「第13回 王道トーナメント」【準決勝・優勝決定戦】9月22日(火・祝)後楽園大会詳報&試合後コメント 全日本プロレス

「第13回 王道トーナメント」【準決勝・優勝決定戦】9月22日(火・祝)後楽園大会詳報&試合後コメント

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 9・9品川大会で開幕した『第13回 王道トーナメント』がファイナルを迎え、準決勝&優勝決定戦の1日2試合で秋のシングルナンバー1を決した。

<開始前>

 大会開始に先立ち、昨年9月7日に亡くなられた長尾一大心さんの追悼式を実施。追悼の意を込めた10カウントゴングが捧げられると、観客から大きな「タイシン」コールが送られた。また、場内には献花台も設置され、多くの供花が手向けられた。

 さらに、新土リングアナの前説タイムには現在欠場中の青柳亮生が登場し「今日はいつも以上に明るく、楽しく、激しく盛り上がっていきましょう!」と観客を煽り、オープニングコールをおこなった。

<第1試合>
王道トーナメント 準決勝 時間無制限1本勝負
〇本田竜輝 vs ×ザイオン

 トーナメント準決勝1試合目は4年連続の優勝決定戦進出に王手を懸けた本田竜輝と、1回戦でオデッセイとのHAVOC同門対決、2回戦では元HAVOCの潮﨑豪との激戦を制したザイオンの対決。今年の『チャンピオン・カーニバル』公式戦では本田が勝利を収めている。

 ゴング前から両者へのコールが飛び交う。のっけからショルダータックル、エルボーを打ち合い、ザイオンはヘッドバット、串刺しスピアなどで一気呵成に攻め立てる。本田は背後からザイオンに襲い掛かり、ロープに詰めると「1、2、3、4!」。再びエルボー合戦。押し込んだ本田が串刺し攻撃を狙うも、かわしたザイオンが相手の腰にエルボー、担ぎ上げてデスバレーボム。さらにサーフボードストレッチでとらえ、腰にエルボーを見舞うと、相手の腕をクロスさせて首を絞め上げる。どうにか脱出した本田はカウンターのスピアで反撃態勢。ショルダータックルで倒すと、ロープ際のザイオンをラリアットで場外に出す。エプロンに上がったザイオンにラリアットを決めると、ロープ越しのブレーンバスターで叩きつける。ファイナルベント狙いはザイオンが切り返し、本田をコーナーに乗せて担ぎ上げると、変型バックフリップで叩きつける。勝機と見たザイオンはコーナーに上りダイビング・ヘッドバットを放つが、本田がかわす。エルボーのラリー、ザイオンがローリング・エルボー。本田もラリアットを返し、粘るザイオンに走り込んでのラリアット。最後はファイナルベントを決めて、3カウントを奪った。試合後にザイオンは本田に握手を求め、抱擁から勝者の手を上げて潔く称えた。

<本田のコメント>

本田「ザイオンから勝ったぞ! いよいよ王道トーナメント、本田竜輝が決勝にコマを進めた。このあと誰が来るかわかんねえけど、今年こそ俺が優勝する! 期待してくれ」

<ザイオンのコメント>

ザイオン「今日、俺は真の戦士の魂を見せるためにリングに上がった。自分のためではなく、もっと大きなもの、自分だけでなく、全日本にとってより重要ななにかのためにだ。それはナガオ・タイシンのためにだ。俺は魂のすべてを、心と精神のすべてをリングにぶつけた。だが、ホンダは準備万端だった。でも、これでザイオンは終わらない。俺は変わらず真っすぐに突き進む。今度はオマエを仕留めてやる」

