【記者会見】「チャンピオン・カーニバル2025」一夜明け・6.1仙台大会世界ジュニアヘビー級選手権試合 全日本プロレス

【記者会見】「チャンピオン・カーニバル2025」一夜明け・6.1仙台大会世界ジュニアヘビー級選手権試合

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5.18大田区大会で行われたMUSASHIと吉岡世起、タッグパートナー同士の世界ジュニア王座戦は壮絶な削り合いの末、吉岡世起が勝利。かつて全日本の練習生でもあった吉岡は、紆余曲折を経て悲願の世界ジュニア王座初戴冠を果たした。試合後、田村男児がリング上に現れ「熱い気持ちと闘いぶりに込み上げてくるものがありました」と挑戦表明。吉岡も「こんな熱い気持ち断るわけないでしょ」と挑戦を受諾し、6.1仙台サンプラザホールで新王者の初防衛戦が決定した。

■会見の模様

田村「田村男児です。昨日言った通り、その試合ぶりと、経緯とか含めてそれを踏まえたうえで熱い気持ちになったっていう、それが挑戦の理由でしたね。僕が表明した理由は。世界ジュニアというベルトは特別なもので、それは僕が特別だからじゃなくて、みんなが特別なことを思ってるだろうし、ファンもそう思っていることだろうし。その中で印象的なのが、全日本の先人たちが守ってきたベルトなので、重みのあって、責任感が強くて厳しく戦っているベルトなので、そういう想いが強かったですね。僕も世界ジュニアのベルトを一度だけ巻いたことがあるんですけど、責任感が増したっていう、そういうベルトですね。身が引き締まるというか、そういうベルトでした。このベルトは、なかなか言葉では言い表せないんですけど、目を細めて不満を言ってる、ネチネチネチネチ厳しくて面倒くさい人がずっと守ってきたベルトですし。12年もね、吉岡さんが言った通り12年もたてば所属もいる人もいればいなくなる人もいるし、そういう歴史の中で紡いできたことがあるので、そういう思いも込めて今の全日本プロレスジュニアを体感してほしいですね。それと吉岡さんが思っている、そのジュニアの気持ちを一緒にぶつけてバチバチにやり合いたいと思います」

吉岡「昨日タイトルマッチ後に出てきてあんな熱い気持ちをぶつけられたら断るわけにはいかないので受けましたけど、田村男児という選手は、僕がむーちゃんせーちゃんで楽しくやってたりすると怒られたりしますけど、誰よりもまっすぐな気持ちを持ってる選手なんだなと思ってますので、その気持ちに応えたいという気持ちもありますし、さっき男児くんが言った通り、12年前全日本ジュニアにいた選手はもう光留さんくらいしか残ってないので。いまの全日本プロレスに上がり始めて1年くらい経ちますけど、改めてチャンピオンとして、シングルで田村男児を筆頭に今の全日本ジュニアを肌で感じたいなと思ってます」

■質疑応答

―相手のファイトスタイルの印象と、それを踏まえて今回の試合の勝負の分かれ目はどこになると思いますか?

田村「ファイトスタイルは相手は速くて、トリッキーな動きをして、相手をかく乱して翻弄するスタイルだと思うんですけど、僕は真正面から行くしかないなと思ってます。それは今までやってきたものがあるので。それを今変えてしまうと今までのものが嘘になってしまうので、やっぱ僕はひたすらまっすぐ行くだけです。相手に翻弄されようがそれを上回ってぶつけるだけだと思ってます」

吉岡「相手のスタイルというのは、ジュニアにあるまじきパワー。それは昨日僕の試合の解説についてくれた師匠、僕の師匠と同じスタイルだと思うので、対策はできてると思います。ただ誰よりもまっすぐ来る、野球で言えば剛速球を投げるような選手だと思っているので、僕はそれを真正面から受け止めたいなという気持ちと、それをうまくかわす変化球の大事さっていうのもちょっと教えたいなと思ってます」

―チャンピオンにお聞きします。12年前の練習生時代から世界ジュニア王者になった実感と、どんなチャンピオン像を作っていきたいか?

