「ニューイヤーウォーズ2026」1月3日(土)後楽園大会詳報&試合後コメント 全日本プロレス

「ニューイヤーウォーズ2026」1月3日(土)後楽園大会詳報&試合後コメント

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 新春の後楽園2連戦の2日目では、世界ジュニアヘビー級選手権、GAORA TVチャンピオンシップの2つのタイトルマッチがおこなわれた。

<第1試合>
ライジングHAYATO 田村男児 小藤将太 “ミスター斉藤”土井成樹 vs 宮本裕向 阿部史典 立花誠吾 関札皓太

 オープニングマッチはジュニアヘビー級勢を中心とした8人タッグマッチ。阿部&立花は『ゼンニチJr.タッグフェスティバル』(2・15後楽園開幕)へのエントリーが決まっており、同トーナメント出場が決まっている“ミスター斉藤”土井成樹、関札皓太も今大会に追加参戦となり、当初の6人タッグマッチからカード変更となった。

 先発で立花と対峙した小藤がショルダータックルで倒す。立花はマンハッタンドロップから「あ~ん?」とポーズを決めるも、小藤は構わずにフロントキックからバックエルボーを決める。それぞれタッチで田村と関札の攻防。田村がパワフルな攻撃を見せる中、関札はスピードで応戦。阿部が出てくると、田村からHAYATOにタッチ。HAYATOが強烈なオーバーハンドチョップからコルバタで阿部を場外に出し、飛び技のフェイント。ポーズを決めるHAYATOに立花が背後から襲い掛かり、羽交い締めにして阿部の攻撃を呼び込むも未遂に終わる。阿部が相手チームにつかまる展開。小藤がロープに飛んだところで立花が足を引っ張り、阿部が低空ドロップキック。攻め込まれた小藤は宮本の突進を迎撃し、ドロップキックを放って土井につなぐ。土井は相手チームの誤爆を連続で誘う、小気味のいい動き。しかし、ロープに飛んだところで、背中に関札の蹴りを浴びる。関札は土井に攻勢をかける。土井からタッチを受けた小藤が関札にミサイルキック。関札から代わった立花が相手チームのトレイン攻撃のエジキとなり、小藤に追い込まれる。小藤の卍固めは宮本がカット。ここから両チームが入り乱れ、関札は場外への飛び技で歓声を誘発する。リング上は小藤と立花の1対1。エルボーの打ち合いから、立花がラリアットもカウント2。ならばと立花はヤンキーハンマーを叩き込んで3カウントを奪った。

<宮本組のコメント>

立花「いや、凄かったな」

阿部「今年、調子いいな」

立花「2026年、凄い調子いい」

宮本「組むんだろ?」

立花「やるか!」

阿部「時代を変えちゃおうか?」

立花「時代を変えちまうぞ。時代が変わる瞬間見とけ」

阿部「変えてやるぞ、オマエら覚悟しとけ」

宮本「(関札を指して)有名人です!」

関札「全日本プロレスファンの皆さん、始めまして、元祖爬虫類レスラーの関札皓太です。いや、急きょだったけど、今日待ちきれなくて来ちゃったよ。そして2月からタッグのトーナメントあるんだよな? 同期のさくだとしゆきと楽しみにしてる。そして、タッグのトーナメントだけじゃねえぞ。今日メインもあるよな? メインもしっかりこの目で見届けたいと思う。全日本プロレスって蛇、大丈夫なんですかね? ちょっと確認しておきます」

立花「一個言い忘れた。ジュニアヘビー級チャンピオンシップがあるな、2026年、調子いいぞ、俺。調子いいなぁ、どうしようかな、この調子!」

<HAYATO組のコメント>

土井「今日は組んだけど、ジュニアタッグフェスティバルではオマエら全員敵やからな! ジュニアタッグフェスティバル優勝するのは、ミスターとセニョールだ!」

HAYATO「ジュニアタッグトーナメント、始まるね。普通に優勝するのはアツハヤしかなくない? 普通にやって、普通に優勝するよ。それで、アジアタッグを必ず取り戻す。Let’s Punk!」

