「サマーアクションシリーズ2025」7月20日(日)富山大会詳報&試合後コメント
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サマーアクションシリーズ2025・第2戦は、全日本プロレスにとって2年ぶりの開催となった富山大会。『ゼンニチJr.フェスティバル2025』は、開幕戦の7.17後楽園大会に続き、熾烈な星の奪い合いが繰り広げられた。
〈第1試合〉
三冠ヘビー級選手権試合&世界タッグ選手権試合前哨戦 10人タッグマッチ 30分1本勝負
斉藤ジュン 斉藤レイ 鈴木秀樹 芦野祥太郎 タロース vs 本田竜輝 デイビーボーイ・スミスJr. 宮原健斗 綾部蓮 小藤将太

オープニングマッチは、異色の顔合わせとなった10人タッグマッチ。7.21大阪大会のタイトルマッチを控える三冠ヘビー級王者・斉藤ジュンと挑戦者・本田竜輝は最後の前哨戦。世界タッグ王座を保持する宮原健斗は、後楽園大会で北斗軍の挑戦を退け3度目の防衛に成功。試合後、鈴木秀樹が真霜拳號を呼び込んで挑戦表明。8.3大田区大会でのタイトルマッチが正式決定となった。
健斗コールを浴びた宮原は新調された世界タッグベルトを見せびらかしながら入場。秀樹との対戦で試合がスタートすると、ヘッドロックを仕掛けてきた秀樹をロープに振ってフロントハイキック。秀樹もすぐさまボディにエルボーを叩き込むと、いきなりダブルアーム・スープレックスの体勢。宮原は慌ててロープに腕を絡めてエスケープする。タロースがトップロープを跨いでリングインすると、宮原が綾部蓮に代わり8.3大田区大会の一騎打ちが決まった2人がド迫力バトルを展開。ジュンと本田が続いて肉弾戦を繰り広げると、本田がOSW所属の小藤将太を上手くリードしてコンビネーションを披露した。
ジュンがブレーンバスターでぶん投げると、レイが助太刀して兄弟で倒れた本田を踏みつけていく。ローンバトルが続いた本田は、芦野にスパインバスターを決めて宮原にタッチ。最高男がドロップキックのコンボで自軍に流れを引き寄せると、三冠次期挑戦者決定戦を控えるスミスも得意技を次々に決めて好調ぶりをアピールする。エルボーで応戦した芦野は、豪快な俵返し。再びジュンと本田の対決。エルボーの速射砲をお見舞いした本田は、フルスイングのラリアット。青コーナーサイドが連続串刺し攻撃を決めて、小藤に勝負を託す。集中砲火を浴びたジュンだが、金星奪取へ突き進んだ小藤をボディへの連打、ラリアットで黙らせると、滞空時間たっぷりのブレーンバスターを決めて文句なしの3カウント。
最後の前哨戦を制すると、本田が詰め寄り視殺戦を展開。本田は大人しく引き上げると見せかけ、ラリアットで突進。さらにファイナルベントで叩きつけると、大の字となったチャンピオンを見下ろして「明日を境に本田竜輝の時代を作るぞ」とベルト奪取を宣告した。
<リング上での本田のマイク>
本田竜輝「オイ!斉藤ジュン!勝負は明日。大阪でだ。この全日本プロレス、明日を境に本田竜輝の時代を作るぞ。オマエら全員、本田竜輝に期待するんだ。明日覚悟しておけよ」
<バックステージコメント>
本田「オイ!勝負は明日、大阪でだ!斉藤ジュンの持つ三冠ヘビー級のベルトをオレがしっかり獲って、本田竜輝に新しい時代を作ってやる。本田竜輝の時代を全日本プロレスで作ってやるよ」
ジュン「本田竜輝、全ては明日だ。オマエのそのうるさくて元気すぎるパワー、オレが黙らせてやる。DOOM!」
レイ「今日はミスター(“ミスター斉藤”土井成樹)の試合がある。必ずミスターも勝ってくれるだろうぜ。ジュニアフェス頼んだぞ。フォー!」
宮原「見てくれ、このニュースタイルの世界タッグチャンピオンベルトの巻き方だ。今日見たろ、富山の皆様の悲鳴を。キラキラしすぎて人間の感情で追いつかないんだよ。明日の大阪、しっかりとこの姿を観に来いよ」
秀樹「8月3日大田区、新しい世界タッグのベルト貰っちゃおうかな」
芦野「8月3日大田区だぞ!来るぞ、オデッセイが。全日本プロレスをブチ壊しに来るぞ。ザイオンも帰って来る。HAVOCの第二章が始まるぞ。8月3日大田区だ」
〈第2試合〉
ゼンニチJr.フェスティバル2025 Bブロック公式戦 30分1本勝負
田村男児 vs “ミスター斉藤”土井成樹

