「サマーアクションシリーズ2025」7月24日(木)新木場大会詳報&試合後コメント 全日本プロレス

「サマーアクションシリーズ2025」7月24日(木)新木場大会詳報&試合後コメント

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 2年ぶりの開催となったジュニアシングルリーグ戦『ゼンニチJr.フェスティバル2025』も佳境を迎え、今大会では公式戦4試合のほかに8・3大田区、8・10松本大会での各タイトル戦、スペシャルシングルマッチに向けた前哨戦も組まれた。

<第1試合>
三冠ヘビー級選手権試合&世界タッグ選手権試合W前哨戦 8人タッグマッチ 30分1本勝負
斉藤ジュン 斉藤レイ 鈴木秀樹 田村男児 vs 宮原健斗 青柳優馬 芦野祥太郎 ライジングHAYATO

 先日の7・21大阪大会で三冠ヘビー級王座への挑戦権を獲得した青柳優馬が、8・3大田区大会での世界タッグ選手権(宮原健斗&優馬vs鈴木秀樹&真霜拳號)と8・10松本大会で組まれた斉藤ジュンとの三冠戦に向けて、ダブル前哨戦に臨んだ。

 先発は三冠戦を控えるジュンと優馬。ロープに詰めたジュンがクリーンブレーク。優馬のドロップキックをジュンがスカせば、優馬はジュンのエルボードロップをかわす。優馬からタッチを受けた芦野が、ジュンから代わった田村をとらえる。芦野からHAYATOに試合権利が移るも、田村がショルダータックルでHAYATOを倒し、ジュン組がペースを握っていく。防戦のHAYATOは田村にカウンターでドロップキックを突き刺して、宮原につなぐ。宮原はレイに低空ドロップキックを連発。レイもすぐにショルダータックルを返してジュンにつなぐ。宮原から代わった優馬が勢いよくジュンを攻めるが、ジュンもすぐに反撃に移ってブレーンバスターで叩きつける。チョークスラム狙いを切り返した優馬はジュンにドロップキック。ジュンにトレイン攻撃を見舞い、優馬はダイビング・クロスボディーアタックを見舞う。

ジュンはカウンターで優馬の首根っこを掴んで、そのままチョークスラムで叩きつける。ジュンから代わった秀樹は優馬のエルボーを受け止めると、胸板を痛烈に蹴り上げる。コーナーに詰めて腹部にエルボーを乱打して追い込むと、さらにツームストーン・パイルドライバーでマットに突き刺す。秀樹がダブルアーム・スープレックスを狙うも、切り返した優馬が逆さ押さえ込み。優馬が宮原とのダブルの攻撃を狙ったが、秀樹は宮原に腹部へのエルボーを放って排除。すかさず優馬をスリーパーホールドでとらえてグイグイと絞め上げると、優馬がギブアップ。さらに秀樹は止めに入った宮原にもスリーパーを決めてグッタリとダウンさせた。

一人で世界タッグ王者組を蹂躙した秀樹はマイクを握ると「いつもの200倍の宮原健斗を大田区で見せてください」とまず宮原に対して言葉を投げ掛け、続けて優馬には「8月3日、オマエが体感したことのない、深い底に連れて行ってやる。そこはオマエが全力を出さないと助からない場所だ。覚悟しておけ」と不気味な宣告。真霜との世界タッグ王座奪取に向けて、自信をみなぎらせながらバックステージに引き揚げた。

<試合後のリング上での秀樹のマイク>

秀樹「(7・17)後楽園ホールで宮原健斗はこのままでいいと言ったけど、いつもの200倍の宮原健斗を(8・3)大田区で見せてください。それから青柳優馬。8月3日、オマエが体感したことのない、深い底に連れて行ってやる。そこはな、オマエが全力を出さないと助からない場所だ。覚悟しておけ」

<バックステージコメント>

秀樹「リング上で言った通りです。全力以上の全力の宮原健斗を見たいし、青柳優馬もちょっと違うけど、同じような感じで。ただ、一回苦しんでもらう必要があるかなと思って。突き落とすわけじゃないですけど、上がってきて、いっしょの景色を見たいと思います。その上でボクが勝ちます。ありがとうございました」

ジュン「最後、鈴木秀樹が一人でどっちも、宮原と青柳優馬を取ってたけど、なんにせよ前哨戦はまだまだ始まったばかりだ。8月10日、長野県松本で青柳優馬から必ず防衛してやるぜ。楽しみだ、DOOM! なにかある?」