<第2試合>
王道トーナメント 準決勝 時間無制限1本勝負
〇青柳優馬 vs ×安齊勇馬

 トーナメント準決勝2試合目は安齊勇馬と青柳優馬の“ユウマ対決”。2人は昨年末の『世界最強タッグ決定リーグ戦』にエントリーしながら、青柳の不祥事により途中棄権。安齊は今一戦を控えて「俺の横からいきなり消えて、そこから俺もいろいろ経験して、さらに強く、カッコよくなりましたよ。勝って、アンタに言いたいこと全部言って、俺が優勝する」とふてぶてしく宣告し、一方の青柳も「ボコボコにして動けなくして、俺が言いたいことぶちまけてやる!」と真っ向から応戦する姿勢を見せた。

 両者のシングルは2024年8月の三冠ヘビー級王座戦、昨年の『チャンピオン・カーニバル』公式戦以来で、過去2戦はともに青柳が勝利を収めている。

ロックアップから安齊がロープに詰めて、クリーンブレーク。ショルダータックルは互角も、安齊がカウンターでドロップキックを見舞い、場外の青柳を追いかける。場外でエルボーの応酬。安齊は相手を鉄柵に振るなど攻勢に出て、ニーリフトも見舞って、一足先にリングに戻る。青柳もリングに戻り、エルボー合戦。安齊がドロップキックを見舞うと、青柳は再び場外に出る。青柳は追いかけてきた安齊にエルボースマッシュを見舞うと、お返しとばかりに何度も鉄柵に叩きつける。リングに戻ると青柳が執ようにカバーに入って、安齊のスタミナを奪いにかかる。青柳がスリーパーホールドで相手を捕獲し、グイグイと絞め上げる。青柳はみずから技を解くと、ギロチンドロップを投下し、さらにパイルドライバーで突き刺す。防戦の安齊は青柳の突進を迎撃し、セカンドコーナーからのミサイルキックで形勢逆転。串刺しエルボーからベリー・トゥ・ベリー、カウンターのドロップキックを突き刺すと、ダブルアーム・スープレックスの体勢。これは青柳が踏ん張り、カウンターのドロップキックを見舞う。串刺しエルボー、コーナーから反転してのクロスボディー、コーナートップからもクロスボディーアタックからエンドゲームで締め上げる。

これをロープに逃げられた青柳はコーナーに上る。追ってきた安齊を叩き落とすと、ミサイルキック。激しいエルボーのラリー、投げっぱなしジャーマンを打ち合う。安齊はジャーマンを食らうとすぐに立ち上がって、ジャンピング・ニーをぶち込む。両者ダウン。カウント8でともに立ち上がり、エルボーを見舞い合い、青柳は追走式エルボーアタックからロープを利用してのトルネードDDT。ダイビング・エルボードロップから再びエンドゲームで捕獲。技を解いた青柳のカバーはカウント2。安齊はコーナーから反転してきた青柳にジャンピング・ニーを突き刺すと、相手をコーナーに乗せて雪崩式ダブルアーム・スープレックスで叩きつけるが、カウント2。ガムシャラ狙いは青柳がサムソンクラッチで切り返す。スピンキックから垂直落下式ブレーンバスター。ロックスターバスター狙いは安齊が踏ん張り、投げっぱなしバックドロップを決めるもカウント2。ギムレット狙いは切り返されるも、ショートレンジ・ラリアットを叩き込み、ジャンピング・ニーもカウント2。ギムレット狙いは青柳が切り返し、ジャンピング・ニーもかわすとラリアット、ジャーマン・スープレックス・ホールドをカウント2で返されると、ロックスターバスターを決めるが、安齊はこれも返す。ならばと青柳はTHE FOOLで叩きつけて大熱戦を制し、優勝戦進出を決めた。

 試合後、マイクを手にした青柳は安齊に対して、昨年末の『世界最強タッグ決定リーグ戦』における自身の不祥事、それに付随するリーグ戦の途中棄権をあらためて謝罪。その上で昨年の“忘れ物”を取り返すべく、今年の最強タッグへのエントリーを安齊に直訴。安齊は「謝罪とか感謝じゃないでしょう」と突き放すような言葉を返すも、昨年期待してくれたファンの悲しい思いを踏まえた上で、「今年は全員笑顔にしましょう」と“Wユウマ”再結成を受諾した。