小藤「ジュニアタッグに向けていいスタート斬りたかったですけど、こんな結果になってしまったので、もっとたくさん練習して、ジュニアタッグで巻き返したいです。ありがとうございました」

田村「ジュニアタッグ、ゼンニチジュニアを見せられるのは、佐藤光留、田村男児組しかないでしょ。それ以外ない。優勝しかないですね。それ以外はありません。トーナメント、一発勝負なんで。しっかり変態男児、佐藤光留、田村男児組が優勝します。そして、今日闘った関札皓太、今日はいないけど、さくだとしゆき。オマエ、PWFルールだぞ、分かってるか? 絶対に凶器なんか使うんじゃねえぞ。分かったか? ぶっ倒してやる。いいぞ、絶対に凶器なんか使うんじゃねえぞ?」

<第2試合>
6人タッグマッチ 30分1本勝負
MUSASHI 吉岡世起 井上凌 vs 大森北斗 羆嵐 サイラス

 ジュニアヘビー級3選手がトリオを結成し、北斗軍と対戦。MUSASHI&吉岡は12・31代々木第二大会でアジアタッグ王座から陥落し、『ゼンニチJr.タッグフェスティバル』でもそれぞれ別のパートナー(MUSASHIは小藤将太、吉岡は進祐哉)とのエントリーが決まっている。

 ゴング前、サイラスはなぜか神林レフェリーを担ぎ上げてパワーを誇示する。北斗が先発を買って出るも、相手チームにつかまる展開。MUSASHIが吉岡に連係攻撃を促すが、息が合わずに言い争う。その隙に北斗からサイラスにタッチ。MUSASHIはサイラスにフォアアームを叩き込むが、相手はビクともせず、逆に叩きつけられ、踏みつけられる。防戦の展開のMUSASHIは羆嵐のセカンドコーナーからのセントーンをかわし、延髄斬りを放ってから井上にタッチ。井上は羆嵐にミドルキック、串刺しの低空ドロップキックと畳みかける。ジュニアトリオが羆嵐に連続攻撃。羆嵐は反撃に転じると、サイラスにタッチ。井上はサイラスに蹴りを連発し、背後に回るとスリーパーホールドで捕獲。しかし、サイラスは井上を振りほどき、豪快なスクラップバスター。両チームが入り乱れる中、MUSASHIと吉岡はここでも息が合わずに、互いの攻撃が誤爆し合う。リング上はサイラスと井上の1対1となり、サイラスが高角度のチョークスラムからリバース・スプラッシュにつないで、3カウントを奪った。

 試合後もMUSASHIと吉岡は場外でエルボーを見舞い合うなどエキサイトし、ジュニアタッグトーナメントを控えて仲間割れの状態となった。

<北斗軍のコメント>

北斗「(口から血を流すサイラスを見て)リラックス、リラックス、血出てるから。グロい、グロい。おい、昨日言っただろ、世界タッグ、次の挑戦者は大森北斗、羆嵐で間違いないよな? 誰も昨日、名乗り出てないよな。タロースと綾部蓮、確かに迫力あるよ。誰も挑戦しないかもしれない。でもな、俺たちがいるだろ。どこでもやってやる、場所はどこでもいいよ」

羆嵐「どこでもいいぞ」

北斗「俺と羆嵐で」

羆嵐「世界のベルトだよ。タロース、綾部にみんなビビってんだよ。でもな、この俺、羆嵐はビビってねえぞ。自分よりデカい相手を真っ向勝負で叩き潰す。それが俺の信条だからな。おい、誰が一番全日本プロレスしてるか、この俺、羆嵐がオマエらに見せてやるからな」

北斗「そうだ。本当に怖い男を本気にさせちまったな。2026年、本気になったコイツがすべてのベルトを手に入れて、来年は全日本プロレスのジャージーを着れるようになってんだ」

