「エキサイトシリーズ2026」2月15日(日)後楽園大会詳報&試合後コメント
ニュース
〈オープニング〉

今大会からジュニアヘビー級の祭典「ゼンニチJr.タッグフェスティバル」が開幕。このトーナメントは、昨年大みそかにアジアタッグ王座を奪取したDRAGONGATEの加藤良輝&ISHINが、全日本プロレスに挑戦者を決めるトーナメントを要求して開催が決定。加藤良輝&ISHINはDRAGONGATEマットで初防衛戦を行ったが王座陥落。望月成晃&ドン・フジイにベルトが移動している。本戦開始に先駆け行われた入場式では、今大会のメインイベントで激突するアツハヤと立花誠吾&阿部史典が視殺戦を展開し、臨戦体制に入った。
〈第1試合〉
シングルマッチ 15分1本勝負
×小藤将太 vs 〇真霜拳號

全日本プロレスのロゴがプリントされたTシャツを着た小藤将太は、新たなテーマ曲『One big heart』で入場。対戦相手の2AW・真霜拳號とは、昨年11月の広島大会でもシングルマッチで対戦。その時は真霜が腕固めで勝利している。2度目の一騎打ちでリベンジに燃える小藤は、ヘッドシザース、ドロップキックで先手。真霜もすぐさま脇固めで逆襲。左腕へのピンポイント攻撃で痛めつけていく。小藤が前転からのドロップキックで悪い流れを断ち切りブーメラン・クロスボディ、ミサイルキック。さらに卍固めで絡みつく。エルボー合戦を繰り広げると、トリッキーな丸め込み。フィッシャーマンズ・スープレックスは決められず、真霜が脇固めで切って取る。流れるように腕ひしぎ逆十字固め、腕固めに移行して勝負あり。広島大会を再現するかのように貫禄の勝利を収めた。
〈バックステージ〉
真霜「オイ、小藤将太。前やった時よりはいいんじゃないの。ジュニアタッグトーナメント、そこに向けて気合い入ってんじゃない?いいんじゃない?頑張れよ、テメェ。結果残してこい、コノヤロー」
小藤「クソ、真霜拳號とやるのは2回目。やっぱりヘビー級に負けるのは、めちゃくちゃ悔しいんだよ。俺達ジュニアが主役の今日の後楽園ホール。オマエらヘビー級、覚悟しとけ。俺達ジュニアが絶対全日本プロレスの序列変えてやるからな」
〈第2試合〉
HAVOC vs 北斗軍 8人タッグマッチ 30分1本勝負
潮﨑豪 芦野祥太郎 〇ザイオン オデッセイ vs ×大森北斗 他花師 愛澤No.1 ジャック・ケネディ

一時帰国していたザイオン&オデッセイが再来日を果たし、HAVOCがフルメンバーで聖地・後楽園ホールに出陣。羆嵐が脱退して転換期を迎えた北斗軍と8人タッグマッチで激突した。ゴングを待たずに北斗軍が奇襲を仕掛け、いきなり場外戦へ。約1カ月ぶりのゼンニチマット参戦となったザイオン&オデッセイがダイナミックにやり返し、HAVOCポーズを決めた。リングに戻ると1対4の戦いを強いられながらも他花師が地獄突きカーニバル。HAVOCを一掃して見せる。ザイオンと対峙した北斗はローリング・エルボーからRKO。連続トレイン攻撃を浴びせていく。北斗軍スペシャルを宣言したが、この日も決まらない。オデッセイが肉弾ファイトで勝機を引き寄せると、HAVOCの4人が北斗を取り囲む。北斗が「俺たちはHAVOC!」と叫んで握手を求めたが、潮﨑と芦野のアシストを受けオデッセイがジャーニーズエンド。すかさずザイオンがダイビング・ヘッドバットを投下して、あっという間に3カウントが入った。