 青柳はさらに王道トーナメントでともに斉藤ブラザーズを下していることから、10・11仙台大会で未定となっている世界タッグ王座戦の挑戦者に名乗りを上げることを提案。これに安齊は「信じて付いていきますよ」と返答し、2人でベルト奪取を目指すことを誓った。

<試合後の青柳、安齊のマイク>

青柳「後楽園ホール大会にお越しの皆さん、本日はありがとうございます。少しだけお時間ください。去年の最強タッグ、ボクがふがいないせいで安齊も、安齊のファンも巻き込んでしまったこと申し訳ありませんでした。いまボクがこうして全日本プロレスで闘えているのは、ボクがいない間に安齊がボクの名前を出し続けてくれたからです。申し訳ございませんでしたと、ありがとうございました。ちょっと話が長くなってしまうかもしれませんけど、すみません。ここまで言っといてさっさと下がれと思うかしれませんが、ワガママを言わせてください。去年できなかったことを今年やりたい。安齊勇馬の力を借りて、最強タッグに出たいと思っています。いかがでしょうか?」

安齊「謝罪もお礼も聞きたくないですよ。去年、どれだけの人が俺たちに期待してくれたか覚えていますか? 去年、どれだけ悲しんで、悔しい思いをしたか知ってますか? 謝罪とか感謝じゃないでしょう。今年、2人で全員笑顔にしましょう。ただ一つだけ、条件つけさせてください。俺の横に立つのはカッコよくて、強い青柳優馬でお願いします」

青柳「ありがとう。ついでに10月11日でしたっけ? 仙台で世界タッグ開催しますよね。俺たち1回戦で斉藤ブラザーズやっつけてるから、いけるんじゃないですかね?」

安齊「信じて付いていきますよ」

<青柳のコメント>

青柳「安齊勇馬、ありがとう! よし次は決勝だ、勝つぞ!」

<安齊のコメント>

安齊「アー、クソっ! 青柳優馬、1回も勝ったことねえから、今回が初めての青柳優馬からの3(カウント)だと思ったのに。やっぱり青柳優馬、強くて、カッケぇ“ユウマ”だな。今年の世界最強タッグ、そして次の世界タッグ、俺と青柳優馬の2人で挑む。去年、あんな思いをファンにさせたんだから、今年は全員、笑顔にするぞ。そして、これで春、夏、秋、全部どうしようもない結果。それでも、最後には全員、笑顔にするから、最後まで俺に付いてきてくれ」

<第3試合>
6人タッグマッチ 30分1本勝負
斉藤ジュン 〇斉藤レイ “ミスター斉藤”土井成樹 vs ×オデッセイ 芦野祥太郎 関本大介

 斉藤ブラザーズとHAVOC&関本大介という珍しいトリオの激突。先発で対峙したレイとオデッセイが正面衝突から手四つの力比べ。ショルダータックル合戦も譲らず、レイはみずからタッチを求めてきた土井にスイッチ。土井は果敢にオデッセイを持ち上げようとするも、逆に叩きつけられてしまう。土井は代わった芦野のヒザにドロップキックを放ち、ジュンにスイッチ。ジュンは芦野にブレーンバスター。芦野もエルボースマッシュを返しオデッセイにタッチしようとするも、関本が「OK!」とタッチを横取り。関本はジュンに攻撃を畳みかけていく。その後、HAVOCコンビも斉藤ブラザーズを攻め立てて、オデッセイはレイを担ぎ上げる。しかし、レイは脱出すると、クロスボディーアタックを見舞い、芦野も張り手でなぎ倒す。アイスバイン狙いはオデッセイがかわすと、ジュンが入ってきてフロントキック。そして斉藤いぎなりスマッシュで叩きつけると、最後はレイがアイスバインでオデッセイを沈めた。

