「旗揚げ記念シリーズ2025」10月14日(火)新木場大会詳報&試合後コメント
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「旗揚げ記念シリーズ2025」第2戦となる新木場1stRING大会には、HAVOCに電撃加入した潮﨑豪が緊急参戦。メインイベントの「ゼンニチ本隊 vs HAVOC」は、三冠ヘビー級チャンピオン・宮原健斗との前哨戦となった。他にも、10・22後楽園大会でおこなわれるアジアタッグ選手権を控える、むーちゃんせーちゃんとアツハヤも第4試合で激突した。
〈第1試合〉
シングルマッチ 15分1本勝負
田村男児 vs 小藤将太

新木場大会は、田村男児とOSW・小藤将太のシングル初対決で幕開け。グラウンドの攻防から小藤がヘッドロックで締め上げて先手。スピードを活かした攻めで追撃を仕掛けていく。田村も重みのあるエルボーで黙らせバックブリーカー。キチンシンクから豪快なブレーンバスターで叩きつけると、連続フォールでスタミナを奪う。逆エビ固めから逃れた小藤は、串刺し攻撃を阻止してドロップキック。コーナーに押し込んでエルボーの速射砲。ミサイルキックを田村の厚い胸板に叩き込んだ。ロープに振ってドロップキックを直撃させると、コーナー最上段へ。ミサイルキックをかわした田村は、再び逆エビ固めで捕獲する。小藤はなんとかロープエスケープ。田村をスクールボーイ、逆さ押さえ込みで丸め込んでいくと、アームホイップを決めてフィッシャーマンズ・スープレックス。しかし3カウントは奪えない。ランニングエルボーを何度も打ち込んでいった小藤だが、打たれ強い田村がラリアットで試合をひっくり返す。走り込んでの一発をカウント2で返されると、デスバレーボムで奮闘する小藤に引導を渡した。
<バックステージコメント>
田村「小藤将太とは何回か対戦してシングルは初でね。いつも打撃に魂というか、気持ちがすごい入っていて、打撃を受けていて体に染みる。全力で行くというのが分かる。まずはぶつかってから考えればいいと思う。オレはそうやって、やってきただけだから。これからもっともっとやり合う機会が増えると思うので、まだまだこれからもやりあっていきましょう。先輩後輩関係なくぶつかって、一緒に全力でやっていきましょう」
小藤「個人的に試練と捉えてこの一戦に挑みましました。でも、ぜんぜん敵わなかった…、オレはまだ全日本で何も残していないし、何も達成できていない。もっともっと強くなって絶対にこの全日本プロレスでオレは結果を残してやる。それまで戦い続けてやる」
〈第2試合〉
シングルマッチ 15分1本勝負
立花誠吾 vs 菊タロー

当初、立花誠吾は斉藤ジュンとのシングルマッチが組まれていたが、9・3新木場大会に続くジュンとの無差別級マッチに猛抗議。「斉藤ジュンじゃなくて、オレより弱いやつとシングルマッチをやる」と一方的に要求していた。そんな中、ゼンニチマットに潮﨑豪がHAVOCの新メンバーとして登場し、今大会にも緊急参戦。潮﨑とジュンがメインイベントのカードに加わり、立花の対戦相手は菊タローに変更となった。
ホームであるアップタウンのリングでは、同団体のシングル王座を保持する鈴木みのるに挑む大一番を控えている立花。ゴングと同時にアニキコールを浴びると、菊タローの腕を固めていく。タックルを喰らった立花が「ぜんぜん効いてねぇぞ!」とアピールすると、菊タローは「何がしたいんだコラ!」と長州力のものまね。菊タローワールドに引き込んで立花を翻弄していった。フラッシングエルボーを突き刺した菊タローは、フェイスクラッシャーで追撃もすっぽ抜けて尻もち。マンハッタンドロップ、ケンカキックで畳みかけた立花がバックを取ると菊タローが急所蹴り。すぐにジャーマンを狙った菊タローだが、立花も急所蹴りをお返し。菊タローを心配するレフェリーも急所蹴りに巻き込まれる。菊タローがサムソンクラッチでカウントを迫ったが、レフェリーはダメージが大きく3カウントが叩けない。レフェリーに抗議する菊タロー。怒ったレフェリーが急所を蹴り上げると、すかさず立花が丸め込んで高速3カウントが入った。
<バックステージコメント>
立花「ジュニアヘビーとヘビーがどうのこうと確かに言った。で、カード変わった。でも、ちょっと思ってたのと違ったな。もっと違うんだよ。分かるだろ、言いたいこと。もっと、ボコボコにし合ってみたいなカードだと思ってたら、ちょっと違った。もうちょっと次は、いいカードを言っておけよ、上のやつに」
――オデッセイとか?