〈HAVOCのバックステージ〉
芦野祥太郎「帰ってきたぞ!オデッセイ、ザイオン、HAVOCが揃ったぞー!カモーン」
潮﨑「俺たち4人がHAVOC、いや!全日本プロレス、そしてプロレス界のHAVOC、ここからだ。またHAVOC旋風、吹き荒れるぜ」
芦野「俺たちは」
ザイオン「オレタチハ」
潮崎「俺たちは」
オデッセイ「オレタチハ」
4人「俺たちはーHAVOC!」
〈北斗軍のバックステージ〉
北斗「オイ、HAVOC。オマエら、よくもやりやがったな!いいよ。上等だオラ。俺たち4人でよ、やってやろうぜ。チャンピオン・カーニバル」
愛澤「おー!いいね」
北斗「何勝するんだよ?全勝だよ」
他花師「120勝や!」
ジャック「ベストチャンス。ゼンニチイクゾ。ベストチャンス」
北斗「北斗軍で4人合わせてオマエら。500勝だ、オラ!」
他花師「オイ、オールジャパン!北斗が帰って来たぞ、インフルエンザから。インフルエンザとプロレスはちょっと似てるかも。カンセン(観戦/感染)して熱上がる。釈羅不!」
〈第3試合〉
ゼンニチJr.タッグフェスティバル 8人タッグマッチ 30分1本勝負
MUSASHI 宮本裕向 関札皓太 〇さくだとしゆき vs 田村男児 ×佐藤光留 吉岡世起 進祐哉

2.23大田区大会のゼンニチJr.タッグフェスティバル1回戦へ向けたダブル前哨戦。大田区大会では、「MUSASHI&小藤将太vs進祐哉&吉岡世起」、「田村男児&佐藤光留vs関札皓太&さくだとしゆき」が組まれている。先発の田村と関札がエルボー合戦、因縁のMUSASHIと吉岡もバチバチとやり合う。MUSASHIがエクスプロイダーを決めれば、吉岡も得意のシザースキック。掟破りの二天一流を狙ったが、MUSASHIは決めさせない。大日本プロレスデビューの同期タッグ・関札&さくだは、ススヨシとの対戦で息の合ったドロップキック。田村と佐藤も連続攻撃を仕掛けた。宮本との連携が上手くいかないMUSASHIに進が山折り。ドロップキックのコンボを鮮やかに極めたMUSASHIはファルコンアローで突き刺す。大技が連鎖する中、関札がプランチャを発射して、吉岡もラ・ケブラーダ。さくだが自作の凶器を持ち込むと、選手会副会長のMUSASHIが制止。さくだはMUSASHIの腕にチェンソーのような凶器を装着してしまう。レフェリーが凶器を注意していると、アームバーを極めた佐藤目掛け、宮本がセグウェイを発射。さらにハンドスプリングエルボーでススヨシを排除する。さくだがイス攻撃で佐藤を黙らせると、そのイスを持ったままスワントーンボムをズバリ。得意のハードコア殺法で3カウントを奪い、ゼンニチマットに大きなインパクトを残した。試合後もMUSASHIは凶器を外すことができず、そのままバックステージに下がっていった。