2023年に開催された『Jr. BATTLE OF GLORY』で優勝を果たした田村男児は、開幕戦で阿部史典に勝利してジュニアリーグ連覇へ好発進。“ミスター斉藤”土井成樹は初戦で青柳亮生に敗れて黒星スタートとなった。
ロックアップ、手四つから土井が張り手を連打して、自慢のスピードを生かしたタックル。「なんでオレばっか走ってんねん!オマエが来いや!」と不満を漏らすと、田村が分厚い肉体でなぎ倒していく。機動力でかく乱しようとする土井の動きを力でねじ伏せ試合を優位に進めていく。低空ドロップキックで一矢報いた土井は、サマーソルトドロップを決めて暴走連続攻撃。エルボー合戦で盛り返した田村は、突っ込んできた土井を受け止めバックブリーカー。続けて狙ったデスバレーボムは、土井がロープを掴んで抵抗したが、強引に引き剥がしてマットへ叩きつけた。カウント2で返されると、パワーボムの体制。土井が丸め込もうとしても、ブレーンバスターで叩きつける。ショートレンジ・ラリアットを連発すると、負けん気を爆発させた土井がDOI555。田村もカウンターのラリアットで意地を見せたが、一瞬の隙を見逃さなかった土井はV9クラッチでクルリ。連覇を狙う田村から3カウントを奪取して、2戦目でリーグ戦初白星を挙げた。
<バックステージコメント>
土井「危ない危ない。リーグ戦脱落するところやったぞ。繋がったな。この前、後楽園でスタートダッシュきめられへんかった。今日で1勝1敗か。前年度覇者に勝ったし、田村男児、後楽園で1戦目勝ってる。これで土つけた。あとは今日、亮生が負けてくれたら、ぜんぜん臨みあるから。オレは明日の大阪で阿部(史典)とあるから、まずはあと2つ、残り2つ獲っていく」
田村「チクショー負けた。負け以外言うことねぇ。勝負は一瞬だからね。こうやって決着することもある。ちょっと自分の力に慢心した。次はそれを直さなきゃいけない。次いきます」
〈第3試合〉
ゼンニチJr.フェスティバル2025 Aブロック公式戦 30分1本勝負
ライジングHAYATO vs 井上凌

ライジングHAYATOは開幕戦・7.17後楽園大会のメインイベントで世界ジュニアヘビー級チャンピオンの吉岡世起を破り、スタートダッシュに成功。対する井上凌は佐藤光留に、わずか2分18秒で敗れており、巻き返しを誓って2戦目に臨んだ。
試合はHAYATOが強烈な張り手を叩き込めば、井上も鋭い蹴りで応戦。得意のバク宙フェイントを見せたHAYATOは、プランチャを発射したが、回避した井上がエプロンからサッカーボールキックをブチ込む。それでも、高速ロープワークでかき乱したHAYATO。エルボーを突き刺して変幻自在なドロップキック。井上を場外に追いやり、スワンダイブ式のプランチャを命中させた。リングに戻ると、ロープに飛んでムーンサルトアタックを放つも、井上がトラースキックで迎撃。そのままコーナーに詰めてサンドバック状態に。5分経過のアナウンスと同時に激しい打撃戦。エプロンでもやり合い、井上がダブルアーム・スープレックス。場外に落ちたHAYATOは、カウント9で何とかリングイン。丸め込みで突破口を切り開くと、顔面へのトラースキックを連打。さらに、人でなしドライバーでグサリ。井上が肩を上げると、仕上げのシド・ヴィシャスへ。間一髪回避した井上は、インプラントを喰らいながらも執念の丸め込み。さらにハイキックで顔面を打ち抜くや、高速バックドロップ。バズソーキックで動きを止めると、必殺の大観音スープレックスホールドに繋いでHAYATOを攻略。値千金の白星を挙げ、星取りを五分に戻した。
<バックステージコメント>
井上「よっしゃ!1勝目1勝目!チャンス広がったな。でも残り2人。この2人、死ぬ気で獲らないと優勝への道ないと思うから絶対に落とさない。明日の大阪、立花誠吾、死ぬ気で獲るぞ!覚悟しろコノヤロー!」
HAYATO「チャンピオンに勝って、まさか井上に負けるとはね。くやしいよ。これからオレを見ておいて。絶対負けないから。Let’s Punk」
〈第4試合〉
麺家やす presents 全日本プロレスTV認定6人タッグ選手権試合 60分1本勝負
【第11代王者組】大森北斗 羆嵐 他花師 vs 富山ブラックラーメンマン1号 富山ブラックラーメンマン2号 富山ブラックラーメンマンV3【挑戦者組】