試合後、ジュン&レイは青柳&安齊の世界タッグ挑戦表明を受諾し、10・11仙台大会でのタイトルマッチが決定的となった。

<試合後のジュン&レイのマイク>

レイ「HAVOCに勝ったぜー! そして、だ。さっきWユウマが俺たちの世界タッグに挑戦(表明)してきたな。俺たちの答えは、もちろんイエスだ! 10月11日、仙台大会でぶっ倒してやるぜ!」

ジュン「Wユウマ、震えて眠れ。DOOM!」

<斉藤ブラザーズのコメント>

レイ「勝ったぜ!」

ジュン「イエス、ミスター」

土井「きっつ!」

ジュン「デケぇな」

土井「いや、2人デカいから。アンタらもデカいから。このまえ、ありがとう。『俺プロ』ありがとう」

レイ「ミスター、ありがとう、楽しかった」土井「助かりました、ホンマに。また、いつでもワシントンの斉藤ブラザーズの秘密兵器、連れてくるから」

ジュン「Xは無事、ワシントンに帰ったのか?」

土井「帰ったと思う。また来年連れてくるから」

レイ「ごっつぁんです」

土井「オデッセイ、キツいわ。俺はもう、ノーモア、オデッセイやわ。でも、1個分かった。次やったら、投げれそうな気がする」

レイ「ミスター、さすがじゃないか」

土井「あんまサイズ感変わらんから、次やったらいけると思う」

ジュン「オデッセイを投げるのを見てみたい」

土井「次いけるよ」

レイ「まあ、そしてだ。リング上で言った通りに、Wユウマが、この世界タッグに挑戦状を叩きつけてきた」

ジュン「あの2人が来たか」

レイ「10・11仙台大会はしっかり返り討ちにして、俺たちがこのベルトを防衛しようぜ」

ジュン「まあ、仙台で俺たちの地元でやるからには、あの2人覚悟してるんだろうな。ぺっちゃんこにしてやるぜ。2人のユウマをぺっちゃんこにして、1人のユウマにしてやる」

土井「で、そこで最後は、いつものやつをお願いします」

レイ「やるんですか?」

土井「やりましょう」

レイ「せーの…」

3人「DOOM!」

土井「DOOMすみません」

<芦野&オデッセイのコメント>

芦野「オデッセイ、アーユー、OK?」

オデッセイ「ダメだ」

芦野「こんなオデッセイ、見たことねえよ」

オデッセイ「なんてことだ。なにが原因かは分からないけど、なにかを変えなきゃいけない。もっと良くならないといけない」

芦野「激しく」

オデッセイ「ハゲシク?」

芦野「もっと激しく」

オデッセイ「モット、ハゲシク」

芦野「クソ、変わらないといけねえ、なにかを。俺たちで変えないとな」

オデッセイ「俺たちは…」

芦野「俺たちは…」

オデッセイ&芦野「俺たちは、HAVOC!」

<第4試合>
アジアタッグ王座決定戦前哨戦 6人タッグマッチ 30分1本勝負
田村男児 立花誠吾 ×小藤将太 vs MUSASHI 〇ライジングHAYATO 大森北斗

 ジュニアヘビー級勢が揃った6人タッグマッチ。田村&立花とMUSASHI(パートナーは吉岡世起)は10・11仙台大会でのアジアタッグ王座決定戦を控えている。

先発で対峙した田村とMUSASHIが譲らぬ攻防を見せる。続いて立花と対峙した北斗は攻勢に出るとともに、ザ・リーブ提供のクリアファイルに自身の姿がないことに腹を立てて衝動的な行動を見せるが、相手チームからの制裁を受けてしまう。