羆嵐「またそれ言ってんのか、オマエ。そういうこと言うな」

北斗「あきらめるな、オマエ。弱気になってるぞ、最近」

羆嵐「内部情報だろ」

北斗「頑張れよ。あきらめるな。全部、巻くぞ。世界タッグ、俺たちのもんだ!」

羆嵐「巻くぞ! ハァァァー!」

<MUSASHI組のコメント>

MUSASHI「終わりだよ、終わり、むーちゃんせーちゃん、終わりだよ、もう。フザけんなよ、あんなヤツだと思わなかった」

吉岡「おい、なにしてくれてんだよ」

MUSASHI「マジメにやれよ、試合を!」

吉岡「オマエが飛んで来たんだろ」

MUSASHI「いままで散々、俺にやってきたよな」

吉岡「なにをだよ?」

MUSASHI「いまの試合振り返ってみろよ。散々、俺に攻撃してきたのは誰だ?」

吉岡「当たっちゃっただけだろ」

MUSASHI「連係も合わせる気なかったろ」

吉岡「合わせろよ、そこは」

MUSASHI「俺はいつもマジメにやってんだよ」

吉岡「タッグトーナメント前に決着つけてやるよ」

MUSASHI「そうだな。タッグで当たるとか正直、どうでもいいわ。その前に一騎打ちだよ」

吉岡「一騎打ちでやってやるよ」

MUSASHI「分からせてやるからな。終わりだからな。なにがむーちゃんせーちゃんだ。せーちゃん? そんなのもう終わりだよ。いまこの瞬間で終わりだよ、せーちゃんなんて。吉岡世起、これからは敵だぞ」

井上「クソ。サイラス、久しぶりのサイラスだった、チクショー。むーちゃんせーちゃんは仲たがいするし。でも、2026年、始まって決まっただろ、ジュニアタッグトーナメント。望月ジュニア、俺は密かに連絡取ってたんだ。俺と望月ジュニアしか出せないものがあったし、現に土井成樹興行でシングルやって、なにか分かち合えた部分もあったしさ。やっぱりこのジュニアタッグ、即席って言われないように、この2026年、俺も気持ちを切り替えてやっていくから、必ずこのトーナメント優勝して、その先に見えるアジアタッグ奪ってやるよ。やってやるぞ、俺は」

<第3試合>
HAVOC vs バカの時代 6人タッグマッチ 30分1本勝負
ザイオン オデッセイ 潮﨑豪 vs 鈴木秀樹 真霜拳號 佐藤光留

 前日に世界タッグ王座から陥落したザイオン&オデッセイにとって仕切り直しの一戦。バカの時代の入場時、リングアナの「ましもんの時代、略してましもん」のコールを聞いた真霜は本部席を指さしてクレームをつける。HAVOCの選手コールが終わると同時に秀樹組が襲い掛かり、そのまま場外戦となり開始のゴング。客席までなだれ込む派手な場外戦が繰り広げられ、HAVOCトリオが主導権を握る。リングに戻り、真霜がつかまる展開。防戦の真霜はオデッセイのボディープレスをかわして、秀樹にタッチ。秀樹はオデッセイにスリーパーホールド。オデッセイは技を決められたまま自軍コーナーににじり寄って、潮﨑にタッチ。

秀樹は潮﨑にぶら下がり式の首4の字固め。潮﨑は逆水平チョップで反撃。コーナーに詰めての連打は秀樹がガードし、ボディーにエルボー。ワンハンド・バックブリーカーを食らった潮﨑はリバース・スープレックスで秀樹をぶん投げて、ザイオンにつなぐ。ザイオンは光留に串刺しスピア、さらにコーナーマットに痛烈に叩きつける。光留もジャンピングキックから、「投げるぞ、おい!」のアピールとともにブレーンバスターの体勢。投げることはできずも、ミドルキックでザイオンを倒し、腕ひしぎ十字固めの体勢。しかし、秀樹にスリーパーを決められたオデッセイが、そのまま光留にボディープレスを見舞ってカット。HAVOCトリオが光留に連続攻撃を仕掛け、オデッセイのジャーニーズエンドからザイオンがダイビング・ヘッドバットにつないで3カウントを奪った。