立花「バカ!その名前を出すな、オレの前で。本当に余計なことになっちゃうから絶対に出すな、オレの前で。あぁ~ん?」
菊タロー「3カウント早いだろうが!」
―最後に立花選手と決着戦というのは?
菊タロー「時間、かかんね」
〈第3試合〉
タッグマッチ 20分1本勝負
大森北斗 羆嵐 vs 井上凌 佐藤光留

北斗軍とアップタウンの合同ユニット「Gボーイズ」の初陣を飾った大森北斗&羆嵐は、10・28帯広大会で世界タッグ王者のザイオン&オデッセイに挑戦。佐藤光留は10・29釧路大会で世界ジュニアヘビー級王者・青柳亮生に挑むことが正式決定となった。
タイトルマッチを控える北斗と佐藤の対戦で試合がスタート。打撃で牽制し合い、グラウンドの攻防へ。一旦ブレイクとなり、北斗がナルシストポーズ。佐藤が再びグラウンドを要求すると、北斗は側転パスガードからスリーパー狙い。佐藤も足関節で切り返していく。羆嵐vs井上凌。羆嵐がスーパーヘビー級のパワーで押していくとヘッドロック。井上が鋭い打撃で抵抗しても、重爆ドロップキックをお見舞いして場外戦へ。たっぷり痛めつけてリングに戻すと、北斗軍がコンビネーションで主導権を握る。劣勢が続いた井上だが、ミサイルキックで反撃の狼煙。代わった佐藤がミドルキックの連打から「投げるぞオイ!」と宣言。バックを取られた北斗は、前方回転しての裏ヒザ十字固め。佐藤が腕を取りに来ても、逆に腕ひしぎ逆十字固めを極める。佐藤が延髄切りを叩き込むと、北斗もローリング・エルボーを見舞って両者ダウンとなり、パートナーにチェンジ。井上が串刺しドロップキックからスープレックスを狙ったが羆嵐はショルダースルー。串刺しラリアットで突っ込んでいき、セカンドロープからのダイビング・セントーン。井上は自力でキックアウト。アルゼンチンバックブリーカーは佐藤がカット。北斗が串刺しエルボーを突き刺し、垂直落下式ブレーンバスター。RKOを決めるとナルシストプレスへ。ヒザで迎撃した井上は、一気に苧環(おだまき)。バズソーキックの連打からカバーもカウント2。大観音スープレックスは不発に終わり、北斗がエルボーでシャットアウト。場外では羆嵐がアルゼンチンバックブリーカーで佐藤を捕獲。無想一閃で突き刺した北斗は、今度こそナルシストプレスを直撃させ井上を粉砕。世界タッグ王座獲得へ好調をキープした。


<北斗軍のバックステージコメント>
北斗「珍しく熱くなっちまったな。オイ、佐藤光留、オマエとはマジで一生分かり合える気がしない。佐藤光留、オマエとオレは一生合わないまま、今後も生きていくのは違いない。でも佐藤光留、オマエSNSに書いていたな。新メンバーだったり、新ユニットだったり、そういうのばっかりが注目されて、ずっとずっといるヤツらがなかなか日の目を浴びない。それは、オレたちもよーく分かってるよ。それでもな、オレたちはな、続けるしかないんだよ。北斗軍を続けて続けて圧倒的な地位を手に入れるしかない。新ユニット、HAVOC、潮﨑、関係ないよ。そういうのを叩き潰して、叩き潰して、歴史を重ねていくんだよ。まぁ言わなくても佐藤光留、オマエならよく分かっているだろう。そういうことだよ。北海道シリーズ、どんな新ユニットが現れたって、新メンバーが現れたってな、北斗軍が全部叩き潰して、北海道オレが盛り上げるんだよ」
羆嵐「ザイオン、オデッセイ、もうオレの目にはオマエらしか映ってないぞ。オレは世界のベルトを北海道で必ず獲る。そしてオレは、ザイオン、オデッセイを真っ向勝負でぶん投げて、圧殺して勝つ。羆嵐から目を離すな。ハー!」