レイ「俺? いや…フゥゥー!」

ジュン「わかってるぜ、冷えたビールが飲みたいんだろ?」

レイ「そうだ」

田村「26日、公式戦、相手は青柳亮生。同期、同じ歳、同じデビューして、またシングルマッチをやることになりました。シングルマッチは2年ぶり? いや、もっと前ぐらいかもしれないですね。久しぶりのシングルマッチはどうなるかわかんないけど、ここで(優勝戦進出が)決まっちゃうかもしれないし。勝たなきゃ明日も未来もないから。そういう意味で勝たないといけない。勝負論とかそういうものがあると思うので。そうしないといけないには、痛みがつきものですから。チョップで(胸も)真っ赤になっちゃうんだけど、こうして痛みがついてくる。そして勝ちがついてくる。勝たなきゃいけない、以上です」

宮原「おい、鈴木秀樹! 試合終わってんだろ! ゴングが鳴ってんのに、あの野郎。なにスリーパー? おもしれぇな。オマエからの宣戦布告と受け取ったぞ、鈴木秀樹。8・3、夏のビッグマッチ大田区で、逆にオマエを絞め落としてやろうか、鈴木秀樹。やってくれたな、俺にスイッチ入れさせてくれたな! 200倍? オマエ、俺の200倍体験したらとんでもないことになるぞ、大田区で。なあ、優馬?」

優馬「俺はなんも変わらねえよ。やるだけのことやるだけだ。勝つぞ、負けねえぞ」

HAYATO「第1試合で三冠と世界タッグの前哨戦。みんな忘れてるかもしれないけど、いまはジュニフェス、真っ只中。今日と明後日の試合結果で8・3大田区ビッグマッチの栄誉あるメインイベントが決まるよ。ヘビーじゃなくてジュニアがメイン。俺は必ずそのステージに立つよ。楽しみにしてて。Let’s Punk!」

<第2試合>
タッグマッチ 30分1本勝負
本田竜輝 綾部蓮 vs 大森北斗 タロース

 ともに身長2メートル超え、大型ファイター同士で意識し合ってきた綾部蓮とタロースが、8・3大田区大会で決定した一騎打ちに向けて前哨戦で激突。

先発で対峙した綾部とタロースはショルダータックル合戦で互角の展開を見せ、それぞれパートナーにタッチ。北斗の投げキッスに本田は精神的ダメージを受けるが、雄叫びとともに襲い掛かり、ショルダータックルで倒すとロープ際で北斗を痛めつける。北斗はタロースのアシストを受けて形勢逆転。相手チームにつかまった本田はどうにか綾部につなぎ、再び綾部とタロースが対峙。長身の2人はエルボーの応酬を見せて、綾部が押し込む。突進はタロースがフロントキックで迎撃し、ショルダータックルで綾部を倒す。タロースは北斗にタッチしてから、綾部にトレイン攻撃。本田がタロースを場外に排除すると、綾部と本田が北斗にお返しのトレイン攻撃。タロースと綾部がそれぞれフロントキックを放つと、ともにパートナーに誤爆。タロースがラリアットを狙うと、うまく立ち回った綾部が本田と北斗に命中させる。すかさず綾部はタロースをフロントキックで場外に追いやり、最後はデスルーレットで北斗を仕留めた。試合後も綾部とタロースは至近距離で視線をぶつけ合い、一騎打ちに向けて火花を散らした。

<バックステージコメント>

綾部「大森北斗からデスルーレットで3カウントだ。8月3日、大田区、タロースとのシングルマッチ、楽しみでしょうがねえよ。このシリーズはずっとタロースと当たってるけど、いままで自分よりデカいヤツと闘うっていうのは、まったくなかったから、最高の刺激だよ。大田区で2m13cm、タロース、大田区のリングに沈めてやる、それだけだ」

本田「新木場大会、綾部とタロースがバチバチやり合ってたな。まあ、俺も8月3日、大田区でシングルマッチが決まってんだよ。相手が野村直矢。おい、テメエ、どのツラ下げて全日本プロレスのリングに戻ってくるんだ。戻ってきてはいなくなって、戻ってきてはいなくなって、オマエがいたときからだいぶもう時代もなにもかも変わってんだよ。中途半端な気持ちで全日本プロレスのリングに上がってくるなら、俺が大田区のリングでオマエのこと潰すぞ。8月3日、大田区、野村直矢、勝負だ! ぶっ潰してやる」