<HAVOCのコメント>

オデッセイ「本当のチャンピオンとは失敗しても、転んでも、すぐに立ち上がることだ。昨日、俺たちはベルトを失ったかもしれないが、またすぐに立ち上がった」

ザイオン「ジェットコースターと同じだよ。いいときもあれば悪いときもある。でも、下がったとしても、その勢いでまた立ち上がるんだ」

潮﨑「昨日、タッグ落としたかもしれないけど、そこからだよ。ザイオン、オデッセイ、ここからだよ。そして、HAVOCもここからバーン!とハネ上がるだけだ。これがHAVOCというものを見せてやるからな」

オデッセイ「今日はまだ終わっていない。このあと芦野が大事な試合を控えている。俺たちもともに闘う」

ザイオン「俺たちは…」

潮﨑「俺たちは…」

オデッセイ「俺たちは…」

3人「俺たちは、HAVOC!」

<秀樹組のコメント>

光留「これでも俺たちは挑戦をやめない。挑戦したら、後悔しますよ。アー、イテテ…」

秀樹「昨日、今日と負けたけど、3人で。でも、行ける。6人タッグ、6人に挑戦しよう、3人で。鈴木秀樹、佐藤光留、田村男児で挑戦してやる!」

真霜「おーい!」

<休憩前>

 休憩前、放送席の斉藤レイがリングに上がり「2月23日、大田区大会で復帰するぜ! フゥー!」と、右肩負傷から約半年ぶりに復帰することを発表した。

<第4試合>
6人タッグマッチ 30分1本勝負
宮原健斗 斉藤ジュン 本田竜輝 vs 綾部蓮 タロース 安齊勇馬

 前日に世界タッグ王座を奪取した綾部&タロースが6人タッグマッチに登場。タロースは前日の試合後に宮原健斗が保持する三冠ヘビー級王座への挑戦をアピール。今大会の開始前に正式に1・25幕張大会での王座戦が決定し、早速の“前哨対決”となった。

 宮原はゴング前からタロースを前に明らかに憂鬱そうな表情を浮かべる。タロースが宮原を指名すると、場内からも「ケント」コール。宮原も応じて、2人が先発で対峙する。宮原は意を決して「よっしゃ、行こうか!」と気合を入れるが、組み合おうとしたタロースをスカすと、場外に退避。場外カウント9でリングに戻った宮原だったが、再びスカす動きを見せてポーズを決めると、一部からブーイングが飛ぶ。宮原は「OK、カモン」とタロースを挑発するも、やはり組み合うことなくジュンにタッチする。

 ジュンと綾部の攻防。綾部がフロントキックを見舞えば、ジュンはショルダータックルを返す。安齊と本田の攻防に移り、本田がショルダータックルから相手をロープ際に詰めて、「1、2、3、4!」。安齊もカウンターのドロップキックを返し、そこから両軍入り乱れての場外戦になだれ込むと、宮原はタロースから必死に逃げ続ける。リングに戻り安齊と本田が激しくやり合い、再びジュンと綾部が対峙。綾部のエルボーに、ジュンはフォアアームを胸板に叩き込む。綾部がランニング・ネックブリーカードロップから串刺しフロントキック。ブレーンバスター狙いはジュンがリバースして、宮原にタッチ。宮原は綾部にドロップキックを畳みかけてポーズを決めるが、背後には綾部からタッチを受けたタロース。タロースは宮原に串刺しボディーアタックを連発し、投げっぱなしのサイドバスター。チョークスラム狙いは宮原が切り返して、バックに回る。シャットダウン・スープレックス狙いは防がれるも、タロースのフロントキックをかわして、本田につなぐ。本田、ジュンのトレイン攻撃は決まるも、宮原の突進はタロースに食い止められる。本田は綾部&タロースの誤爆を誘うなどうまく立ち回ったが、2mコンビの合体ネックブリーカーで動きを止められると、最後はダブル・チョークスラムで叩きつけられて、3カウントを聞いた。