〈MUSASHI&宮本&関札&さくだのバックステージ〉

宮本「勝った勝った」
さくだ「勝ちましたね、宮本さん」
宮本「よかったよ。レフェリーに見つかってないから」
関札「これもうルールはセーフですよね」
宮本「セーフ、セーフ。バレてないから」
MUSASHI「取って。どうやってやるの?取ってくれよ、誰か。どうやって取るんだよ?オイ!さくだ選手来てよ。取り方教えてよ」
さくだ「こうやって取るんですよ。(凶器を取り外して)やっぱダメだね。使い方わかってない人はダメっすね」
関札「使い方わかってないと」
さくだ「これ、何か分かってますか?」
MUSASHI「チェーンソーだろ」
さくだ「そうだよ」
MUSASHI「凶器、全日本のリングにダメだよ持ってきちゃ」
さくだ「凶器って言ったな?凶器じゃねぇよ。武器だ、これは」
MUSASHI「武器と凶器は一緒だろ」
さくだ「一緒じゃねぇよ」
関札「そうだよな。凶器と武器、全然文字数も違うし」
さくだ「武器だ、これは。わかったか!わかったら出ていけ」
MUSASHI「凶器といいヘビといい」
関札「もうね、ヘビいないから。そろそろ仲良くしてよ。実は全日本プロレスからヘビの出禁を食らっちゃって、もう二度と全日本プロレスの会場にヘビを持って来れなくなちゃったんだよ。だから、ヘビいなかったから、俺と仲良くしてもらっていいですか?」
MUSASHI「それはちょっと…、ヘビどうこうの問題じゃないかもしれない」
関札「ヘビどうこうの問題じゃない?なんでだよ!仲良くしてよ、ねぇ。どうにかして絶対仲良くなるから。MUSASHIとダチになるから」
〈田村&吉岡&進のバックステージ〉
田村「コソコソしてんじゃねぇよ、コノヤロー。あんな凶器を持ってきてんだろ?テメェら、コソコソしてんじゃねぇ。反則だろ?この野郎。PWFルール分かってんのか?ちゃんとルールを見ろ。やるなら全部受けてやる。全部受け止めてやる。大田区ぶつかってこい。何でも受け止めてやる。来いよ、この野郎。何でも来いよ。全部ぶっ壊してやるからな。以上。許さねぇからな」
進「怖いよ、むーちゃんが。ちょっと1回戦、心配になってきたな」
吉岡「アイツ(MUSASHI)、情緒どうなってんだ。ここはな、大日本じゃねぇんだ。全日本プロレスなんだよ。なんだ凶器使いやがって。片腕にずっとはめやがって。埋め込んじまえ。埋め込んでオマエ、アレで一緒の生活しろ、コノヤロー」
進「1回戦ちょっと楽勝かなと思ってたけど、ちょっと怖くなったね」
吉岡「1回戦、アレ着けたままだったら、反則負け失格だろ」
〈第4試合〉
世界タッグ選手権試合&GAORA TVチャンピオンシップ前哨戦 6人タッグマッチ 30分1本勝負
×綾部蓮 タロース 羆嵐 vs 諏訪魔 〇鈴木秀樹 関本大介

2.23大田区大会では、第103代世界タッグ王者“タイタンズ・オブ・カラミティ”綾部蓮&タロースと諏訪魔&鈴木秀樹、GAORA TV王者の関本大介と羆嵐が激突。静岡大会と富士大会でおこなわれた世界タッグ前哨戦では、綾部がデスルーレットで秀樹から連勝を飾っている。スーパーヘビー級が揃った注目のダブル前哨戦は、2月13日が誕生日で29歳になった綾部が秀樹と先発。ロープを押し込んだ綾部が頭を撫でると、秀樹はボディへのエルボーから飛びついてのフロントネックロック。コーナーに叩きつけられてもしつこく締め上げていった。タロースと諏訪魔の対戦が実現。力比べで優勢となったタロースは、肉弾戦に発展しても豪快に弾き飛ばして見せた。関本と羆嵐も正面衝突。エルボー、ラリアットのラリーでも両者一歩も引かない。再び綾部と秀樹のマッチアップとなり、秀樹がぶら下がり式首4の字固め。綾部もブレーンバスターで投げ、タロースの串刺しボディアタックからフルネルソンバスター。得意のコンビネーションを狙ったが、諏訪魔がカットに入る。蘇生した秀樹とドロップキックで競演しタロースを場外に落とした。綾部には合体式ダブルアーム・スープレックス。容赦なく顔面を蹴り上げていった秀樹は、一気にスリーパーホールドで締め落とした。試合後も締め上げ、タロースにもスリーパーを仕掛け、チャンピオンチームに屈辱を与えてバックステージに姿を消した。


〈諏訪魔&秀樹&関本のバックステージ〉

諏訪魔「秀樹、絶好調だね!怒ってんじゃん。この怒りはこれから全日本内に必要だと思うよ。ただただ楽しいプロレスやっているだけじゃ俺はちょっと違うかなって思うよ。あえてまたここで宣言させてもらうけど、俺はEvolutionの魂を大事にしたいと思っているよ。どんどんどんどんボコボコにしていくんで」
*田村男児と佐藤光留が現れる
諏訪魔「(アイシングをしている佐藤に)どうしたの?」
佐藤「佐藤じゃないって。あんたが復活させる前に、あんたが辞めたの。あんたがいなくなったの」
諏訪魔「オマエはいないはずだぞ」
佐藤「いないはずじゃないんだよ」
田村「またもう1回やればいい」
諏訪魔「もう1回やればいいんだ」
秀樹「喋ったら変なことになるから。あんまり喋るな」
田村「厳しくね、明るく楽しいほうに傾きすぎない。厳しいものとの間を取る。真ん中を取る。それが今の全日本プロレスに一番いいです。だから、Evolutionはこれから活動していきます。よろしくお願いします」
関本「おい、羆嵐。大田区、勝負だぞ、オラ。このベルトを懸けて1対1でオマエと勝負だ。絶対勝ってやる、コノヤロー」
〈綾部&羆嵐のバックステージ〉