防戦の北斗は立花のエルボーを受け止め、コンプリートショットを決めてMUSASHIにつなぐ。MUSASHIは立花にコルバタ、低空ドロップキックなどで攻め立てる。立花もカウンターのドロップキックを返して、小藤にタッチ。小藤はMUSASHIに一気呵成の攻め。ブレーンバスター狙いはMUSASHIが切り返し、エクスプロイダーで投げ捨てて北斗につなぐ。北斗組が小藤に連続攻撃。HAYATOはナガオDDTなどで小藤を追い込む。小藤はパートナーのアシストを受けて局面を打開。両チームが入り乱れる中、小藤はHAYATOに延髄斬り、ブレーンバスター、フィッシャーマンズ・スープレックスと畳みかける。しかし、スタイルズクラッシュ狙いを切り返され、最後はHAYATOにウラカン・ラナで丸め込まれて、逆転の3カウントを喫した。

<北斗組のコメント>

北斗「どうなってんだよ…どうなってんだよ! (クリアファイルに)みんな載ってるよ。欠場してるヤツだって載ってるし、一大心だって載ってる。こんなに一丸となってるのに、どうなってんだ!」

HAYATO「まあ、大森北斗がなんか言ってたけど、まあそういう事はしょうがないでしょ。それは置いといて、アジアタッグが熱く、動いているね。俺も動き出さないと。Let’s Punk!」

MUSASHI「アジアタックの前哨戦でいままで何回かやってきたけど、立花誠吾、田村男児、あの2人の個々のチカラはもちろん、タッグとしてのチカラも十分わかったよ。手強い相手だよ。ただ、その手強い相手に勝っちゃうのが俺と吉岡のむーちゃんせーちゃんなんで、アジアタック王座決定戦はお楽しみに」

<田村組のコメント>

立花「今日はスゴく調子はいいけど、さすがにMUSASHIにちょっとやられたらな。1人で俺たちを打破するようなやり方を持ってきたな」

田村「せーちゃんがいなくても、アイデア持ってきたな」

立花「アイツ、正直キャリアが長い分、いろんな引き出しがあるかもしれないな。だけどアジアタッグ、アツハヤとか、むーちゃんせーちゃんとか、安齊と小藤とかいろいろいるけど、ちょっとそろそろ新しい、俺たちみてぇなヤツらが取らねえと面白くなんねえだろ。なあ、男児?」

田村「やってやるからな!」

立花「世界ジュニアとアジアタッグの2冠で、俺は6人タッグとアジアタッグの2冠になろう」

田村「やろうぜ」

立花「やろうぜ。あぁん、この野郎」

小藤「ライジングHAYATO、なんだオマエ、ケガして落ち込んでのか? 落ち込んで、やる気がねえなら休めばいいだろ。休む気がねえなら、俺が何度でもオマエの前に立ちはだかってやるから、俺と何回もやろうぜ。オマエにプロレスの楽しさ、俺がもう一回叩き込んでやるよ」

<第5試合>
8人タッグマッチ 30分1本勝負
宮原健斗 ×綾部蓮 羆嵐 小河彪 vs 鈴木秀樹 潮﨑豪 〇ティモシー・サッチャー 矢野安崇

 『王道トーナメント』エントリーメンバーが揃った8人タッグマッチ。個性的な選手が揃った宮原組の一方、このメンバーの中でティモシー・サッチャーがどのような立ち回りを見せるかが注目された。