 三冠挑戦を控えてこの日も盤石の強さを見せつけたタロースは、マイクを手にすると宮原を挑発。場外にいた宮原は「やるやる、1月25日、幕張メッセやるから、いまはやめてくれ。1月25日、クリーンファイトいこう、いいを試合やろう」と口にしながらリングに上がり、握手を求める。しかし、いざタロースと向き合うと足を踏みつけるという姑息な戦法。だが、タロースは意に介すことなく宮原を担ぎ上げてコーナーマットに叩きつけると、強烈なフロントキック。ダウンする宮原に向かってタロースは日本語で「ミヤハラさん、ワタシハ、ソノベルトをトル!」と王座取りを宣告した。

<綾部&タロース&安齊のコメント>

タロース「宮原健斗、今日はほんの序の口だぞ。リング上で言ったように、ここでもまた言ってやる。(日本語で)ワタシハ、ソノベルトをトル!」

綾部「いま最後、タロースが宮原健斗に炸裂させたのが、スネークアイズ。あれが決まれば、いまの通り、宮原健斗はKO、ノックアウトあるのみ。幕張メッセ、結果は今日見えただろ。三冠はタロースが取るとして、一つ忘れないでほしいのはこの俺、綾部蓮も三冠、そしてシングルは常に頭になるから、そこだけは頭に入れておけ。タイタンズ・オブ・カラミティはまだまだ絶望を味わわせてやる」

安齊「タイタンズ・オブ・カラミティ、デカいなぁ。世界タッグのベルト、めちゃくちゃ羨ましいし、やっぱり三冠のベルトもめっちゃ輝いてる。俺はいまパートナーがいない状態だから、世界タッグ狙えないけど、2026、やっぱり目標はベルト。必ずベルト巻きます」

<宮原、本田のコメント>

宮原「誰だ、正式決定って…これどうやって決まるの!?  チャンピオンが『ノー』って言ってんのに、決まることあんの? おい、誰かタロースの足のサイズ、測ってこい! あんな大きな足で蹴られたら、もう訳わかんなくなるだろ…。足、何センチあんだよ? もうムリだろ、あんなキック食らったら。もうちょっと幕張メッセも自信ないです…。あんなキック食らってムリでしょう。もうムリか、正式発表されたら。もう取り返しがつかなくなった。1月25日、幕張メッセ。もうこれ(ベルト)最後かもしれないから、よく見ておこう。ヘビーウェイトチャンピオン、トリプルクラウン、年季があるなぁ…。25日まで目に焼きつけておかないと、もうお願いします、ハァ…」

本田「超アイツ強い! なんだよあれ…悔しい!」

<第5試合・セミファイナル>
GAORA TVチャンピオンシップ 60分1本勝負
【第31代王者】芦野祥太郎 vs 関本大介【挑戦者】

 昨年12・10後楽園大会で右足骨折からの復帰戦を闘った関本大介は、同一戦で芦野祥太郎と激しくやり合い、バックステージでも大乱闘を展開。その場でGAORA TVチャンピオンシップへの挑戦をアピールし、王者も受諾する形で今大会でのタイトルマッチが決定した。

のっけから両者はショルダータックルで正面衝突を繰り返し、激しいエルボー合戦、フォアアームの打ち合いも展開する。芦野は制止に入るレフェリーを突き飛ばすほどエキサイトし、ひたすらにエルボーを叩き込む。芦野がグーパンチを見舞うと、関本は突進で相手を吹っ飛ばし、場外で鉄柱攻撃。芦野も鉄柱攻撃を返して、徹底的に意地を張り合う。芦野はリングに戻ろうとした関本の左足にドロップキックを放ち、さらにドラゴンスクリュー。ここから徹底した足攻めを見せる。