吉岡「そうですね、昨日の今日なのでまだ実感…体の痛みとSNSとかで祝福の言葉を頂いているので、それを見て今朝実感しましたね。チャンピオン像としては、僕が(全日本に)いた12年前の全日本ジュニアを、たぶん今の選手は光留さん以外知らないと思うので、その全日本ジュニアのエキスを持って、全日本ジュニアの中では歳が上の方だと思うんですけど、誰よりも体を張って最前線で戦うようなチャンピオンでいたいと思います」

―チャンピオンに伺います。目が腫れているようなのですが、体のダメージは結構大きかったですか?

吉岡「メイクです(笑)やっぱり、今朝起きて、いろんな所が痛いですね。それくらい強力な技も受けましたし、本当に強い相手だったと思います」

―大技で追い込まれる場面もあったが跳ね返すことができた要因はどのようなところ?

吉岡「相手がむーちゃんだから、絶対負けたくないっていう気持ちはお互いにあって、お互いが高め合ってというか、本当に意地ですね。体力も気力も限界を超えたところに行けたのは、たぶん相手がむーちゃんだったからだと思います」

―試合後にお互いに声をかけた?

吉岡「まあ、ちょっとだけ。そこは想像にお任せします」

―前回ベルトを失ってから1年くらい経ちましたが、この1年間でそれまでの世界ジュニアへの思いと失ってからの思いに変化はあった?

田村「やっぱり持っていた時は初めての世界ジュニアのベルトだったんで、責任感がありましたし、必死になってましたね。必死に必死に戦うっていうイメージでやってました。失ってからはちょっとずつ気持ちに余裕があるというか、失ってからはまた違った、色んな事を考えながらやっていましたね」

―吉岡選手、12年前にデビューをせずに全日本を去ったと、そこからの12年間やり残したような思いが残ったまま選手としてやってきたのか、葛藤があれば教えてください

吉岡「光留さんも少しSNSで言われてましたけど、12年前に退団したことを巻き込まれたから何も悪くないとは僕は思ってない。罪悪感はあります、でも後悔はない。その時に僕を東京に呼んでくれた人たちがレッスルワンを作ってそっちに行くってなったら、ついていくのが筋だと僕は思ってたんで。そこに後悔はないですけど、ずっと心にひっかかりはずっとあったので。そうですね、12年間ずっとひっかかりはありました」

―今回の戴冠でその想いは少し晴れましたか?

吉岡「ベルトを獲ったこともそうですけど、ベルトを獲ったことで、獲った時の全日本プロレスファンのお客さんの反応で少しそれは取れた気はします」

―田村選手、前回チャンピオンだった時にやれなかったことや、今回戴冠した際に目指していきたいチャンピオンとしての方向性があればお聞きしたいです

田村「もちろん全日本内で高め合うって言うことが大事で、前回獲った時に他団体で防衛戦したりとか、そういうことがやれなかったので。今度仮にまた獲ることがあれば、他団体でもいろんなところで体張ってこれが全日本ジュニアだって言うのを僕なりにみせていきたいと思います」

◆世界ジュニアヘビー級選手権試合
【第71代王者】吉岡世起 vs 田村男児【挑戦者】

※第71代王者・吉岡世起、初防衛戦

《大会情報》
「スーパーパワーシリーズ2025」
2025年6月1日(日)13:00開場/14:00開始
宮城・仙台サンプラザホール

■チケット料金
 プレミアムシート 20,000円 完売
 スペシャルリングサイド 12,000円 完売
 リングサイド 8,000円 残りわずか
 1階指定席 6,000円
 2階最前列席 8,000円 完売
 2階指定席 6,000円
 3階指定席 4,000円
 小中高生(当日券のみ)2,000円

■チケット販売所
■イープラス http://eplus.jp/aj/
■チケットぴあ http://w.pia.jp/t/all-japan/
■ローソンチケット http://l-tike.com/all-japan/

☆「スーパーパワーシリーズ2025」6月1日(日)仙台大会詳細はこちら

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