 サッチャー組は南側客席から登場し、全員が後ろ手で直立不動の“サッチャースタイル”で荘厳な入場を見せる。小河は先発に名乗りを上げて、秀樹に果敢に向かっていく。秀樹のボディーへのエルボーで動きを止められるも、フライング・ショルダーで反撃し、砲丸投げ(ジャイアントスイング)を狙う。しかし、秀樹がリーゼント頭をクシャクシャにして抵抗し、ワンハンド・バックブリーカー。小河もやり返して、それぞれパートナーにタッチ。矢野は小気味いい動きで宮原を翻弄。しかし、プランチャは宮原がかわし、その後は両チームが派手な場外戦を展開する。リングに戻ってもつかまった矢野が反撃し、潮﨑にタッチ。潮﨑は羆嵐と真正面からの肉弾戦を展開する。潮﨑からサッチャーにスイッチ。羆嵐はサッチャーにショットガン・ドロップキックを見舞って、綾部にタッチ。サッチャーにフロント・ネックロックを決められた綾部だが、ブレーンバスターに切り返し、さらに小河が砲丸投げでぶん回し、羆嵐がセントーン。綾部に追い込まれたサッチャーだが、デスルーレット狙いをフジワラ・アームバー(ワキ固め)に切り返して、ギブアップを奪ってみせた。試合後も小河は場外で秀樹と睨み合い。勝者チームは入場時と同様に4人全員が後ろ手で直立不動の“サッチャースタイル”で勝ち名乗りを受けた。

 バックステージでは、小藤が秀樹に全日本プロレスTV認定6人タッグ王座への挑戦を直訴。もう1人のパートナーとして「元WRESTLE-1の選手がビビる相手」を用意することを宣言して懇願すると、秀樹も熱意にほだされて(?)「ニャー」とネコの鳴き声で応じて、挑戦に前向きな姿勢を見せた。

<サッチャー組、小藤のコメント>

サッチャー「俺たちは王道を突き進むアーミーだ。立ちはだかるヤツがいればぶっ飛ばしていく。コイツらとなら、いつでも一緒に闘える。この先のことは俺にはわからないが、日本中で過ごしたこの時間に本当に感謝しているよ」

潮﨑「サンキュー」

矢野「このチームで勝てた、それだけ」

秀樹「ティモシー・サッチャーの言っていたことを訳します。どうもありがとうございました!」

秀樹「(一度引き揚げるも、小藤とともに戻って来る)なに?」

小藤「自分はそろそろ目に見える結果がほしいです。今日も負けたけど、そろそろ目に見える結果がないと、俺もヤバいと思ってます。なので、6人タッグ、まずは6人タッグ…」

秀樹「なんだよ、まずはって言い方。ベルトだったらなんでもいいのか?」

小藤「まずは6人タッグ」

秀樹「2人しかいないじゃん」

小藤「それは考えます」

秀樹「誰だ?」

小藤「相手は全員、元WRESTLE-1です。元WRESTLE-1の選手がビビる相手、ボク1人知ってます」

秀樹「誰だ?」

小藤「言っていいんですか?」

秀樹「決まってないんだろ?」

小藤「まだ決まってないです」

秀樹「安齊とこのあいだ挑戦したじゃん。なんで俺なの? 誰でもなんでもベルトならいいんだろ?」

小藤「ボクはやっぱりアグレッシブキャッツで」

秀樹「1年前だよ、やってたの」

小藤「いや、まだ終わってないです。もう一回やりたいです。お願いします」

秀樹「ちょっと考えておきます」

小藤「ちょっと秀樹さん、お願いします。あと1人はボクが責任を持って見つけます。お願いします」

秀樹「ニャー」

小藤「そういうことだ」

<宮原組のコメント>

宮原「さあ、王道トーナメント、ファイナルのベスト4の舞台に残ってないのはいつぶりだろうな? 記憶にないよ。さあ、ベスト4に残れないならば、このスーパースター宮原健斗がなにをすべきか。まあ、見ててよ、このあと。皆さん。(小河彪選手はどうでしたか?)いたそんなの? 誰それ? 髪型が途中で変わってたから、俺には認識が分からない。俺には分からない、アイ・ドント・ノー」

羆嵐「ティモシー・サッチャーともう少し、触れ合いたかったですね、じっくり。ちょっと…ちょっともないか、触れるか触れないかぐらい。自分の正反対のファイトスタイルの人間ともうちょっとじっくり触れ合ってみたかったです。今日はもうそんなところかな。これからじっくり決勝戦見させてもらいます。勉強させてもらいます。ハァァー!」