チャンピオンチームの大森北斗&羆嵐&他花師は、5月の大田区ビッグマッチで宿敵・バカの時代からベルトを奪還。6.14岐阜大会では、同門のタロース&ジャック・ケネディ&愛澤No.1を破り、初防衛戦に成功。試合後、富山ブラックラーメンマンからのメッセージとカップラーメンを受け取ると、他花師が気乗りしない北斗を説得してタイトルマッチが組まれた。

謎に包まれたチャレンジャーチームチーム・富山ブラックラーメンマン1号&2号&V3は、黒の覆面を被っているが、どこか見覚えのあるコスチューム。1号と2号は大きく「バカ」とプリントされたTシャツを着ており、リングに上がると3人で組体操を披露した。青柳●馬風のコスチュームを身に着けた1号は、北斗のナルシストポーズを浴びたが、打点の高いドロップキックで反撃。2号とV3が飛び込み、北斗に連続トレイン攻撃を仕掛ける。3人で独特なポーズを見せると、他花師がシャラップして場外戦へ。他花師は「鈴木臭がするぞ!」と2号を追い回す。大乱闘が繰り広げられる中、場内にスマホのアラーム音が鳴り響き、2号とV3がカップ麺の完成をアピール。北斗軍は無視して1号を痛めつけていったが、食いしん坊な羆嵐はラーメンの匂いにつられて場外でお食事タイム。他花師も富山ブラックの誘惑に負けて、リーダー・北斗がリングに取り残される。1対3の戦いを強いられた北斗は、苦しみながらもRKOで逆襲。ラーメンを完食した他花師が地獄突きの乱れ打ちでラーメントリオを一掃。羆嵐も満腹状態でセントーンを連続投下。1号を捕まえてアルゼンチン・バックブリーカー。さらなる追撃を狙ったが、1号はカウンターのドロップキック。10分経過。北斗が「阿●!」と言いながらV3にエルボー。V3はアイルビーバックのムーブから伊良部パンチをお見舞い。スリーパーで絡みつくと、1号が羆嵐、2号が他花師を締め上げて、スリーパーの三重奏。羆嵐が強引に担ぎ上げて1号を振り回すと、北斗軍スペシャル(雪崩式合体ブレーンバスター)を予告。北斗だけが叩きつけられ失敗に終わる。他花師は三方向から地獄突きを浴びたが、同士討ちを誘って反撃スタート。V3に串刺し式ランニング地獄突きを連発すると、羆嵐がセントーンで圧殺。大の字となった北斗を引きずり起こして、2度目のトライで北斗スペシャルを成功させた。羆嵐と他花師は動けない北斗を無理やりV3に覆いかぶせて試合終了。北斗軍が謎のマスクマントリオを突破して2度目の防衛に成功した。
北斗軍は富山大会終了後、DRAGONGATEの金沢大会に登場。DRAGONGATE 7.23新宿大会『武勇伝・令-ZERO- Vol.7』の対YAMATO&B×Bハルク&横須賀ススムに全日本プロレスTV認定6人タッグのベルトが懸けられることが電撃決定となった。
<バックステージコメント>
他花師「よっしゃー!やったー!リーダー勝った!」
北斗「オマエらラーメン食ってるだけじゃねぇかよ!」
他花師「よっしゃー!守りました!」
羆嵐「歯にネギが挟まった」
他花師「ネギの湖!」
大森北斗「今回も激闘だったわけだが、この6人タッグベルトの価値高めるために、次この3人でちょうどいい試合があるじゃねぇか。聞いてるぞ、(DRAGONGATE)YAMATO、横須賀ススム、B×Bハルク!オマエら、どうしてもこのベルトが欲しいらしいな。欲しくてたまらないらしいな。オマエらな、このベルト挑戦させてやってもいいぞ。返事はな直接聞きたいもんだな。いつでも返事待ってるぞ」
他花師「オイコラ!DRAGONGATEしょっぱいんじゃコラ!ラーメンだけに伸びますわ。釈羅不」
2号「いやーすべったね」
1号「すべってないよ」
2号「一個もうけてなかった」
1号「いや、すべってないです」
V3「でもブラックラーメンは美味しい」
2号「せっかく美味しかったのに試合がね…」
V3「しょっぱい」
1号「しょっぱい試合をしてすいませんでした」
2号「座礼したらいい試合になるらしい。座礼しようか」
3人「(座礼をして)ありがとうございました」
2号「これでだいたい、いい試合になった」
1号「いい試合になった」
V3「いい試合になった」
2号「じゃあラーメン行くか」
〈第5試合・セミファイナル〉
ゼンニチJr.フェスティバル2025 Aブロック公式戦 30分1本勝負
吉岡世起 vs 立花誠吾