<井上&佐藤のバックステージコメント>
佐藤「北斗軍と大森北斗と分かり合うことなんて何もない。たまに出てくるんだよ、SNSのオススメで。野球ばっかり見やがって。野球少年じゃねぇかよ、それじゃあ。オレたちはプロレス少年なんだよ。45歳、だからどうした。15歳、だからどうした。プロレスラーなんかな、みんなガキなんだよ。今日は井上の話聞いてやってくれ」
井上「世界ジュニア負けての最初、1回目の試合です。もちろんこんな結果、オレは望んでいないし、もっともっと強くなりたいと思っていますよ。そして1週間後には、後楽園で安齊勇馬とシングルマッチ。今のオレには悪知恵や姑息な手は必要ない。真正面でぶつかっていくだけですよ」
〈第4試合〉
アジアタッグ選手権試合前哨戦 6人タッグマッチ 30分1本勝負
MUSASHI 吉岡世起 鈴木秀樹 vs 青柳亮生 ライジングHAYATO 綾部蓮

アジアタッグ王者“むーちゃんせーちゃん”MUSASHI&吉岡世紀と“アツハヤ”青柳亮生&ライジングHAYATOの前哨戦・第2ラウンド。10・11行田大会の前哨戦・第1ラウンドは、MUSASHI とHAYATOがタッグマッチで対戦し、HAYATOが一発逆転の丸め込みで勝利を収めた。
HAYATOは、2016年10月15日に愛媛プロレスでデビュー。デビュー記念日前日の試合で先発を買って出て吉岡とマッチアップ。ハイスピードな攻防からバク宙&Punkポーズを決めると吉岡もポーズを真似して対抗。MUSASHIと亮生も白熱の攻防を繰り広げ、むーちゃんせーちゃんの連携が炸裂。「盛り上がっていこうぜ!」とアピールすると、何故か秀樹がパートナーであるMUSASHIに襲い掛かり、むーちゃんせーちゃんは秀樹の怪行動に困惑。その後は、代わる代わる亮生を痛めつけていくが、秀樹がコーナーに控えるMUSASHIにフロントハイキック。MUSASHIは秀樹を警戒する。ローンバトルが続いた亮生が吉岡にハンドスプリング・レッグラリアット。秀樹と綾部のヘビー級対決では、綾部がランニング・ネックブリーカーを決めて串刺しビッグブーツ。対する秀樹もサムソンクラッチからドロップキックを連発してスリーパーホールド。MUSASHIvsHAYATOへ。HAYATOがラ・ブファドーラで華麗に宙を舞い、亮生とコンビネーションを狙う。MUSASHIは決めさせず、吉岡と連携を決めてHAYATOにエクスプロイダー。エストレージャフトゥーロを阻止した亮生が雪崩式フランケンシュタイナー。アツハヤが流れるような連続攻撃でMUSASHIを追い詰める。亮生が場外ムーンサルトを放つと、勝負を託されたHAYATOがインプラントボムもカウント2。シド・ヴィシャスは痛恨の自爆となり、MUSASHIがトラースキックからファルコンアロー。吉岡のアシストからツームストン・パイルドライバーで突き刺すと、エストレージャフトゥーロをズバリ。ここは亮生のカットが間に合ったが、二天一流が決まってはHAYATOも3カウントを聞くしかなかった。MUSASHIが行田大会の借りを返し、10・22後楽園大会の初防衛戦へ加速。試合後、むーちゃんせーちゃんwith秀樹で勝ち名乗りをあげたが、何故か秀樹はMUSASHIをスリーパーで締め上げてから退場していった。

<むーちゃんせーちゃんのバックステージコメント>
吉岡「よっしゃ、勝った勝った。ナイス勝利」