苦しい展開の関本は芦野を強引に担ぎ上げて、俵返しでぶん投げる。関本は串刺しスピアからブレーンバスター、セントーン、ボディープレスと畳みかけ、逆エビ固めで芦野を追い込んでいく。芦野は体を回転させながら相手の足首をとらえてアンクルホールドの体勢に持ち込むも、関本はロープエスケープ。芦野はランニング・エルボースマッシュ、関本のラリアットをかわしてバックに回ると投げっぱなしジャーマン。関本も投げっぱなしジャーマンを返して突進するも、芦野がカウンターのラリアット。関本もラリアットを返して、両者ダウン。ダウンカウント8で2人は立ち上がり、エルボー合戦。芦野のエルボースマッシュに関本は延髄斬りを返して、アルゼンチン・バックブリーカーで捕獲して、ギブアップを迫る。しかし、芦野はうまく切り返して関本の足をとらえると、アンクルホールドで締め上げる。追い込まれた関本は脚力で脱出すると、ロープ際で背中を向ける芦野にクロスボディー。関本は投げっぱなしジャーマンからショートレンジ・ラリアットもカウント2。ならばと関本はビッグバンカタストロフィで芦野を粉砕し、GAORA TVチャンピオンシップ初戴冠を果たした。

 敗れた芦野にも観客から大きな拍手が送られたが、前日にザイオン&オデッセイが世界タッグ王座を失ったことに続き、HAVOCは“無冠”となってしまった。

<関本のコメント>

関本「イッテぇ! ヤバい…。やっと、やっと出会えたよ、GAORA TVチャンピオン。芦野祥太郎、スゲェな。あの執念、HAVOCだろうがなんだろうが関係ない。素晴らしいじゃん。芦野祥太郎、素晴らしいじゃん。最高だよ。俺はいま、GAORA TVのチャンピオンになれた。良かった。なんとか、なんとか、イテェ、足首、イテェけど、なんとかこのベルト取ったぞ。次、誰だ? ネクストは誰だ? でもこのGAORA TV、たくさん防衛して、俺がGAORA TVの代名詞になってやる。またやってやるよ」

<芦野のコメント>

芦野「関本大介は強い、強い! だけど、今日は負けたけど、もう一回、もう一回やらせてください、関本さん。こういう試合できるの、いま日本中見ても俺たちだけなんじゃないですか? 脳も揺れて、ベルトもなくなって、ザイオンとオデッセイもベルトがなくなって、HAVOCにはなにもなくなったと思ってるかもしれないけど。チーム、ブラザー、ファミリー、We are HAVOC。HAVOCはこのまま突っ走る。今日はもう脳が揺れて、きっとやっちゃいけないんだけど、しこたま酒を飲むぞ。Go to 渋谷! 俺たちは…」

潮﨑「俺たちは…」

ザイオン「俺たちは…」

オデッセイ「俺たちは…」

全員「俺たちは、HAVOC!」

<第6試合・メインイベント>
世界ジュニアヘビー級選手権試合 60分1本勝負
【第72代王者】青柳亮生 vs KURAMA【挑戦者】

 昨年8月に世界ジュニア王座を獲得した青柳亮生が、同年10月以来となる4度目の防衛戦に臨む。全日本ジュニアを主戦場としている選手ではなく新鮮な相手を求めていた中で、メキシコ主戦場としていたKURAMAが挑戦者に浮上。前日の最後の前哨戦では亮生がKURAMAからピンフォール勝ちを挙げ、「ボコボコにしてメキシコに返してやる!」と宣告した。

 序盤からKURAMAは亮生の頭をはたくなど、挑発的な動き。リストの取り合いから、KURAMAは亮生の左腕を巧みに痛めつけ、髪の毛も掴んでいく。亮生はカウンターのドロップキックでKURAMAを場外に出し、場外に誘うKURAMAをよそに相手のお株を奪うようにポーズを決める。場外で追いかけっこの状態になり、先にリングに戻ったKURAMAが亮生をドロップキックで落とし、お返しとばかりにポーズを決める。KURAMAは亮生を場外戦に引きずり込み、エプロンでのギロチンドロップも決める。場外戦で亮生も反撃に転じて、KURAMAを何度も鉄柵に叩きつけ、さらに客席に連れ出して激しく痛めつけていく。KURAMAのチョップを受け止めると、場外フロアでボディースラムを決めて、逆エビ固めで締め上げる。