綾部「なるほど、ティモシー・サッチャー、初対戦だったな。今日8人タッグで短い時間だったかもしれないけど、少し分かった」

小河「やっぱり、やっぱり鈴木秀樹、アイツはボクのことを狙ってきましたね。何回も挑発も食らったし、攻撃も食らったけど、絶対にいつかリングの上でボコボコにしてぶっ倒してやるんで、全日本の皆さん、楽しみにしといてください。そして1回戦で敗退はしましたけど、王道トーナメント、シリーズ参戦、本当にありがとうございました! また、よろしくお願いします。優勝目指して突き進みます、行ってきます! 鈴木秀樹、ぶっ潰す、チキショー」

<第6試合・メインイベント>
王道トーナメント 優勝決定戦 時間無制限1本勝負
〇本田竜輝 vs ×青柳優馬

4年連続の優勝戦進出となった本田と10度目の出場での1回戦突破から勢いのままに勝ち進んできた青柳が、ともに『王道トーナメント』初優勝を懸けて激突。シングル対決は今年の『チャンピオン・カーニバル』公式戦(本田が勝利)以来で、過去のシングル戦績は本田の5勝2敗となっている。

 序盤はじっくりとした展開。青柳のドロップキックを受け止めた本田はショルダータックルで相手を場外に出す。本田は場外で青柳を鉄柵に押しつけて、レフェリーを呼び寄せて「1、2、3、4!」。さらに本田は鉄柵に振るなど、主導権を握る。青柳は一度リングに戻されてもゴロゴロと再び場外に出て本田を誘い込み、鉄柵攻撃、場外マット上でのDDTなどでやり返す。リングに戻っても青柳が攻勢に出て、本田をロープに詰めると「1、2、3、4!」をリング3方で見せる。コーナーからのクロスボディーは阻止された青柳だが、パイルドライバーからエンドゲームにつなぐ。本田がロープエスケープ。本田はリバースのブレーンバスターで反撃し、青柳のセカンドコーナーからのミサイルキックをスカして逆エビ固めを決める。青柳がロープエスケープすると攻防はエプロンに移り、本田がエクスプロイダーを決める。青柳は場外カウント9でリングに戻る。本田が串刺しラリアットからスパインバスター、キャメルクラッチで締め上げる。青柳がロープエスケープ。猛烈なエルボー合戦。青柳が投げっぱなしジャーマンを決めれば本田はスピアを返し、青柳のブレーンバスターを食らっても、本田はすぐに立ち上がってラリアットを放つ。両者ダウン。カウント9でともに立ち上がり、エルボーを打ち込み合った中、互いに丸め込みで3カウントを狙い合う。青柳がトルネードDDT。コーナーからのミサイルキック狙いに本田が下からラリアットを合わせ、串刺しラリアットから投げっぱなしジャーマン。しかし、青柳が巧みに本田に絡みつくと、エンドゲームで捕獲。グイグイと締め上げるが、本田がロープエスケープ。

青柳がコーナーに上ると、本田も追いかける。コーナー上の攻防は本田が制し、雪崩式ブレーンバスター、さらにエクスプロイダー。走り込んでのラリアットは青柳がかわして、逆にラリアットを叩き込んでジャーマン・スープレックス・ホールドもカウント2。スピンキックからロックスターバスターにつなぐが、これもカウント2で本田が返す。THE FOOL狙いは本田が切り返し、投げっぱなしバックドロップからラリアットもカウント2。本田の走り込んでのラリアットに青柳が仁王立ち。それでも本田はカウンターのラリアットで青柳を吹っ飛ばし、最後はファイナルベントで叩きつけて悲願の王道トーナメント初優勝を達成。試合後、本田が青柳に握手を求める。青柳は一礼から手を握り返して、健闘を称え合った。