北斗「綾部とタロースぐらいデカい2人になると、こうなってしまうのかな。まあ、いいだろう。今日の負けのことは気にしてる場合じゃない。そんなことより、8月3日、大田区総合体育館、俺と羆嵐の相手、デイボーボーイ・スミスJrと『X』。オマエ待てよ、『X』はな北斗軍の専売特許だろ。この全日本プロレスにおいて、『X』をやっていいのは北斗軍だけのはずだぞ。誰がやらせた、スミスか? 会社か? 誰なんだ『X』は?」

<第3試合>
ゼンニチJr.フェスティバル2025 Aブロック公式戦 30分1本勝負
佐藤光留 vs 立花誠吾

 ジュニフェスAブロックで1勝1敗の星取りの佐藤光留と立花誠吾が激突。優勝戦進出に望みをつなぐためにも、ともに是が非でも勝ち点2を上積みしたい。

 ゴングが鳴ると、場内から「アニキ」コールが起こる。スタンドで探り合う中、光留がローキックで先制。立花は「全然、効いてねえよ」と言いつつも、足を気にする仕草。光留はスタンドで立花の腕を絞り、さらにヘッドロックに移行して締め上げる。光留のミドルキックを食らった立花はネックスプリングで起き上がって「もういっぺん来てみろ!」と意地を張る。光留は再びミドルキックを放ち、さらに立花を蹴りつけていく。攻勢の光留は水車落としから腕ひしぎ十字固めを狙うが、立花がすぐにロープエスケープ。防戦一方の立花は光留の突進をかわして、エルボーを決めてようやく反撃態勢。

立花は光留のワキ固め狙いを踏ん張ると、変型の河津落としを決める。さらにマンハッタンドロップ、カウンターでフロントキックを決め、続けて串刺しエルボーからブレーンバスターで叩きつける。コーナーに上った立花はジャンプしてマットに着地すると、光留の足を踏みつけるという意表を突く攻め。光留も延髄斬りを返し、痛烈なサッカーボールキック。腕ひしぎ十字固め狙いから、アンクルホールドに移行して締め上げる。立花が脱出すると、光留は打撃を畳みかけ、バックドロップ。立花がカバーを返すと同時にアームロックを狙うが、立花は強引に上から押し潰していく。立花は強烈なエルボー連発からショートレンジ・ヤンキーハンマー。走り込んでのヤンキーハンマー狙いは光留が腕を取ってワキ固めに持ち込む。立花はここでも光留の足を踏みつけて脱出すると、腕を取ってグラウンドに引きずり込んで横十字固めで丸め込んで逆転の3カウントを奪った。試合後、光留は握手を求めるも、立花が応じようとしたところで足を蹴りつけてうっ憤をぶつけた。

立花は2勝目を挙げてAブロック単独突破での優勝戦進出の可能性を残し、一方の光留は痛恨の2敗目を喫して脱落となった。

<バックステージコメント>

立花「勝ったのか、これ? 勝ったけど、なんだこれ、こういうのが削られたっていうやつか? メチャクチャ痛くなかったけどな、全然痛くなかった。どこも痛くなかった。カーフキックも腕十字も、チキンウイング・アームロックも、なんにも効かなかった。全然、あと3試合ぐらいできるよ、いまから。これで俺は勝ち点4? 明日、ライジングHAYATOだろ? ライジングHAYATOも勝ち点4。もういいよ、勝敗予想とか。3位、ライジングHAYATO、2位、井上凌、1位、青柳亮生。ツマらん、ツマらん。ツマらん、もう。全日本所属だけなんかつまんないだろ。俺が出て、決勝の大田区メチャクチャ面白い試合をしてやるからよ。テメエらいまからでもチケット取っとけ、あ~ん?」

光留「おい、これで終わりだと思うなよ。これで終わりだと思うなよ! 予選が終わってから相手の手が骨折してた、決勝行くヤツの手が折れてた。何回も経験があるんだよ。まだ予選トーナメント終わってないんだよ。佐藤光留の予選トーナメント、終わったのか? まだ始まってもいないんだよ! 今日、立花に負けたところからスタートしたんだよ!」

<第4試合>
ゼンニチJr.フェスティバル2025 Aブロック公式戦 30分1本勝負
井上凌 vs 吉岡世起

 吉岡世起は開幕戦(7・17後楽園)でライジングHAYATOに敗れて黒星スタートとなったものの、7・20富山大会で立花を下して星を五分に戻す。世界ジュニアヘビー級王者としてのリーグ戦制覇に向けて、これ以上の黒星は避けたい。一方、井上凌はすでに2敗を喫して後がない状況で最終公式戦を迎えた。