亮生が先にリングに戻り、再び相手のポーズを決めて挑発する。KURAMAがカウント9でリングに戻ると、亮生はスリーパーホールドを決めつつマスクにも手をかける。KURAMAの後方に倒れ込みながらの急所攻撃もガードすると、フットスタンプ。さらに逆エビ固めで締め上げる。KURAMAはロープエスケープ。防戦のKURAMAは亮生の突進を迎撃し、コルバタで投げる。KURAMAは串刺しエルボー、変型フェースバスター、ドロップキックと畳みかけるも、カウンターのキチンシンクで動きを止められると、再び逆エビ固めで締め上げられる。場内から「アツキ」コールが起こる中、KURAMAはロープににじり寄る。亮生は「こんなもんか!」とKURAMAを挑発。KURAMAはチョップを連打するも、亮生は強烈なエルボー一発で黙らせる。

するとKURAMAはみずからマスクを脱ぎすてて素顔になると、感情的にエルボーを連打する。KURAMAはレフェリーの制止を無視してストンピングを浴びせ、コーナートップからクロスボディー。フィッシャーマンズ・スープレックスはカウント2。ランニング・ネックブリーカーもカウント2で返されたKURAMAは、リバース・フルネルソンの体勢。これを踏ん張った亮生がトラースキックを連発。KURAMAは丸め込みで食らいついていくが、3カウントには届かず。亮生はロコモーション式フィッシャーマンズ・スープレックスで形勢逆転すると、コーナーに上りムーンサルト・プレス。粘りを見せるKURAMAを旋風脚で黙らせると、最後はファイアーバード・スプラッシュで3カウントを奪った。

 亮生がクセ者の挑戦者を撃破してベルト流出を防ぐ、世界ジュニアV4達成。一方のKURAMAもマスクを脱いでからの感情ムキ出しの闘いぶりは目を引き、試合後は感極まって涙ながらに全日本と亮生への感謝を口にした。さらに全日本の練習生としてイチからのリスタートを懇願し、それを聞いた亮生はファンの声に耳を傾けた上で「全日本プロレスの矢野安崇とまたタイトルマッチができることを楽しみにしてるよ」と、KURAMAの“覚悟”を受け止めた。

 KURAMAが引き揚げると、入れ替わるように立花誠吾が姿を見せて、亮生に挑戦をアピール。王者の快諾を得て、1・25幕張大会でのタイトルマッチが決定的となった。最後に亮生は「2026年も始まり、青柳亮生が主役の年になることは間違いないでしょう。2026年はずーーっとベルトを持ち続けます」と“絶対王者”としてゼンニチジュニアけん引していくことをあらためて誓い、「プルス・ウルトラ!」の大合唱で新春の後楽園2連戦を締めくくった。

<試合後の亮生、KURAMAのマイク>

亮生「KURAMA、このタイトルマッチがおこなわれるまで、とんでもない、しょうもないヤツを呼んでしまったと後悔しました。しかし、やればできるじゃん。チャンピオン、焦っちゃったよ。そんなKURAMA選手に、青柳亮生から一つだけプレゼントします。俺の貴重なマイクの時間を少ーしだけ、分けてあげましょう(KURAMAにマイクを手渡す)」

KURAMA「こんなどうしようもない俺を救ってくれた全日本プロレス、そして青柳亮生さん、本当にありがとうございました!(拍手) そしてこんな…(声が詰まり、涙声となる)どうしようもないこんな俺を待っててくれた、応援してくれたファンの皆さん、ありがとうございました! 亮生さん、こんな俺ですが、メキシコに行かず、この日本のプロレス界で、全日本プロレスのリングで練習生からやり直した形でよろしくお願いします!(マットに突っ伏すように頭を下げる)」