綾部「大田区、諏訪魔&鈴木秀樹。勝って絶望を味わわせてやる。それだけだ」

羆嵐「大田区まで1週間だ、オイ。関本大介、リング上以外の俺はあなたをリスペクトしてるけどな、リング上では関係ねぇからな。オイ、牙むいてきやがったな。俺の体、気持ち、全部仕上がってるよ。大田区総合体育館ぶっ壊すような戦いをよ、関本さん、俺としようぜ。真っ向勝負だぞ。負けねぇからな。覚悟しとけよ、このヤロー。ハー!」
〈休憩時間明け〉
休憩時間明け、場内ビジョンで「チャンピオン・カーニバル2026」出場者を発表。前年優勝者・斉藤レイ、三冠ヘビー級チャンピオン・宮原健斗、潮﨑豪、鈴木秀樹、斉藤ジュン、本田竜輝、綾部蓮、安齊勇馬、真霜拳號、関本大介、羆嵐、菊田円、ザイオン、オデッセイ、サイラス、タロース、DRAGONGATEの菊田円がエントリー。16選手が集結し、4・12後楽園大会で開幕、5・17大田区大会で優勝決定戦がおこなわれる。今年も2ブロック制となり、ブロック分けと公式戦の日程は、3.15後楽園大会で明らかになる。
〈第5試合〉
三冠ヘビー級選手権試合前哨戦 タッグマッチ 30分1本勝負
宮原健斗 ×本田竜輝 vs 〇斉藤ジュン 安齊勇馬

三冠ヘビー級チャンピオン・宮原健斗は、斉藤ジュンとのタイトルマッチが決定すると、2.11富士大会の前哨戦でDOOMポーズからブラックアウトを放つ“逆DOOM”でジュンを完全KO。最後の前哨戦となる今大会に向け、「もう一度オマエを喋れなくしてやる」と予告していた。一週間後に迫った2.23大田区決戦。ゴング前にジュンが仕掛けて試合がスタートすると、宮原の熱戦を展開。かつてNew Period、ELPIDAとして共闘した本田と安齊もヒートアップして、場外戦でも火花が散った。宮原はリングサイドのファンからジュンの応援タオルを強奪するとチョーク攻撃。さらにタオルを踏みつける暴挙で大ブーイングを浴びた。ジュンのローンバトルが続いたが、シャットダウン・スープレックスを振り解くと重いエルボーで応戦。タッチを受けた安齊がスロイダー、打点の高いドロップキック。本田もスパインバスター、奇声をあげてのラリアットで進撃する。安齊がジャンピング・ニーアタックを突き刺すと、ジュンがスピアで突進。強烈なラリアットを被弾しても、ファイナルベントを不発に終わらせてローリング・ラリアット。そしてサイコブレイクが大爆発。豪快過ぎる一発で3カウントが入ったが、宮原が背後から襲撃。逆DOOMの発射すると、寸前で回避したジュンがDying Lightをお見舞い。大の字となった宮原を見下ろし、「本当の地獄はここからだ」と通告。放送席で前哨戦を見守った斉藤レイが合流し、「2月23日、大田区大会は斉藤ブラザーズの完全復活だ」と宣言すると、ジュンも三冠返り咲きを誓った。

〈リング上のマイク〉

ジュン「宮原健斗、DOOMされた気分はどうだ?喋れるわけはないな。だが、本当の地獄はここからだ」
*放送席にいたレイがリングイン
レイ「2月23日、大田区大会は斉藤ブラザーズの完全復活だ」
ジュン「大田区大会、斉藤レイの完全復活。そして、この俺、斉藤ジュンが三冠チャンピオンに返り咲く。宮原健斗、震えて眠れ。DOOM」
〈ジュン&安齊のバックステージ〉