井上は序盤から吉岡を攻め込み、コーナーに詰めてミドルキックを連発する。背中を蹴り上げられた吉岡はスクッと立ち上がると、フライングメイヤーから背中に蹴りをお返し。さらにコーナーに詰めると、ミドルキックの速射砲を見舞う。その後も吉岡が蹴りを軸に攻め立てる。井上はカウンターのレッグラリアットで反撃し、串刺しフロントキックから串刺し低空ドロップキックの畳みかけ。吉岡もすかさず打撃で形勢逆転するも、ブレーンバスター狙いは切り返される。井上は吉岡の蹴り足をつかんでドラゴンスクリュー。ミドルキックのラリーからフロントキックの相打ちを挟んで、再びミドルキックの激しい応酬。吉岡はカウンターのミドルキックで井上の動きを止めて、シザーズキック。井上は蹴りをかわしてグラウンドに持ち込み、変型レッグロックで締め上げる。吉岡がロープエスケープ。井上は一気に仕留めにかかるが、大観音スープレックス狙いは吉岡が踏ん張り、ストライクニーからバズソーキックの畳みかけ。最後はクラッシュドライバーで苦しみながらも3カウントを奪った。

今一戦の結果を受けて、AブロックはHAYATO、立花、吉岡の3選手が優勝戦進出の可能性を残し、最終公式戦7・26新木場大会ではHAYATOvs立花、光留vs吉岡の2試合がおこなわれる。

<バックステージコメント>

吉岡「井上凌、なんだ今日は崖っぷちだったからか? 元気満々だったな。いつもそれぐらいの元気でぶつかって来いよ。そして、むーちゃん、あと1個、明後日新木場で俺は勝って、むーちゃんも今日、明後日勝って、決勝戦の大田区で会おうぜ」

井上「(嗚咽を漏らしながら)終わりました…。皆さんの期待を裏切ってしまって、そして自分の意気込みも裏切ってしまって、すみませんでした。なんにも残せませんでした、すみませんでした!」

<第5試合>
ゼンニチJr.フェスティバル2025 Bブロック公式戦 30分1本勝負
青柳亮生 vs 阿部史典

 リーグ戦提唱者の青柳亮生は初戦で“ミスター斉藤”土井成樹を下して幸先のいいスタートを切るも、7・20富山大会で前世界ジュニアヘビー級王者・MUSASHIに敗れて1勝1敗の五分の星取り。優勝戦進出を目指すには、残り2戦ともに白星をつかみ取りたい。対する阿部史典は田村男児、土井に敗れていまだ白星はなく、意地を見せたいところだ。

阿部がじっくりとした攻めを見せると、亮生はカウンターのドロップキックで相手を場外に追いやる。リングに戻った阿部は亮生の左足に狙いを定めて攻撃の起点を作る。徹底した足攻めに遭って足の踏ん張りが効かない亮生だったが、阿部の低空ドロップキックをかわして、すかさずその場跳びのムーンサルト・プレスを決める。しかし、阿部はカウンターの低空ドロップキックを亮生の左ヒザに決め、さらに痛烈な打撃を叩き込んで再び相手の動きを止める。

防戦の亮生がエルボーを放つが、踏ん張りが効かずに弱々しい。ハンドスプリング式のレッグラリアット狙いも、阿部が蹴り足をキャッチして裏アキレス腱固めにとらえる。それでも脱出した亮生は旋風脚を阿部に見舞い、ロコモーション式のフィッシャーマンズ・スープレックスを決める。亮生はコーナーに上りムーンサルト・プレスを放つも、阿部がかわしてサッカーボールキック。亮生は丸め込みを連発して阿部を慌てさせ、さらにトラースキックを連発。しかし3発目のトラースキックをキャッチした阿部はレッグロック・バックドロップを放つ。そしてニークラッシャーから足4の字固めを狙うも、亮生は下から首固めで丸め込んで逆転の3カウント。亮生は薄氷の白星で優勝戦に望みをつなげ、一方の阿部は3連敗で脱落となった。

<バックステージコメント>

亮生「痛ぇ、いってぇ…キツい、キツすぎる。Bブロック、とんでもねえヤツしかいねえな。足が痛い。しかーし! 勝ったのは阿部史典じゃない、青柳亮生だ。2勝1敗、あるぞ、明後日またここだ。田村男児、いちばん全日ジュニアで言葉にはしないけど、熱い、熱い、熱い男だと。その気持ちをすべて受け止め、勝利し、青柳亮生は決勝に行く。楽しみにしといてくれ」

