発的に顔面を蹴りつけ、ヘッドバット、張り手と攻め立てる。安齊も感情的にやり返し、ニーアッパーからダブルアーム・スープレックスを決めて綾部にスイッチ。

 宮原は綾部にカウンターでフロントキックをぶち込んで本田にタッチ。4選手が入り乱れる中、安齊は宮原にジャンピング・ニーを叩き込み、さらに強烈なランニング・ニーもぶち込んで排除する。リング上では綾部が本田を追い込む。攻め込まれた本田だが、綾部の突進をかわして起死回生の飛行機投げ固めで逆転の3カウントを奪った。

 試合後、場外でアゴを押さえて座り込む宮原に対して安齊は「いまの俺の勢いは三冠戦まで留まることを知らず、さらに勢いを増して宮原健斗を食うぞ」と王座取りへの自信をみなぎらせ、さらに「世界一カッコいい男、安齊勇馬のさらにカッコいい姿を見せてやるから、全員俺だけ見とけ」と、ふてぶてしさも漂わせて悠然と引き揚げた。

 安齊が引き揚げたあとにマイクを手にした勝者の本田は、季節を先取りするように秋の『王道トーナメント』に向けてアピール。「3年連続準優勝の俺が、今年こそ絶対に優勝する!」と気の早い優勝宣言をおこなうと、場内の大歓声に押されたようにキレキレのホンダンスを披露した。

<試合後の安齊、本田のマイク>

安齊「おい、宮原健斗。8月29日、大田区、三冠戦楽しみだな。いまの俺の勢いは三冠戦まで留まることを知らず、さらに勢いを増して宮原健斗を食うぞ。8・29、覚悟しとけ。そして、全日本プロレスファン、日本のプロレスファン、世界一カッコいい男、安齊勇馬のさらにカッコいい姿を見せてやるから、全員俺だけ見とけ」

本田「今年の全日本の夏は三冠とかジュニフェスとかあるけど、その先には王道トーナメントがあるぞ! 王道トーナメント3年連続準優勝の俺が、今年こそ絶対に優勝する! 皆さんどうですか? 全日本プロレス祭り、楽しんでますか? そんなに歓声が来たら、カラダが勝手に踊りたくなってしまう。ミュージック、かけてくれ!」

<宮原・本田組のコメント>

宮原「なんだあれ、最後は? ジャンピング・ニーってやつ? ランニング・ニー? アイツの得意技か。アゴが、アゴが…。安齊勇馬、なんて言ったリング上で。覚悟しとけよだって? 8月29日が待ちきれないのか? ただ、次にオマエと向き合う舞台は8・9東京・後楽園ホールだ。おい、安齊勇馬。アゴ、やり返すぞ。オマエのアゴにヒザをぶち込んでやるよ。次の8・9の対戦カード、俺のパートナーは誰だ? 諏訪魔?」

本田「全日本プロレス祭り、大勝利だ。さあ、なんだ。8月29日、三冠とかジュニフェスとか色々あるけど、俺はその先を見据えてる。王道トーナメントだ。3年連続準優勝の本田竜輝が今年こそ必ず優勝する。祭りだ!」

<安齊・綾部組のコメント>

安齊「宮原健斗、前哨戦が始まったな。アナタもいま感じてるだろ、俺の勢いを。俺はこのまま、この勢い留まることを知らず、宮原健斗を食うぞ。全日本プロレスファン、日本のプロレスファン、全員俺だけ見とけ」

綾部「三冠前哨戦かもしれないけど、直近で宮原健斗に負けたけど、三冠前哨戦だからって、その引き立て役になる気はさらさらないから。今日、最後、本田竜輝に丸め込まれたけど、9月から王道トーナメント始まるから、綾部蓮、まだまだ夏は始まったばかりだからってとこを見せてやるから楽しみにしてろ」

<第6試合・メインイベント>
Road to ゼンニチJr.フェスティバル ランブル 2026 時間無制限
《参加選手》田村男児、青柳亮生、ライジングHAYATO、大森北斗、MUSASHI、“ミスター斉藤”土井成樹、吉岡世起、立花誠吾、レオン・デ・オロ