MUSASHI「裏切りを潜り抜けて勝ったね」
吉岡「今日は3対3なのか、4対2なのか、はたまた3対2対1なのか、よく分かんない人がいた。むーちゃん何したの?」
MUSASHI「なにもしてない」
吉岡「だって綾部にも何か突っかかれてたし、なにかしたでしょ? 副会長、何かやってる?」
MUSASHI「何もしてない。オレは何も悪くない。まぁ、そんなのはいいじゃん。裏切りなんて、どんどん裏切って来いよ!オレはどんな裏切りでも潜り抜けてくぞ。どんどん裏切って来いよ。それはそうとして、防衛戦控えてるでしょ、オレら。裏切りの話なんてしてる場合じゃないよ。防衛戦もう控えてるんだから、22日迫ってんだよ。勝つんだよ、何が何でも勝つの」
吉岡「えっと…、なんか複雑だな」
MUSASHI「オレらの敵は、あの2人だけじゃないよ。いろんなものにオレらは勝たないといけないんだよ。分かってんの!オレからは以上だよ。勝つんだよ、いろんなものに勝つんだよ」
吉岡「お、おう…」
MUSASHI「戸惑ってるんだったら帰るぞ。せーちゃんの口からも言えよ!勝つって!いろんなもに勝つって言えよ!」
吉岡「勝ちます…」
MUSASHI「弱いんだよ、だから!勝つって言うんだよ!」
吉岡「勝つ…」
MUSASHI「弱いって!もっと腹の底から勝って!言うんだよ。いろんなものに勝つんだよ」
吉岡「いろんなものに勝つ!」
MUSASHI「OK!帰るぞ」
<アツハヤのバックステージコメント>
亮生「クソ、やっちまった。やっちまったな。まぁでも、前哨戦は1勝1敗、次の10月22日後楽園で完全決着だ。アツハヤやるぞ」
HAYATO「むーちゃん、このまえ負けて気合が入ったみたいだね。今のむーちゃんで来てよ。今度はオレたち、むーちゃんせーちゃん叩き潰すよ」
亮生「よっしゃ行くぞ、アジア獲るぞ」
<秀樹&綾部のバックステージコメント>
綾部が秀樹に足4の字固めを極める。
秀樹「折れる、折れる。痛い痛い。アニキ、助けて。立花のアニキ、助けて!」
立花「名前を出すな。オレもう着替えてるから」
秀樹「いいから早く早く、助けてアニキ。外して外して」
立花「何やってんだよ。どうすればいいんだよ」
立花が足4の字固めのロックを外すと秀樹は逃げていく。
綾部「オイ、話が違うな」
綾部が立花に掴みかかる。
立花「待て待て、痛い痛い。なんだよ、オマエやんのか」
綾部「鈴木秀樹は今日、MUSASHIを裏切るという話だったな。その制裁を加えていただけだ」
立花「なんだよなんだよ、オイ、やんのか。なんだよ…、コンビニとかでよかったら1個くらい好きなもの買ってやるよ」
綾部「1個じゃ足りないね?」
立花「3個…、3個しか無理。本当に。これ以上はもう警察呼ぶ」
綾部「まぁ、そういう物騒なことはしないよ」
立花「落ち着け。じゃあコンビニ行こう。一回、手を離せ。力が強いんだよ、オマエ」
〈第5試合・セミファイナル〉
シングルマッチ 30分1本勝負
本田竜輝 vs 野村直矢

年末の風物詩「世界最強タッグ決定リーグ戦2025」を前に本田竜輝は、9・23立川大会で対戦した野村直矢にタッグ結成を打診。その場で受諾した野村だが、バックステージの本田の発言、礼儀のない態度に不信感を抱き、タッグ始動を一旦保留。今大会の一騎打ちが決まり、SNSでは「何故、本田選手が自分とタッグを組みたいのか?どのくらい真剣かを10・14新木場大会で確かめてやる。素の本田竜輝でかかってこいよ」とメッセージを送っていた。両者は、8・3大田区大会でもシングルマッチで対戦し、野村がカタキトルで勝利している。