世界ジュニアヘビー級王者としてジュニフェスにエントリーした吉岡世起は、開幕戦でHAYATOのシド・ヴィシャスに沈み、痛恨の開幕黒星。この試合がリーグ戦の初陣となる立花は、アップタウン代表としてジュニフェス全勝優勝を狙う。
ロックアップから腕を取り合い静かな立ち上がり。吉岡が顔面蹴りを叩き込むと、立花はヤンキー座りでガンを飛ばす。強烈なタックルを見舞って場外ダイブを予告したが、吉岡が素早くリングインして飛ばせない。場外に降りた立花がロープを跨いだ瞬間、吉岡はロープを蹴り上げる頭脳プレー。急所を痛打して悶絶する立花の顔面目掛けドロップキックを発射し、ラフプレーを織り交ぜながら試合を優位に組み立ていく。なんとか蹴りを受け止めた立花は、ヤンキーカッターで形勢逆転。マンハッタンドロップ、ケンカキックと畳みかける。串刺しエルボーからのブレーンバスターはカウント2。イケメン落としは不発に終わり、丸め込んだ吉岡がニールキック一閃。さらに、串刺しニーからキックのコンビネーション。PKもズバリ。バズソーキックは空を切ったが延髄斬り。倒れない立花はブレーンバスターをリバースする。両者ダウンカウント9で立ち上がり、顔面蹴りのラリーで意地を張り合う。吉岡を場外に追いやった立花は決死のトペ・コンヒーロ。リングに戻るとスピアからえびす落とし。しかし3カウントは奪えない。10分経過。トドメの一撃を狙ってロープに走った立花だが、吉岡は鮮やかなフランケンシュタイナー。ラリアットを被弾しても、追撃を許さずシザースキックからバズソーキック。ヤンキー魂で肩を上げた立花は、クラッシュドライバーを切り返してイケメン落とし。エルボーの連打から再びえびす落としの体制に入る。しかし、抜け出した吉岡がトルベジーノで叩きつけるやラ・マヒストラル。電光石火の3カウントが入って連敗を回避。勝ち点2をゲットした。

<バックステージコメント>
吉岡世起「勝ったぞ、勝ったぞ。立花誠吾、あいつがプロレス学校にいる時のオレは先生だ。もっと先生を敬えよ。普通、教え子の成長って嬉しいもんだけど、あんな風に変わっちゃうと嬉しいもなんもねぇよ。戸惑いしかねぇよ。初戦負けて今日勝って、取り戻したぞ。後から追い上げる方が勢いがあって強ぇだろ」
立花誠吾「いやー、くそマジか…、全勝優勝の夢が終わっちゃった…。オレ以外、全勝優勝できるようなヤツいねぇだろ。マジかよ、アイツ空気読めよ。マジかよ……」
〈第6試合・メインイベント〉
ゼンニチJr.フェスティバル2025 Bブロック公式戦 30分1本勝負
MUSASHI vs 青柳亮生