 “4度目の正直”で『王道トーナメント』優勝を成し遂げた本田は、綾部蓮の27歳7カ月を抜いて26歳7カ月の最年少優勝記録も樹立。「俺は優勝では終わらないぞ」とアピールして三冠ヘビー級王者を呼び込むと、スーツ姿の宮原が登場して“旗揚げ記念日”10・22後楽園ホール大会でのタイトルマッチを指定した。

 本田は王座奪取を誓うとともに「10月22日を皮切りに、新しい時代が来るぞ。本田竜輝の時代だ!」と王道マットに新時代をもたらすことを宣言。観客からの期待感が込められた大声援を受けると歓喜のホンダンスを披露し、あらためてマイクを手にすると「俺たち全日本プロレスはこれからも長尾一大心の気持ちといっしょにもっともっと前に進んでいきます」と観客に語り掛け、最後は長尾さんに届けるような「1、2、3、4!」の大合唱で大会を締めた。

<試合後の本田、宮原のマイク>

本田「王道トーナメント、優勝したぞー! これまで全日本プロレスに入って悔しいことメチャメチャたくさんあったけど、今日優勝するためにこの日々があったんだと思います。まあ、王道トーナメント、俺は優勝では終わらないぞ。優勝したってことは三冠に挑戦する権利があるってことだ。宮原健斗、いるなら出て来いよ」

宮原「(スーツ姿で登場して)本田竜輝、王道トーナメントの主役は紛れもなくアナタだ。そんな主役の時間を邪魔するつもりはない。手短に終えよう。このベルトが欲しいんだろ? 来月は全日本プロレスにとって、大切な大切な月だ。なぜだか分かるか? そうだ、全日本プロレスは1972年10月22日に旗揚げされた。舞台は2026年10月22日、東京・後楽園ホールだ。いまここで勝手に決めせてもらう。俺たちのタイトルマッチは、全日本プロレス54周年記念マッチだ! 10月22日、勝負だ(ベルトを眼前に突きつけて、リングから下りる)」

本田「おい宮原健斗、去る前にひと言、言っといてやる。おい、いいか、お客さんも全員聞けよ。全日本プロレスはオマエ、一人じゃないんだ。いいか、10月22日、旗揚げ記念日でオマエの持ってる三冠のベルト、俺が取ってやるよ。

あらためて王道トーナメント優勝したのは、本田竜輝だ。おい、いいか、10月22日を皮切りに、新しい時代が来るぞ。本田竜輝の時代だ! みんな一つ聞かせてくれ。この俺、本田竜輝に期待してくれるか!? 本田竜輝に期待してくれるか!? アァァ…(本田が後ろに倒れ込むと、大きなコールが飛ぶ)まさか、“期待しれくれるか!?”で、そんな大声援が来ると思わなかった。なんだかカラダが、カラダが、カラダが勝手に動いちゃいそうだ! ミュージック、流してくれ!(ホンダンスを披露)。俺が今日、メインイベントで勝ったんだから、この場は俺が締めさせてもらう。いろいろあったけど、長尾一大心がいなくなってからあっという間に1年が経ってしまった。俺たち全日本プロレスはこれからも長尾一大心と、長尾一大心の気持ちといっしょにもっともっと前に進んでいきます。だから今日は反則カウントで締めさせてもらうんだけど、思い切り長尾一大心に届けてやろうぜ! 最後、みんな立ってくれよ。俺が『長尾一大心に届ける準備はいいか?』と言ったら、『オー』と言い、『1、2、3、4』で締めるぞ。おい、後楽園ホールのみんな、長尾一大心に届ける準備はいいかー?(「オー!」)せーの、1、2、3、4! ありがとう!」

<本田のコメント>

本田「王道トーナメント、優勝したぞ! 3年連続準優勝が続いて、メチャクチャ悔しい思いしてきたけど、このためにあったんだと思う。おい、いいか、次は三冠だ。10月22日、宮原健斗を倒して、俺が新三冠ヘビー級チャンピオンになってやる。三冠は俺の夢だ。みんな期待してくれよ! イェー! シャー!」

※青柳はノーコメント