本田にとってリベンジマッチとなる一戦は、ゴングと同時に激しい肉弾戦、壮絶なエルボーのラリー。場外戦に突入すると気合全開の本田が暴走ファイトで圧倒していく。リングに戻ると再びエルボー合戦。野村が盛り返して串刺しジャンピングエルボー。ノーザンライト・スープレックをカウント2返されたと同時にアームロックで締め上げていく。コーナーから追撃を狙うと、本田が立ち上がりデッドリードライブ。串刺しラリアットからスパインバスターを豪快に決めてスリーパーホールド。野村をコーナーに上げて場外に突き飛ばすと、エプロンでジャーマンを狙う。ここは耐えた野村がDDTで突き刺す。10分経過。大ダメージを負った本田だが、後頭部へのラリアットから投げっぱなしジャーマン。野村もすぐに立ち上がってジャーマンをお返し。エルボーが交錯して両者が大の字に。ラリアットで正面衝突すると、本田が気合でねじ伏せ、ロープに走って渾身の一発をブチ込んだ。ファイナルベントは決められずエルボーを連打。野村も左右のエルボーで顔面を打ち抜いた。崩れ落ちた本田に野村が馬乗り状態でエルボーを落とす。打たれ強さを発揮した本田が食らいついても、強烈なエルボーで沈めて必殺のマキシマムにつなぎ熱戦に終止符を打った。試合後は野村から握手を求め、本田がその手を握り返すと2人でバックステージへ。野村は戦いで本田の思いを受け止め、「最強タッグは本田と2人で出て、必ず優勝することを今日決めました」とリーグ制覇を宣言した。
<バックステージコメント>
野村「今日、本田選手と気持ちのいいエルボー合戦をやって、オレはもう、次の最強タッグは本田と2人で出て、必ず優勝することを今日決めました。本田ありがとう」
本田「強ぇなクソ!まぁいいや。今日はオレの負けだ。オイ!野村直矢!いや、野村さん。最強タッグ、オレと組んで絶対優勝しよう。お願いします」
〈第6試合・メインイベント〉
三冠ヘビー級選手権試合前哨戦 ゼンニチ本隊 vs HAVOC 8人タッグマッチ 30分1本勝負
宮原健斗 青柳優馬 斉藤ジュン 安齊勇馬 vs ザイオン オデッセイ 芦野祥太郎 潮﨑豪

10・11行田大会で潮﨑豪がHAVOCの新メンバーとしてゼンニチマットに電撃登場。かつて「Xceed(エクシード)」として共闘した宮原健斗と刺激的な再会を果たすと、試合は大荒れの展開となり、ヒートアップした宮原がイス攻撃を繰り出し反則負け。試合後、潮﨑が三冠ヘビー級王座への挑戦を表明すると、宮原は受諾したうえで「けちょんけちょんにいじめてやるよ。オマエ潰すぞオラ」と通告。10・22後楽園大会でのタイトルマッチ決定に伴い、今大会のメインイベントは当初予定されていた6人タッグマッチに潮﨑と斉藤ジュンが加わり、8人タッグマッチでの前哨戦に変更となった。
歴代三冠チャンピオンの豪華カルテットとHAVOCが激突したメインイベントは、待ちきれない宮原がエプロンに立った潮﨑を襲撃。試合開始のゴングと同時に場外で大乱闘が繰り広げられる。猛威を振るうHAVOCは安齊に集中砲火。そんな中でも宮原は何度もコーナーに控える潮﨑に襲い掛かり怨念をぶつけた。オデッセイの肉弾ファイトを突破した安齊がジャンピングニーアタックを叩き込みジュンにチェンジ。ジュンとオデッセイが激しくぶつかり合いリングを揺らすと、ザイオンが荒々しいラッシュでオデッセイに続く。