ジュニフェス提唱者の青柳亮生は、秘密兵器で土井から開幕白星を奪うと、「このまま全勝で優勝します」と宣言。この日が初戦となるMUSASHIは、タイトル戦線再浮上を見据えてジュニアの祭典に臨む。
注目のシングル初対決は、ロープに押し込んだMUSASHIが強烈なチョップ。亮生はドロップキックでMUSASHIを場外に落とすと、アクロバティックなムーブからMUSASHIのお株を奪う「盛り上がっていこうぜ!」のアピール。不快感を示したMUSASHIも反撃に転じて背中を踏みつけるとファンの声援を煽る。顔面を集中的に攻めていきジャベで捕獲。DDTでマットに突き刺し、攻撃を続けると「どうした亮生!」と挑発した。必死に食らいついていった亮生は、ドロップキックで逆襲。華麗なムーブからコーナーを駆け上がりアームホイップを決める。MUSASHIが場外に逃げると、コーナーからムーンサルトアタックを放った。フィッシャーマンを耐えたMUSASHは、グラウンドに引き込んで腕と足を極めるジャベ。エクスプロイダーは防がれたが、後頭部へのヒザ。チョップで快音を響かせると、亮生がやり返しエルボー合戦。MUSASHIがチョップを連発すれば、亮生はハンドスプリング・レッグラリアット。MUSASHIはファルコンアローで次の一手を許さずダブルダウン。かろうじて先に立ち上がった亮生が相手の動きを読んで延髄斬り。追撃のダイブを狙ったが、MUSASHIが追いつきコーナー上でスリリングな攻防。MUSASHIは、雪崩式アームホイップで勝機を引き寄せ、コーナー最上段へ。すると今度は亮生がダイブを阻止して、雪崩式フランケンシュタイナー。ムーンサルトプレスを直撃させたがカウント2。ロコモーション式フィッシャーマンズスープレックスは、MUSASHIが3発目を切り返して丸め込み。腕極め式の変形逆エビ固めでギブアップを迫る。亮生はロープエスケープ。MUSASHIが二天一流を狙うと、息を吹き返した亮生が丸め込みを連発。トラースキックで顔面を打ち抜くと旋風脚を直撃させカバー。カウント2で返したMUSASHIは、追撃を振り切ってガラ空きの顔面を射抜く。エストレージャフトゥーロが決まるが、亮生が下からフォールをひっくり返し、ラ・マヒストラル。MUSASHIがピンチを切り抜けると、バックを取ってハーフネルソンで固めてからサイドに叩きつけるフェイスバスター。後頭部へのトラースキックから渾身のジャーマン。もう1発エストレージャフトゥーロを見舞うと、執念で肩を上げた亮生に一撃必殺の二天一流を敢行。シングル初対決を制し、ジュニフェス制覇へ会心のスタートを切った。
<リング上でのMUSASHIのマイク>

「青柳亮生、強いって。まぁでも今日はオレの方が強かった。ちょっとだけね。気の利いたこととか、かっこいいことはさ言えないんだけど、全日本プロレス所属になって1年。オレも全日ジュニアなんだよ!オレも全日本プロレスの1人なんだよ!オレにだって意地があるんだよ!このリーグ戦、オレが優勝するぞ!オレの生き様を見とけ!」
<バックステージコメント>
MUSASHI「強い。強かった。青柳亮生、初シングルだったけど強いじゃないかよ。想像以上に強かった。でも今日は若干、オレの方が強かった。また何度でもやりたいですね。よし!リーグ戦初戦、白星発進、いいスタートが切れました。ただ今日は今日、明日は明日で2戦目あるし、明日も強敵が待っているので気持ちを切り替えて明日も頑張ります」
青柳亮生「ダメか…、くそ…、負けた。2戦1勝1敗、ピンチです。1つの負けが大ピンチを呼んでいます。大ピンチの時こそヒーローは、青柳亮生は強くなりますから、そこは心配していない。しかしMUSASHIに負けた…。オレがいない間にやって来て、全日ジュニアを名乗って何者だと思っていたけど、あの笑顔は嘘だと思っていましたけど、なんとなく今日MUSASHIさんの強さだったり、全日への想いというものが少しだけ青柳亮生に伝わりました。でも全日ジュニアは青柳亮生だ。そこは譲らない。譲らないためにも優勝してベルト獲って、ベルト懸けてMUSASHIとオレでやるぞ」