亮生「面(おもて)を上げい。皆さん、聞きたい、リアルな声を聞きたい。矢野安崇の願いを受け入れますか?(「ヤノ」コールが起こる)。よくよく見ると、そうでもない人もいるぞ。でもな、矢野、俺はオマエと闘って、オマエが熱い思いをもってプロレスをやってることが、重々分かったよ。でもな、まだ伝わってない人たちもいっぱいいるんだよ。だから、頑張ってさ、またこのベルトに挑戦できる位置まで来いよ。全日本プロレスの矢野安崇とまたタイトルマッチができることを楽しみにしてるよ(矢野を抱き起こして握手を交わす)」

 矢野は四方に頭を下げて、バックステージに引き揚げる。

亮生「ということで、青柳亮生、4度目の防衛、大成功だ!」

 ここで立花が花道を通ってリングにやって来て、「ちょっとだけ」と言いながら亮生からマイクを奪う。

立花「チャンピオン、アンタの貴重なマイクの時間、ちょっとだけいただくぜ。さっきの試合見てよ、すげぇチャンピオンだなと思ってよ。いまの青柳亮生に挑戦してぇなあと思った…なんて、そんなことあるわけねぇだろ! 俺のためによ、俺がもっと上に行くために、その世界ジュニアのベルト取らせてもらうぞ。挑戦させろ、この野郎、あ~ん?」

亮生「分かりました、やりましょう! いつやりますか?」

立花「一番近い日程、1月11日はちょっとあれだから…その次はいつだ、新木場。新木場はちょっと早すぎるな。そこは前哨戦だ、オマエと。つまり1月23…25? 幕張、25? 25日の幕張大会で挑戦させろ、この野郎!」

亮生「アニキ! 1月25日で決定だ、あ~ん? でも一つだけ言っておくぞ、ファン感謝デー、頑張れよ」

 亮生と握手を交わして立花が引き揚げる。

亮生「ということで…(周囲を警戒しながら)大丈夫だな。ということで、青柳亮生、防衛大成功! 2026年も始まり、青柳亮生も防衛でスタートし、青柳亮生が主役の年になることは間違いないでしょう。次の世界ジュニアも防衛し、その次もその次もその次も防衛し、2026年は青柳亮生がずーーっとベルトを持ち続けます。そして、全日本プロレスを、全日本プロレスジュニアを、そしてそして、青柳亮生をさらに向こうへ連れていきます。皆さんも付いて来れますか? ということで、今年一発目のプルス・ウルトラ締めでお別れしましょう。皆さん、準備はよろしいでしょうか? 全日本プロレス、さらに向こうへ! プルス・ウルトラ!」

<亮生のコメント>

亮生「やったぞ、2026年、一発目の世界ジュニア防衛。それも大きなことですけど、面白いね、KURAMA…改め矢野安崇。まさかこんな形になるとは思ってなかったですけど、これも一つチャンピオンのいい仕事ができたのではないでしょうか。このあとは自分で頑張れ。俺はこのベルトを持ち続けて、ゼンニチジュニアをさらに向こうへ連れていくだけですから。そこにアイツが付いてこれるかこれないか、楽しみに待ちたいと思います。そして、1月25日、幕張で来たか、アニキ。実は一番警戒してましたよ。ゼンニチジュニアの中で一番、なんだろう、持ってるものが非常に危険だと思っているので。アニキっていうキャラに引っ張られ過ぎないように、リング上で迎え撃ちたいと思います。リング上でも言った通り、2026年は青柳亮生の年だ、楽しみにしておけよ(ダブルピースをして去る)」

<KURAMAのコメント>

KURAMA「本当にこんなどうしようもない自分を呼んでくださった全日本プロレス、そして青柳亮生さん、そして支えてくれたファンの皆さん、応援してくれたファンの皆さん、ありがとうございました(頭を下げる)。これから支えてくれた、チャンスをくれた全日本プロレスでイチから、矢野安崇として練習生として頑張っていきます。必ずこの全日本プロレスで、ファンの皆さまに恩返しをします。よろしくお願いします!(頭を下げる)。ありがとうございました」