ジュンもスピアでやり返し、宮原と潮﨑がリング上で対峙。フロントハイキックを叩き込んだ宮原がドロップキックのコンボ。一歩も引かない潮﨑は逆水平チョップを宮原の胸板に刻んでいきHAVOCポーズ。潮﨑を花道に連行した宮原は脳天をグサリ。パイプイスを手にすると、慌てて優馬が制止に入り宮原をコーナーに下げる。優馬は潮﨑目掛けダイビング・ボディアタックを発射。続けて串刺しエルボーを叩き込んだが、潮﨑も強烈なチョップをお見舞い。コーナー上の攻防を制した潮﨑は捻りを加えた雪崩式ブレーンバスター。8人が入り乱れ壮絶な主導権争いが繰り広げられると、優馬が潮﨑にラリアット一閃。しかし、追撃を許さない潮﨑がゴーフラッシャー。芦野がジャーマンの体制に入ったところに豪腕ラリアットを放つコンビネーションが飛び出すと、サポーターを外しての豪腕ラリアットで完全決着となった。

優馬を粉砕した潮﨑がコーナーに上がり勝ち誇っていると、収まらない宮原が襲い掛かる。HAVOCのメンバーによって引き剝がされた宮原は、10年前、潮﨑の退団によって世界タッグ王座を返上した過去を持ち出し、「出たり入ったり、ベルトを返上したり、そんな男に三冠を渡すわけにはいかないんだよ」と怒りを露わに。「10月22日、後楽園ホールでオレがけちょんけちょんにいじめてやるよ」と挑発して退場すると、潮﨑は「アイツがオレに倒されるところを絶対に見に来いよ」とオーディエンスにアピール。「このHAVOCで全日本プロレス、とことん変えてやるよ」と言い切ると、HAVOC締めで三冠獲りへ闘志を燃やした。
<リング上のマイク>

宮原「潮﨑豪、オマエまだまだやれるらしいな。ただオレはスーパースターだ。オマエとは格が違う。いいか。出たり入ったり、出たり入ったり。オマエ、今日もうひとつ教えといてやるよ。10年前のことを憶えているか?オマエとこの全日本プロレスで10年前、世界タッグを2人で巻いたよな。ただ世界タッグを巻きながらオマエが出ていったせいで返上になった。オレは誰にも負けていないのに、テメェの勝手な都合で世界タッグは返上になったんだよ。憶えてるか?だからひとつ追加だ。出たり入ったり、ベルトを返上したり、そんな男に三冠を渡すわけにはいかないんだよ。そうだろ、みんな!もうひとつ最後に言っておくぞ。出たり入ったり、ベルトを返上したりする男は、10月22日、後楽園ホールでオレがけちょんけちょんにいじめてやるよ」
潮﨑「待て宮原健斗!出たり入ったり、ベルトを返上したり…、その通りだよ!もうひとつ付け加えさせろ。ベルトを返上したり、またよ、ベルト返上してきたよ。宮原健斗、言ってたな、スーパースター。22日後楽園ホール、アイツがオレに倒されるところを絶対に見に来いよ。オレには、このザイオン、オデッセイ、芦野祥太郎、HAVOCがついている。このHAVOCで全日本プロレス、とことん変えてやるよ。そう、オレたちが、オレたちがHAVOC!We Are HAVOC!カモン!」

<HAVOCのバックステージコメント>
潮﨑「俺がよ、HAVOCの潮﨑だよ。宮原健斗、もっともっと来いよ。もっともっとアイツは出来るだろ。スーパースターならもっと見せに来いよ。まだまだオレには何も感じられない。あいつが言うスーパースター、ぜんぜん感じないな。後楽園ホール、もっと見せて来い」