 ジュニフェス出場メンバーが揃ったランブル戦。2選手で試合がスタートし、以後は60秒おきに選手が登場(入場順はテーマ曲で発表)。全選手が揃ったあとに、最後の1人となった時点で試合終了。ピンフォール、ギブアップ、KOによる決着で、オーバー・ザ・トップロープによる失格はなしのルールでおこなわれた。

 まず、矢野と小藤が登場して、第1試合の続きとばかりにゴングと同時にエルボー合戦を展開するなど、意地を張り合う。以後はMUSASHI、立花誠吾、大森北斗、ライジングHAYATO、吉岡世起、青柳亮生、レオン・デ・オロ、“ミスター斉藤”土井成樹と登場し、土井はリングインとともにレオンを横入り式エビ固めで丸め込んで3カウント。

直後に最終入場者の田村男児が登場して、出場選手が出揃う。

 田村が土井へのラリアットを狙うも、かわされてMUSASHIにヒット。そのまま土井が押さえ込んで3カウントが入る。田村は立花のアシストもあり、土井をラ・マヒストラルで丸め込んで3カウント。田村は猛烈な勢いで各選手を蹴散らしていくが、北斗のスタナーを皮切りに、亮生&HAYATOのダブルトラースキック、矢野&小藤のダブルドロップキック、立花のヤンキーハンマーと立て続けに食らって3カウントを奪われる。

 勢いに乗る立花を吉岡がフランケンシュタイナーで押さえ込んで3カウント。小藤がスタイルズクラッシュでHAYATOから3カウントを奪うと、その小藤を北斗が無想一閃で仕留める。亮生、吉岡との攻防で痛めつけられた北斗を矢野がジャーマン・スープレックスで下す。

 これで残り3選手となり、亮生と矢野が共同戦線を張って吉岡を攻める。亮生のトラースキックは矢野に誤爆。亮生が吉岡にファイアーバード・スプラッシュを狙うが、矢野がカットに入る。吉岡は亮生に雪崩式フランケンシュタイナー、続けて矢野がダイビング・ボディープレスからジャーマン・スープレックスと畳みかけて亮生からも3カウントを奪う。

 吉岡と矢野の1対1となり、矢野のタイガードライバーはカウント2。ジャーマン狙いは吉岡が切り返し、トラースキック、ハイキックと畳みかける。クラッシュドライバー狙いは矢野が丸め込み。矢野の回転エビ固めを切り返した吉岡はシャイニング・ウィザードから今度こそクラッシュドライバーを決めて、ランブル戦を制した。

 試合後に吉岡は先日の大地震で甚大な被害が出ている故郷・熊本に向けて、同県出身の潮﨑とともにメッセージ。熊本の方言で「頑張れ、熊本」を意味する「がまだせ、熊本!」を観客とともに叫んで大会を締め、被災地支援の募金を呼び掛けた。

<試合後の吉岡、潮﨑のマイク>

吉岡「キツかったけど、勝ったぞー! 来週8月9日、後楽園から始まるジュニフェス。嫌いなヤツも、未知なヤツも、おもしろい若手だっている。だけど、そんなジュニフェス、今年の夏、熱く闘い抜いて盛り上げて優勝するのは、この俺だ! 俺は今日、勝ってこのマイクを握りたかった理由がもう一つあります。先日、熊本で大きな地震が起きました。俺は熊本出身です。もう1人、全日本に熊本出身いますよね。潮﨑さん、出て来てください(潮﨑がリングに)。まずは、被災された皆さまに心より(頭を下げる)。10年前にも大きな地震がありました。そこから復興し続けてきた矢先でのこの地震は、本当に悔しくて、ツラくてたまらないと思います。10年前はボクも熊本にいて被災しましたが、その日の衝撃はいまでもハッキリと覚えてます。でも、そこから10年、豪雨とか水害とか本当にいろんな苦難があったけど、熊本は立ち上がり続けて復興の道を歩んできました。ボクはその地元熊本を心から誇りに思います。だから今回も地震に熊本の人たちは、熊本は負けないし、何度でも立ち上がってくれるってボクは信じてます。だから皆さん、そんな熊本を応援してください。よろしくお願いします」