ジュン「リング上で言った通りだ。2月23日、大田区大会、弟・斉藤レイの完全復活。そして、この俺、斉藤ジュンが三冠チャンピオンに返り咲くDOOMの日だ。それまで宮原健斗、震えて眠るがいい。DOOM」
安齊「後楽園ホール大会、ありがとうございました。今日は三冠前哨戦の穴埋め要員?人数合わせ?いつもはタイタンズ・オブ・カラミティに混ざって世界タッグの人数合わせ。大晦日に負けていなければ、こんなことになってなかったなんて、過去の自分がめちゃくちゃムカつく。ただ、今日発表された通り、そろそろこの時期、チャンピオン・カーニバルが始まるな。名前が最後に呼ばれたよな、菊田円。俺は去年の借りしっかり覚えてるから、このチャンピオン・カーニバルという舞台で必ずリベンジする。あと、『まぁそうかもな』とは思っていたけど、青柳優馬の名前はなかったな。あの人がめちゃくちゃ、めちゃくちゃ悔しがるぐらい、俺がこのチャンピオン・カーニバル活躍して輝いてみせます。ありがとうございました」
〈宮原&本田のバックステージ〉

宮原「クソ…、やられちまったな。これか?斉藤ブラザーズの完全復活っていうのは。今日、俺は実力行使で全日本プロレス、会社に2月23日大田区総合体育館の斉藤ブラーズ推しをやめろとリング上で言うつもりが、このザマだ。DOOMか。もういいよ。全日本プロレス、とことん推せや、全日本プロレスは斉藤ブラザーズを。2月23日、とことん推せよ!クソ…、とことん推せよ」
本田「負けた!けど、チャンピオン・カーニバル2026にエントリーされたぜ!オイ、出るからには絶対優勝だ。やり返してやる」
〈第6試合・セミファイナル〉
ゼンニチJr.タッグフェスティバル 1回戦 時間無制限1本勝負
〇井上凌 望月ジュニア vs ×”ミスター斉藤”土井成樹 セニョール斉藤

井上凌とDRAGONGATE・望月ジュニアは、昨年11月に開催された土井成樹デビュー25周年記念プロデュース興行の一騎打ちで魂を共鳴させ、タッグ結成に合意。ジュニアはアジアタッグ王者となった父・望月成晃とのタイトル戦をブチ上げ、チャンピオンチームも井上&ジュニアとの対戦を熱望している。「ゼンニチJr.タッグフェスティバル」の初戦は、ジュニアvsセニョールという異色の顔合わせでスタート。ジュニアは極真空手仕込みの蹴りで先手を取り、早速、井上とコンビネーションを決める。土井&セニョールも試合巧者ぶりを発揮して若い2人を翻弄。井上に照準を定めると随所でラフプレーを見せ試合を優位に進めていく。苦しい時間が続いた井上だったが、ハンドスプリング式スタナーで形勢逆転。ジュニアはスピードでかき乱してのバックドロップから土井の顔面に容赦ない連打。しかしジャーマンで投げ切ることができず失速してしまう。セニョールが強烈なDDT、マンハッタンドロップ、ラリアットと畳みかけ、土井もコーナー最上段から大暴走で飛び込む。ジュニアがピンチを脱すると、井上と土井の対戦へ。井上がジャンピング・ハイキックを叩き込むとジュニアが三角蹴り。井上もセニョールに三角蹴りを発射した。土井を孤立させて2人掛かりで打撃のラッシュ。完璧に決まった井上の苧環はカウント2。セニョールが熟練のテクニックで試合をひっくり返し、息を吹き返した土井が井上に襲い掛かる。バカタレスライディングキックが空を切ると、井上がバズソーキック一閃。大観音スープレックスに繋げられなかったが、ソバット、かかと落とし、グーパンチ、ハイキックを連続ヒットさせる。土井もDOI555で強引にぶん投げ、バカタレスライディングキックをズバリ。カウント2.9で肩を上げた井上は、マスキュラーボムから逃れて丸め込み。セニョールのジャーマンを喰らっても、土井のバカタレスライディングキックを読んで電光石火の丸め込み。職人コンビから大逆転勝利を収めて1回戦を突破すると、チーム名を「LOVE&UGLY(ラブアンドアグリー」と発表。キャリア5年目の井上は、タイトル獲得とJr.タッグフェス制覇を見据えた。