芦野「見たか、これだこれだ新HAVOC。潮﨑豪、最高じゃねぇか。最高に嫌われてますね。最高じゃねぇかよ。ここからひっくり返すぞHAVOCで。ひっくり返しましょうよ。HAVOCの芦野祥太郎、イケメン(黒潮TOKYOジャパン)オマエ未体験だろ。北海道でGAORAだ、GAORAだ。三冠、世界タッグもある。すべてをHAVOCが奪ってやる。以上だ」
ザイオン「オレタチハ…」
全員「HAVOC!」
<ゼンニチ本隊のバックステージコメント>
宮原「オイ、潮﨑豪、22日の前、最後だな。リング上で言ったろ。出たり入ったり、出たり入ったり、オマエの場合は出たり入ったりだけじゃない、×2だ。そしてなあ、何故オレが平常心を失って怒っているのか分かっただろ。10年前の出来事だ。テメェがこの全日本プロレスにいた時、世界タッグを2人で巻いた。Xceedというユニットでな。オマエと10年前、世界タッグを巻いた時、オレは何故返上せざるを得なかったのか。それはな、テメェの好き勝手な出ていくという形でオレは世界タッグベルトを返上することになったんだ。若かりし26歳のオレが初めてのベルトを返上せざるを得なくなった。すべてオマエのせいだ。10年前の出来事が今にも、この頭から忘れられねぇんだよ、オマエの顔を見るとな。テメェが当たり前のような顔して、このリングに上がってるのがな、オレは気に食わねぇんだよ。10年前の出来事を忘れもしたことねぇぞ。出たり入ったり、ベルトを返上したりと、いろいろあるなオマエは。すべては10月22日、この三冠ベルトを懸けて、テメェの今のこのプロレス業界での立ち位置を分からせる。体でな」
ジュン「アイツらの勢い、なかなか止まらないな。止めるのは、ちょっとやそっとじゃむずかしそうだ。とりあえずオレは秋だし、このくるみゆべしを食べて落ち着こう。だが、これだけは忘れるな。アイツらを斉藤ブラザーズが必ず止めてやるぜ。秋はこれからだから、どんどん楽しんでいこう。DOOM!」
優馬「チクショー、オイ潮﨑豪、今日やったんだろうな。オマエのために、オマエのためにオレは今日わざと負けてやったんだからな。ちゃんと今日締めのセリフ言ったんだろうな。オマエの得意の『I AM NOAH』、お前はもう過去形だ『I WAS NOAH』って言ったんだろうな今日。オイ、『ゼンニチ NOW』って言ったんだろうな。オイ。ふざけやがって。なんだよオマエ、全日本プロレスに来て、ずいぶんと生き生きしてるじゃねぇか。だいぶリミットブレイクしてるじゃねぇか、チクショー。腹が立つぜ。なにがHAVOCだ、ふざけやがって。HAVOCなんて実質、ザイオンとオデッセイじゃねぇか。芦野祥太郎なんか影に隠れて、潮﨑豪がさらに来て、もっと後ろに行っただけじゃねぇか。そんなオマエら、爪弾きどもがHAVOCなんて名乗るんじゃねぇ。チーム爪弾きと名乗れ、チーム村八分でもいいぞ。オレがチーム名考えて、オマエらをプロデュースしてやるよ、覚悟しておけ」
安齊「今日もHAVOCに負けて、この前、オレと青柳さんベルトに届かなくて。HAVOCめちゃくちゃ強い。ただ、オレと青柳さんなら可能性は無限大だと思うから必ずHAVOCにも、それ以外にも勝ってみせます。そして次、後楽園シングルマッチvs井上凌。オレがアジアタッグ巻いている時、いろいろ憎まれて、恨まれて、ねたまれて、いろいろありましたけど、お互いベルト届かなかった同士、真っ直ぐなシングルマッチやりましょう」
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