潮﨑「皆さんご存じだと思いますけど、ホントにいま熊本は大変な状況に陥ってます。でも、いま吉岡が言ったように熊本は最後まであきらめず、最後まで立ち上がり続けます。そのために皆さんのチカラを少しでもいいので貸してください。皆さん一人ひとりの思いが熊本の大きな支えになります。熊本出身の吉岡と自分が募金箱を持って会場に立ちますので、皆さんの心を少しずつ、少しずつ熊本に届けたい、届けてきますので、皆さまご協力よろしくお願いします。頑張ってる人たちに『頑張れ』っていう言葉は自分は好きではないですけども、いま熊本に対する思いというのは、言葉はこれしか思いつかない。“がまだせ、熊本”。熊本弁なんですけども、“頑張れ、熊本”という意味です。皆さんの声を熊本に届けましょう。皆さん一緒に“がまだせ、熊本”を叫んでください。皆さん、ご起立お願いします。皆さんの思いを熊本に届けましょう! いきます。3、2、1、がまだせ、熊本!」

<各選手のコメント>

MUSASHI「ジュニフェス目前のランブル、なにがなんでも制したかったし、制さなければいけなかったと思うけど、仕方ないですね。切り替えて、ジュニフェスでは俺の生き様を1試合、1試合見せて、優勝します」

HAYATO「ジュニフェス、ジュニアバトルロイヤル、今日の試合見て、みんな期待感上がったでしょ。本当、この夏暑いね。でもジュニフェスでももっと熱くするよ。Let’s Punk!」

田村「技を全部食らってしまった。ただ、これから俺はチャンピオン、世界ジュニアチャンピオンとして、すべての技を受け切って、なんでも受けて、受け止めた上で勝つ。受け止め切れなかったら、俺はそこまでだから。全部受け止めて、ジュニフェスは勝って、優勝する。8月9日、後楽園ホール、青木優也戦。俺は好きだよ、青木優也のそういうファイトスタイル。辛抱強く、熱いもの、なにも残さずやっていきましょう。楽しみだ」

矢野「クソ。あと一歩、あと一歩だった。でも、青柳亮生さん、大森北斗さんからスリー取った。これはデカい。俺はランブル優勝はできなかった。でも、この3(カウント)はデカい。俺が行くぞ、俺が全日ジュニア盛り上げるぞ。ジュニフェス、俺から目を離すなよ!」

吉岡「まずはジュニフェス、来週から始まるジュニフェス、俺が誰よりも熱い闘いをして、優勝しますよ。いろんなヤツいるけど、俺が全部叩きのめして、俺が優勝します。俺は負けられない理由ができたんで。俺は10年前、本震の日に別の団体ですけど、熊本大会で熊本にいて。俺は前震の日に帰って、帰って3時間、4時間後ぐらいに前震があって、そこから本震までいて。その震災で苦しむ人たちの姿を間近で見て来ました。そこからまた、ボランティア行ったりして。でもけっこう水害とかに悩まされてて、そういう人たちの姿を10年見続けてきて、それでまた震災っていう大きな危機ですけど。でも俺はこの危機も熊本の人たちなら乗り越えられるって信じてるんで。俺にできることなんてほんの小さいことかもしれないですよ。リングで闘ってそれだけかもしれないけど、こうやってチカラを貸してくれる人たちがいるんで、熊本の人たちに少しでも勇気やチカラを与えられたらと思います。俺もね、頑張ってる人たちに“頑張れ”って言うのは好きじゃないけど、でも10年前からこのキャッチフレーズはずっとあると思うんで、“がまだせ、熊本”っていうのを胸に俺は闘っていきます」