〈井上&ジュニアのバックステージ〉
井上「よしっ!」
ジュニア「やった!」
井上「やった!このタッグチーム、タッグトーナメント出場が決まってからさ、俺勝って、ジュニアと名前をつけようと思ってたんだよ。タッグ名、決まったよな。この間の飲み会で。その名も、LOVE&UGLYだ」
ジュニア「そうだよ」
井上「UGLYだよ。思えば今日戦った土井成樹の興行で、俺たちはお互いにブスとののしり合って、それも相まってよ。ジュニアの今のユニットそこから取った。あくまで別ブランドだよ。このタッグチーム、優勝まで持っていって、オヤジからアジアタッグ、ベルト獲ったろう。ジュニアも言ってやれ」
ジュニア「そうだよ。覚えとけよ、クソ親父!」
井上「そして、俺個人的な意見を言わせてもらおうか。デビューして今年でキャリア5年目になる。そろそろ俺も中堅の立場でやっていく。だけど、今の俺の同期、後輩、そして他団体の俺と同じキャリア、望月ジュニアだってそうだよ。他の連中、自分の個性を持っていて、それなりに力もあって、タイトルもしっかり獲ってる。片や俺は、何もこれといった個性もなく、何も華もない。もちろん顔もよくないよ。タイトルも獲ってない。チャンスも棒に振る人間だよ。だけどさ、ひとつだけ他のヤツらより秀でているものがある。それは周りに対する嫉妬、ジェラシーだよ。やっぱりそれがないとさ、ここまで5年目までやっていけないよ。だから、俺はさ、今後、永遠にだ。周りのヤツらに嫉妬心を焼いて、ジェラシー焼いて、プロレスをやっていくよ。今年は獲るぞ、タイトル。どんだけ周りのヤツらが華あって強くても、今年ことやってやる。望月ジュニアとまずはLOVE&UGLYで優勝だ!そしてアジアタッグぶん獲ってやるぞ!」
〈第7試合・メインイベント〉
ゼンニチJr.タッグフェスティバル 1回戦 時間無制限1本勝負
〇青柳亮生 ライジングHAYATO vs 阿部史典 ×立花誠吾

開幕戦のメインイベントは、“アツハヤ”青柳亮生&ライジングHAYATOと“バチバチヤンキース”立花誠吾&阿部史典の「ゼンニチJr.タッグフェスティバル」1回戦。亮生は1.25幕張大会で立花に破れ世界ジュニア王座陥落となっている。ジュニア戦士によるタッグマッチが後楽園ホール大会のメインイベントを飾るのは全日本プロレス史上初。世界ジュニア王者・立花と亮生が先発を買って出ると、アニキコールとアツキコールが交錯。亮生が華麗なステップからドロップキックを叩き込むと、バク転して立花のお株を奪うヤンキー座り。HAYATOと同時にプランチャを発射したが、立花と阿部は回避して場外戦で主導権を握った。南側客席の通路で大乱闘を繰り広げると、HAYATOが入場口の上から捨て身のダイブ。リングに戻ると亮生が捕まり、バチバチヤンキースは徹底した左ヒザ攻め。亮生の機動力を封じていく。立花はニークラッシャーから足4の字固め。痛みをこらえてブレーンバスターをリバースした亮生はHAYATOにタッチ。華麗なムーブでHAYATO が盛り返し、亮生のバックドロップのネックブリーカーを合わせる連携。シド・ヴィシャスは不発となり、阿部が逆襲のお卍固め。立花もクロスフェイスロックで亮生を捕まえた。大ピンチとなったHAYATOだったが、巧みに卍固めを切り返しインプラントボム。が、落とされた瞬間に阿部が丸め込む。HAYATOは伊良部パンチを被弾しながらもファルコンアローでグサリ。亮生とエルボーを打ち合った立花は、スピアで突っ込みアングルスラム。亮生はハンドスプリング・レッグラリアットで阿部を排除すると、立花にはフィッシャーマンズ・スープレックス3連発。ムーンサルトプレスは自爆となったが、立花のエルボーを受けきりカウンターの旋風脚。ハウザーインパクトからシド&ナンシーの発射体制に入る。ここは阿部がカット。立花がコーナー上の亮生を捕らえると、阿部の力を借りて雪崩式アングルスラム。ラリアットでねじ伏せて、仕上げのヤンキーハンマーを狙った瞬間、HAYATOが割ってはいり人でなしドライバー。ダブルのトラースキックで阿部を黙らせると、立花に合体式ハウザーインパクト。立花が肩を上げると、究極の空中殺法・シド&ナンシーを敢行。さらにダメ押しのファイヤーバードスプラッシュをクリーンヒットさせて熱戦に終止符。世界ジュニア戦の雪辱を果たして2回戦へ駒を進めると、Jr.タッグフェスティバル優勝&アジアタッグ奪取、アツハヤで結果を残すことをファンに約束した。
〈リング上のマイク〉