阿部「わかんない。いやちょっと、自分のね、プロレスがわかんない」

<第6試合・メインイベント>
ゼンニチJr.フェスティバル2025 Bブロック公式戦 30分1本勝
MUSASHI vs “ミスター斉藤”土井成樹

 土井は初戦で亮生に敗れるも、その後は田村、阿部を下して白星先行の状態で最終公式戦を迎える。今一戦に勝利して勝ち点6で、ほかのBブロック選手の最終公式戦の結果を待ちたい。対するMUSASHIは敗れると優勝戦進出の可能性が絶たれる状況であり、白星を挙げた上で7・26新木場大会での最終公式戦に望みをつなげたい。

じっくりとした立ち上がりから、丸め込みの応酬でいきなりのスリリングな展開。花道上の攻防で互いにブレーンバスターを掛け合い、土井がMUSASHIを投げ捨てる。リングに戻ると土井がペースを握る。MUSASHIの畳みかけを許さない土井は「負けるか!」と気合を込めて、チョップ合戦を展開。MUSASHIの逆水平チョップを受け止めた土井は水平チョップで応戦。猛烈なチョップ合戦から、互いに動きを読み合う一進一退の攻防。MUSASHIは土井をコーナーに乗せて、雪崩式ブレーンバスターを狙う。しかし土井が脱出して、逆にパワーボムで叩きつけて、すかさずダイビング・エルボードロップを投下。場内から「ミスター」コールが起こる中、土井がMUSASHIを担ぎ上げる。脱出したMUSASHIが丸め込み。さらに変型フェースバスターから後頭部にトラースキック。

エストレージャ・フトゥーロは土井がかわしてエビ固め。続けて土井はバカタレスライディングキックを見舞い、DOI555から再びバカタレスライディングキックを狙うも、MUSASHIが飛びつき前方回転エビ固め。さらにMUSASHIは土井をグラウンドに持ち込むと、足をクロスさせて変型レッグロックで捕獲。土井を追い込むが、ロープに逃げられる。MUSASHIがコーナーに上ると、土井がとらえる。土井は何度落とされても「負けへんぞ!」と叫んでMUSASHIに食らいつき、雪崩式DOI555を狙う。しかしMUSASHIは寸でのところで着地し、トラースキックからついにエストレージャ・フトゥーロを決める。カバーに入らず、もう一発エストレージャ・フトゥーロを放つもカウント2。ならばとMUSASHIは二天一流で叩きつけて3カウントを奪った。

 実力者の土井との20分超えの激闘を制したMUSASHIはマイクを手にすると、「必要とあれば、どんな一面だって出していくよ。このリーグ戦に俺は自分のすべてをさらけ出して闘っている。俺の意地と俺の生きざまを見とけ!」と思いの丈をぶちまけるようなアピール。シビアかつ貪欲な姿勢で残りリーグ戦1試合への意気込みを示すとともに、パートナーの吉岡との優勝戦、そしてリーグ戦の栄冠を力強く見すえた。

なお、勝ち点4でリーグ戦を終えた土井は、7・26新木場で勝ち点4同士の亮生と田村の対戦があるため、事実上の脱落。Bブロックで優勝戦進出の可能性を残しているのはMUSASHI、田村、亮生の3選手で、MUSASHIは7・26新木場で阿部との最終公式戦を控えている。

<試合後のリング上でのMUSASHIのマイク>

MUSASHI「勝ったぞ、おい! MUSASHI、むーちゃん、いつもニコニコしてるから、明るいとか楽しそうとか、そういうイメージがあると思いますし、実際そういう風に言われることが多いですけど、それだけのMUSASHIじゃねえからな! 必要とあれば、どんな一面だって出していくよ。このリーグ戦に俺は自分のすべてをさらけ出して闘っている。何度でも言うぞ、このリーグ戦優勝するのは俺だ。俺の意地と俺の生きざまを見とけ! ありがとうございました!」

<バックステージコメント>

MUSASHI「勝ったな! 勝った。4点? ほかの選手の成績はどうなってんの? いま首位、誰? 誰が1位なのかよくわかんないけど、明後日勝てばいいってことでしょ。そういえばせーちゃんは、Aブロックのせーちゃんはどうなってんの? 頑張ってんの? 首位? せーちゃん、勝ち上がってくるね、これは。じゃあ俺も明後日、必ず勝って、Bブロック優勝して、大田区でせーちゃんと闘うよ。せーちゃん、待っとけよ。大田区で会おうぜ」

土井「Bブロック、3勝してるヤツ、おらんやろ? まだ望みはある。あとは運試しや。俺は8月3日の大田区、メインに立つ気満々やから。あとは運試し」