HAYATO「勝ったよ。これがゼンニチジュニアだよ。Jr.タッグフェスティバル、まだ始まったばっかりって信じられる?これからもっともっと熱い試合見せてあげるよ」
亮生「そういうことだー!やったね、HAYATOさん。どっかでも言ったんだけど、アツハヤってまだ結果を出してないんだよ。知らなかったでしょ?今の反応を見てもわかる通り、アツハヤって何にも残してないんですよ。だから、今回のゼンニチJr.タッグフェスティバルにアツハヤ懸けてます。この勢いのまま優勝して、アジア、アツハヤで巻くからさ。楽しみにしといてください。全日本プロレス、さらに向こうへ。Plus Ultra!」
HAYATO「Let’s Punk!」
〈アツハヤのバックステージ〉
亮生「やったね」
HAYATO「やったね」
亮生「よかったー。来たよ。アツハヤ来てるよ。ずっと来てるよ。ずっと来てるんだけど、もう行こうよ。このまま行くよ、優勝」
HAYATO「さらに向こうへ」
亮生「さらに向こうへ行こう。優勝して、アジア獲って、さらに行こう」
HAYATO「行っちゃおう。次の対戦相手はまだ決まってないよね」
亮生「そうか、まだか」
HAYATO「誰が相手でも俺たちは勝つよ」
亮生「そういうことだ!」
〈立花&阿部のバックステージ〉
阿部「悔しいな、アニキ」
立花「あれなんだな。調子に乗ると、波に乗ると、そういうのってあんまりよくないのかな」
阿部「まぁでも自覚があるだけマシじゃないか?調子に乗ったから負けたっていうフィードバックだな。アウトプットか」
立花「正直、お客さんが『チャンピオン!』と言ってくれるのはバカ嬉しくて」
阿部「浮き足だったな」
立花「バカ嬉しかったから。ちょっと舐めてたな。舐めてないか」
阿部「アニキ、やっぱ俺は全日本上がってきたけどさ、1回もメインイベント立ったことなかったんだよ。でも、光留さんとか、青木さんとかはじめ全員、アニキもそうだけどさ、全日本プロレスのメインの重みというのをさ、なんかこう、10年かかったけど、アニキとかいろんな人の努力でこうなっているけど、やっぱまだお客さんを見たら、まださ、ヘビーのメインよりも寂しい。いっぱい入ってくれているけど寂しいから。やっぱ俺、もっと有名になるぞ」
立花「そうだな。俺たちで客を呼んでいるようにならないと」
阿部「有名になるってことは強くなるってことだからな」
立花「そうか」
阿部「有名になるってことは強くなるってことだ、アニキ」
立花「確かに。マジでそうだ。チャンピオンになったから、マジであれだったわ」
阿部「気を引き締め直して。俺らがメインイベントでも珍しくないような、人が集まるような、看板になるような、そんな選手になろう。強くなろう」
立花「正直そうだな。確かに、チャンカンとかに比べたら、全然お客さんが少なかった」
阿部「あくまで電動チャリと、150ccのボロボロバイクでな」
立花「俺たちは突っ走っていくんだよ」
阿部「チャリとバイクでな」
立花「身の丈に合わせねぇとな。よっしゃ!電動チャリとボロボロのバイクで強くなるぞ」